この人ね、むかしのイタリヤのレーサーですわ。
その名を、
別名「火の玉男」。
すっかり過去の人ですけれど、
私好きなんです。
特にこの写真がいい！
もう前さえ向いていない。
とにかくアクセル開ける。
こう、グッときません？
しかもこの人、後にプラモデルの
メーカーを作るんですわ。。
またこれマニアックものばかりの。
彼を思い出すと、以下の訓話を
思い出すんですねえ、私は。
至誠にもとるなかりしか
言行に恥ずるなかりしか
気力に欠くるなかりしか
努力にうらみなかりしか
不精にわたるなかりしか
いいですか、みなさん。
こんなこれは「五省」と言いまして、
昭和初期の海軍兵学校からの
伝統であります。
でも実は当時（昭和初期）の年寄りから
「ダッセー！」
って反感もあったとか。
退役軍人の方が
リベラルだったそうで、
古臭いと言われたという。
当時いかに時代がダサかったか。
ぎゃくに、明治大正の方が
ぶっ飛んでたと言うのが
偲ばれますなあ。
今日も一つ賢くなった、
毎日がイバラの坂道。
迂回路は常に孔明の罠。
人生もラストスパートが
一番きつい、
ファーステストタイムは
ラストラップに！
話しが長くなりました。
どうも、年をとると
前置きが長くなりますな。
話の長い校長先生の朝礼とか、
なんであんなこと喋ってんだ？
とか思っていた私が
既に当時の校長先生より、
年かさだったりするのでしょうねえ。。
いいですか、みなさん！
プロヴィーニは、
あの「汚れた英雄」の
元ネタとも言われているレーサーです。
後に「プロター」という
ド変態プラモデル会社を
作った男なわけです。
彼の人生は
あえて不利な状況を作り、
あえてそこに挑む。
まあ、こんな感じですね。
理由はいろいろな感じでしょうけど
それが実にカッコイイ。
イタリヤ版あしたのジョーなわけです。
もう燃え尽きちゃう！
時は1960年代。
日本車が世界を席巻していたころ。
ホンダを始めとした
多気筒エンジンが圧倒的優位な時代。
あえて時代遅れのシングルエンジンで
鈴鹿にまでやって来た伊達男。
日本からのスカウトもあったようですが
「私の愛国心が、それにノーと答えさせた」
なーんて言っちゃう人なんザンスよ！
人呼んで「イタリヤの爆弾男」。
なになに、熱いファンの声も聞きたい？
ようござんしょ！
このおじさんも熱いっすよ。
ところで、このプロター
頭おかしい人向けなんですわ。
私のお友達に、
いわゆるモデラーの人が
いるんですね。
言っていることが
頭おかしいレベルのモデラーです。
オートバイをはじめ、
いろいろ作るんですが、
まずテーマが凄い。
KR500で、予選でPPを取った直後の
「コーク・バリントンの汗がタンクに落ちている興奮」
の姿とか。
ね、おかしいでしょ？
昭和２０年８月１７日のゼロ戦、とか。
「戦争終わってるやん？」
と訊くと、
「な、素人はそこまでや」
と返され
「もう飛ばされへんわけよ。でも飛びたいわけよ。整備班も無駄な整備するわけよ。
でも、もうあかんねん。もう、B29やP51にやり返せやんねん。でもまだスパナを捨てられへんねん！」
「ゼロ戦でB29は無理やろ？」
「最初から無理やねん、でもな、油さすねん。そこやねん！」と。
そういう変態の方がですね
（実に長い！）、
「プロターはやってられへんな・・」
というのですよ。
どんだけ変態やんねん・・・。
これなんか、
モトグッチのV８レーサーですよ。。
V８ってのもおかしな話なんですが、
それをプラモデル化します？
しかもそれ作ります？
この写真プラモデルですよ！
なんか、いろいろおかしいでしょう？
チェーンは、一コマ一コマ
基本手組みなんだそうです。
ナットは後付だそうです。
わかります？
プラモデルなのに、
スパナで締めるんです。
作品群をいくつか。
敬意をこめひらいものですが。
バリは多めなんで、
各パーツごとに整形するんですって。。
いいですか、みなさん。
一体なんの話が始まるか
分かんなくなってきたでしょ？
いいんですそれで。
年寄りの話は長いんです。
年寄りから、
こういう知識を聞いておくと、
後々役に立つときもあるんです。
（まっ、普通はないですけどね）
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