CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

真夏のオートバイ その8 青さんのオートバイへの道

f:id:gemini-yahata:20180720163843j:plain

今回、青さんの出発は午前五時半。

ですので、ここまでボロボロになっても、

実はまだお昼にさえなってないんですね。

chuff.hatenablog.com

 

やっと、「青の同門」に到着です。

 

ここ通過地点ですからね。

ではさっそく!

 

 ========


さて。
この「青の洞門」は、
ある短編小説のモデルとなっています。

菊池寛恩讐の彼方に」です。

 

恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇 (岩波文庫)

恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇 (岩波文庫)

 

 


短い作品で、青空文庫にありますので、
未読の方はぜひご一読ください。

それまでは知る人ぞ知る名勝
だったそうですが、
この作品の発表後一気に有名となったそうで。

 

「諸国巡礼の旅の途中に耶馬渓へ立ち寄った禅海和尚は、極めて危険な難所であった鎖渡で人馬が命を落とすのを見て、慈悲心から享保20年(1735)に洞門開削の大誓願を興したと伝えられている。禅海和尚は托鉢勧進によって資金を集め、雇った石工たちとともにノミと鎚だけで掘り続け、30年余り経った明和元年(1764)、全長342m(うちトンネル部分は144m)の洞門が完成した。」(中津市観光サイトより引用)

 


徳川吉宗の時代。
三十年以上かけて、世のため人のために、
岩山を刳り貫いた人がいたわけです。
 

f:id:gemini-yahata:20180720161652j:plain

 
ゾクゾクします。
 
人間の可能性が、
今私が歩いている場所を作り出したのだ、と。
実際の出来事ではありませんが、
思い浮かべながら歩くと、
また違った味わいがある。

どのあたりを削っている時に、
了海はいろいろどうでも
良くなったんだろうか。
どのあたりを掘っているときに、
実之助が現れたんだろうか。

山国川をはしる川風が、
荒々しくくり抜かれた岩を
抜けていく涼しさも相俟って、
 

f:id:gemini-yahata:20180720161237j:plain

 
思わず立ち尽くす
アロハおじさんとなる私。
 
 
歴史は、その場所に立って
味わうに限りますねぇ…
 
 
「手掘り」の部分ですが、
一部分だけ残っています。
 
f:id:gemini-yahata:20180720161334j:plain
f:id:gemini-yahata:20180720161338j:plain




コツコツとノミで人が彫った跡。
じっくり見ていると、
ちょっとした狂気が感じられます。
 
石彫を人力でやるだけでも
大仕事だと思います。
それがもうね、
気が遠くなるような規模ですよ。
 

f:id:gemini-yahata:20180720161832j:plain

 
手彫りの隧道だったころでも、
人馬が通行できたそうです。
つまり、それなりの高さと
幅だったということです。
 
残っている手彫り部分は、
二メートル弱の高さがあります。

f:id:gemini-yahata:20180720161929j:plain

誰に頼まれたわけでもなく、
儲けが出るわけでもなく、
仕事でもない。

なのに30年を費やし、
人生のすべてをかけて、
岩山に穴を穿った男がいたんです。
間違いなく。
 
 
だって、そのトンネルはここにあるんだから。
 

ちょっと壁に触れてみました。
ひんやりとした岩肌の削り跡から、
なにか熱いものを
感じたような気がします。
 
禅海和尚。
こういうテーマに出会うというのは、
修羅かもしれませんが、
実は幸せなことだったのではないでしょうか。

 
 

このトンネル、
実は日本初の有料道路でもあります。
工期の半分ぐらいから先は
人と馬の通行料を
工事の費用にあてたそうです。
 
 
歩いて青の洞門を往復し終わり、
いささか汗をかいておりますから、
ちょっと着替えましょう。

轟天を駐めている
「甘味処禅海茶屋」のトイレで、
持参した着替えを。
 
スースーする
ウェットタオルで体を拭くと、
人心地つきました。

トイレだけ借りるのも何なので、
ソフトでもいただきましょう。
どこのミルクだかは見てませんが、
抹茶一択だったので
お茶が名産なんでしょう。
 
差し出された350円の抹茶ソフトは、
見た目よりもズシッと重い。
 
すでに外気温がクレイジーなので、
慌てて食べながら店を出ました。
アイスの写真を撮らないところが
うっかりおじさんです。
 
お味は大変美味しかったです。
喉の渇きを潤すというよりも、
お腹に貯まるような濃厚さ。
 
かと言って、
後味が残るような
甘ったるしいこともなく。
 
店先の日陰のベンチに腰掛けて、
アイスクリームを堪能しながら、
次の予定を考えていたのです。
=========
 
一種の啓示受けたんでしょうねえ。
啓示って、まあびみょうーなもんですよね。
 
自分で選べるものではないし、
受けたからには邁進するしかないという。
 
選択の余地がない、ってことは
そうそう悪いもんじゃありませんよね。
 
だって、もう悩むことから卒業です。
 
後は突き進むだけですしね!
 
これは青さんもおなじこと。
でも、ここが最初の目的地って、
夏をなめてますね!
 
 (人は経験からしか学べないこともあるんです。で、クリック!)

 

主婦力ゼロからのやってみた家事

主婦力ゼロからのやってみた家事