ところで、みなさんは、
芸術って、なんだと思います?
唐突な質問ですけど、普通に考えると、
「ああ、こりゃいい!」と思えたもの、
とか考えたりしませんか?
各人が、それを認めた時に、
芸術は存在していると。
それは、ちょっと間違いっていうか。。
ある時代の幻想だと思いますよ。
なんだかんだ言って、
どの世界にも文法があるんです。
今回は、芸術の世界での「文法」、
つまり、売れ方のお話です。
別の言い方をすれば、
「成功」には、定義があるってことです。
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)
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これ、ちょっと話題になったのを、
ご存じの方も多いと思います。
ちょっと検索掛けると、
いろんなレビューが出てきます。
でもねえ、ビジネス系の人が、
美意識と言っても、
多くの読者さんは、勘違いしますよね。
アートってのは、昔から激しいビジネスの場だったんですよ。
ですので、アートが至高なことだとか、思うと間違うんですよ。
最もチャンスが有って、
実はとんでもなくボロ儲けできる可能性、
それのある世界だったわけです。
その手段が、「美」であったわけです。
新しくマーケットを作ったわけです。
その時代に、もっともお金のある人達に受けることによって。
そこをこじ開けると、
アートは一気にビジネスになって、
「芸術」と認められるわけです。
日本では、村上隆さんなんか、
その典型でしょう。
誰かが、認めることによって、
マーケットが成立して、
それを美術館が認めて、
お金が入るので、
さらにいい作品を作れる。
これは大変なことです。
ですから、敬意も向けられるわけです。
写真の世界で、それを最初にしたのが、
ロバート・メイプルソープってことになるわけです。
この本をベースに、ロバート・メイプルソープの半生を、
振り返っていきたいと思います。
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彼の作品を、もっと深く味わうことができますよ。
ときどき、作品だけで理解できると思っている人いますけど、
あれは多分間違いですね。
美術館とかで、ボイスガイドの貸出やってるでしょ?
あれはぜひ使うべきです。
説明されずに分かるほど、私たちは賢くはないのだと思います。
(あっ!また逃げやがった!まあまあ、一気に書けないこともあるんですよ。そこでクリック!)
ロバート・メイプルソープ写真集 (Parco vision contemporary)
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