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中華鍋の謎と憂鬱

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ボクはは中華鍋を二種類持っている。

炒飯専用のでかい奴と、小振りのを。

どこかの工場で作られたであろう、それら。

 

工員が毎日プレスしてるに違いない。

 

 

もう、何年使っているかは忘れたけれど。

大きいのを先に買い、後で小さいのを買い足した。

 

しかし、二つも持ってりゃ十分だ。

買い替える事もないだろう。

じゃあ、毎日毎日作り出されるであろう

中華鍋は誰が買うのだろうか。

 

どこかで、無数の中華鍋の、

その生命が終わり、

新しい中華鍋に

買い替える奴が膨大にいるのか。

 

そもそも、

中華鍋の死とはなんなのだ。

どのようになるのだ?

 

ボクの知らない世界のどこかに、

無数の中華鍋の墓場があるのだろうか。


何千何万と、

中華鍋の死骸が横たわり、

毎日焼かれ続けた日々を想っては、

錆びにすすり泣くのか。

 

ああ、君よ。

世界は広い。

今日も何処かで誰かが中華鍋を買う。

今日も何処かで誰かの中華鍋が死ぬ。

 

プレスが吐き出す、無限の炒飯の揺りかご。

 

ああ、君よ。世界は広い。

ただそれを知らずに

くたばるのは辛いものだ。

 

何処にいる。

最後の炒飯を作り上げた今際の中華鍋は。

見てみたい。

その錆び一つなく、

削られ続けた、

銀色に輝く蝉の羽のような鉄を。

 


こういうことを考え始めると、

梅雨前であると感じる。

 

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山田工業所 鉄 打出片手中華鍋(板厚1.2mm) 30cm

山田工業所 鉄 打出片手中華鍋(板厚1.2mm) 30cm