CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。少しもの知りになれるかもです。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

フランスの金持ちはこんなことを言う。

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知り合いがフランスに

留学しておったんですな。

いわゆる、ソルボンヌですわ。

 

彼女は、確か中世の美術史かなんかを

学びに行ってたようザンス。

知り合いの恋人で、

数回お話ししただけザンスが、

面白い話しでしたので、ご紹介します。

 

ザ・フレンチ金持ちのババアのお話し!

 

 

 

 

パリ市内で、彼女はわりと

便利なところに住んでいたそうです。

いわゆる旧市街、パリとイメージする街。

 

異常なに高価な家賃。

しかし、それがパリザンスねえ。

そこで彼女は路地裏の、

エレベーターもない6階に

住んでいたそうザンス。

 

小さな屋根裏部屋のようなところの、

とても狭い部屋だったそうザンス。

洗濯ものを干す場所もなく、

コインランドリーで済ませていました。

当然です。

 

それがパリです! 

 

最初のうちは、パリ特有の

人々の冷たい視線に

緊張していたようですが、

顔見知りができ始めたとき、

彼女のフランス語も

急激に上達したらしいのです。

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そんな時、一人の老女と

出会ったらしいのザンスね。

 

70歳は優に超えているようですが、

杖をつきながら、いつもハイヒールを

履いていたそうザンス。

 

身なりも上品。

冬には優雅な毛皮のコートを

まとっていたそうザンスねえ。

 

香りは伝説の夜間飛行。

 

 
 二人はゆっくりと親しくなったわけザンスね。 

 

「この女性は、かなりお金持ちなのに、なぜコインランドリーなんかにいるのだろう?」

 

不思議に持った、若き留学生は、

 

「訊いてはいけない理由がきっとあるのだろう」

と、それを尋ねるのをはばかったわけザンスね。

 

さすが、いいとこのお嬢さんザンス!

 

ある日、老女に自宅でのお茶に誘われ。

彼女は二人分の乾いた洗濯物を持ちながら、

老女の自宅まで歩くわけザンス。

杖をつきながら歩く、

ハイヒールの老女の歩幅に合わせて

ゆっくり歩くうちに、

彼女はなんとなく

少し心配になってきたわけですな。

 

とりとめもない会話をしながら、

ある角を曲がると

 

「ここよ」

 

と彼女が杖を指した建物は、

本当のアパルトマン。

 

本来、パリで

「アパルトマン」と呼ばれるものは、

単なる賃貸物件ではありません。

 

様々な規制があり、

歴史的価値を含む、

認定された建築物なわけです。

オーナーがそれを売買する事はほぼなく、

賃貸も空きが出る事は稀なわけザンス。

 

ドアマンが、きちんとした身なりで

 

「お帰りなさい、マダム」

 

と挨拶するような、そんな建物ザンスね。

古いスケルトン形式のエレベーターで、

最上階の8階に上がります。

部屋のドア開けると、

天井高は5メートルくらいはあるザンス。

全体にアールヌーヴォー装飾。

完璧なフランス語を話すアジア系のメイドが一人。

年は老女より少し若いくらい。

老女はメイドを「ニャン」と呼び、

その二人住まいのようです。

  

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いいとこのお嬢さんでも、学生の彼女。

この老女の裕福さは、

想像を超えておったンザンスね。

しかも、老女はこの建物自体の

オーナーであるらしい事が分かります。

 

どんだけカネ持ってんねん!

 

 

「うちのメイドも、特にする事ももうないのよ。家族みたいなものだし、部屋も余っているから、通いではなくて住み込みにさせたの。お互いもう年だしね」

 

日本人の彼女はますます混乱します。

老女はなぜ、コインランドリーに通っているザンス?

 

「ニャン、この日本のお嬢さんに、紅茶をお出しして」

 

ライラックの花を数十本はいけた花瓶を

左右に配した、分厚い生地のソファ。

そこでくつろぎながら、

マダムはタバコを吸い始めました。

 

「あなたがタバコを嫌いかは、私は気にしないから、あなたもわたしのタバコのことは気にしないでね」

 

もう、なにがなんだか分からない世界。

きっとここは世界の中心。

マダムがその頂点にいるザンスねえ。

彼女はマダムの好きな

安藤広重の話をしながら、

 

 

 

若い彼女は好奇心を抑えられません。

さっき使ったパウダールームだけでも、

彼女の屋根裏部屋より広いのです。

この部屋に住むマダムは、

なぜ杖をつきながら、

コインランドリーに来るのでしょう。

 

 

「マダム、なぜあなたはコインランドリーに来ているのですか?

この部屋の素晴らしさや、ニャンもいるのに、なぜですか?」

 

「まあ、日本人はそういうことに興味があるの?

そんなことまでニャンにばかりさせていると、

私はこういう出会いを失ってしまうじゃないの?

それにニャンも若くはないのよ。

部屋の維持だけで、彼女も疲れてしまうわ」

 

「暇つぶしと、健康のためですか?」

「もっと切実な理由があるのよ」

「それはなんですか?」

「洗濯機をおく場所がないのよ。それに乾燥機もね」

「この部屋のバスルームより狭い部屋に私は住んでいます。私の部屋に比べたらそれくらいの空間はこの部屋にはありますよ」

 

老女は大声で笑い出し、

しばらく自分のタバコの煙にむせていました。

 

「日本のユーモアを理解したつもりでも、まだまだ分からない事だらけね」

 

と紅茶を飲んだ後、

タバコを消しながら老女はいいました。

 

「あなたは勉強をしにきているのだから、部屋は、まあどうでもいいでしょう?私はここに住んでいて、そう遠くなく死ぬのできればこの部屋で」

 

「私の語学力が足りないのか、いまいちよくわからないのですが」

 

「この部屋のどこに洗濯機を置いたら、似合うと思う?そんな場所は、私には見つけられないのよ」

 

「場所ですか?」

 

「そう、似合わないのよ。それは仕方ないのよ。狭いから」

 

彼女は大いに納得し、

確かにここに洗濯機を置くくらいなら、

みぞれの中をコインランドリーまで、

洗濯物を抱えて歩く方が

賢明な選択かもしれない、

と思ったそうザンスねえ。。

 

「ときどき、ニャンが、私のジュエリーをくすねるの。きっと故郷の家族に送っているのね。私は気づいているけれど、そのままにしているわ。多分彼女もそれに気づいている。でもそれでいいのよ。必要なものでもないのだから、役に立つところにいけばいいのよ」

 

「本当にそれでいいのですか?」

 

「私もね、ときどき彼女が持っているお菓子を盗むの。気づかれてはいないと思うわ」

 

ニャンが、紅茶の入った

新しいポットを持って、注ぎにきました。

 

老女はニャンに見えないよう

小さく彼女にウィンクし、

新しいタバコに火をつけました。

 

(この話聞いたとき、あーかなわねーなー!と思いましたでクリック!)

 

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