玉露が苦手と言う人は多いかもしれません。
でも、それはお茶の点て方を、
間違って飲まれたのかもしれません。
こう、出汁の濃いような、
エグい味というか。
今回、玉露のちゃんとした点て方、
そして飲み方を書いていこうと思います。
ちょっと、これもキテる世界ではありますが。。
人生で、いくつかの修羅を越えてきた方のみ、どうぞ。
お若い人は、分からなくても当然です。
これは大人の嗜みの世界なのです。
随分前ですが、日本茶についていくつか書きました。
これとか、
これですね。
その中で取り上げている、放香堂さんの玉露です。
日本最古の珈琲は、まあ不味かったわけですが。。
もう、名前から凄い。
「鳳齢」
見るからに迫力があります。
どうせ高いんでしょ?とか言っちゃいけない。
こちらでちゃんと単価計算してあります。
500ccで考えると、コンビニで買うのと大差ないんです。
夏は、玉露で行こう! - CHUFF!! チャフで行こうよ。
目の前のことだけ観ちゃいけない。
ちゃんと考えなきゃいけません。
でも、まあ、安くはないですよね。。
うやうやしく包みを開きます。
するとこうなります。
こういうものを嗜んでこその大人なわけです。
居酒屋一回分ですよ。
酒飲んでる場合じゃないです。
ご飯の時とかでもないですよ。
茶を積極的に味わいに攻めてゆく感じです。
あくまでインテンシブに!
日本語では「積極的に」です!
(なら日本語で言えよ!というツッコミは歓迎です)
では行きましょう。
同封されている「おいしい淹れ方」という手引書に従います。
「鳳齢」の場合は
茶葉10g お湯180cc 温度55℃ 時間120秒です。
ここで55℃という温度に驚いて下さい。
ぬるぬるの感覚です。
ぬる燗より低い温度です。
この温度ではどんな急須でも上手く出せるとは限りません。
そこで用意するのは、こちら。
(あくまで凝った人向けですよ)
左の急須を「宝瓶(ほうひん)」右を「湯さまし」と言います。
この急須、取っ手がついていませんね。
それは、取っ手の要らない温度でお茶を点てるからです。
元々は、省スペースからできたようですが、
今はプロがお茶の等級を決めるときも、これを使います。
湯さましは、読んで字の通り、
お湯を冷ます器です。
ハート型で可愛いですよね。
これにお湯を入れ、素手で触ってほんのり温かいくらいまで待ちます。
ここで大事なことです。
いい茶葉は三回くらいは煎じます。
ヤカンで沸騰させたお湯を、別の急須で待機させておきます。
今回は、コーヒー用のユキワM5を使っています。
次に凝りだすと際限がない「茶碗」についてです。
私の場合、手持ちのデミタスカップが使いやすいので、それで。
これ、イタリヤ空軍の正規品です。
飛行機の中でエスプレッソ飲む用にゴツいです。
彼ら、本気で戦争する気ないですねえ。
飛行機の中で飲むそうですよ、これでエスプレッソを。
四脚セットで、1000円くらいだったと思います。
こういうくそ安い品を使うあたり、渋いですね!
茶筒は、名器開化堂
良い品ですよ。
使っていると、こう変色します。
では実際にやっていきましょう。
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さて、ここまで読まれて、
「うわーめんどくさー」
と思ったあなた!
それは正しい!
そう思う方は、入らないほうが良い世界です。
道具は、特に凝らなくてもいいんですが、
せっかくだから凝ってしまおうぜ!
と思う人間の世界ですからね。
では次回、実際に淹れてみます。
(そんなことまでして飲みたかねーよ!ともうあなた!確かにそう思いますよ!でもちょっとクリック!)