始皇帝とヘイ・ジュード
その昔、仲代達矢主演で、イサム・ノグチ(彫刻家ですね)のドラマがあった。
山口淑子(李香蘭で検索)と結婚して、二人は別れるのだけれど、
妻が去った家、これがまたイサム・ノグチらしい家なんだけれど、で床下に置かれたプレーヤーで、ビートルズを一人聴くシーンがあった。
曲名はなんだったろう、確かCome Togetherだったんじゃないだろうか。
ぽつんと一人で、純日本風で、同時に近代建築のような、不思議な空間で、
彼は一人聴いているのです。
その姿は、芸術家の孤独の姿でもあり、美というものの侵しがたい力強さでもありました。
そんな事を考えていたら、ふと知り合いの青年に言われたのです。
「始皇帝が凹んだ時は、ヘイ・ジュード聴くんスよ!」
玉座で、手でリズムを取りながら、ヘイ・ジュード。
もちろん、MP3なわけはなく、CDでもなく、レコードかもしれないわけですが。
面白いものですね、レコードで十分古い気がしてまいりますが、古さの桁が違います。
感覚的なもので言うとですね、オープンリールで聴いていただきたい。始皇帝には。
なにせ、BCですからね。マクセルのカセットでは、新しすぎます。
8トラも考えたのですが、始皇帝が人払いをして、そっとオープンリールの頭出しをする。
ああ、いいじゃないですか。始皇帝のオープンリール。
まあ、そんな感じでここをやっていきたいです。
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