どこが壊れるかじゃない!どこで壊れるかだ!僕は古い車に乗っていて
古い車に乗っていると思うのだけれど。
運は努力と精進の結果じゃないかって思うのね。
だってさ、いくら整備したって壊れるときは壊れる。
で、問題は「どこで壊れるか?」なのね。
どこが壊れるかってのは問題としては難易度が低いの。
例えばこれとかさ。
夜の幹線道路でしたから、クラッチなくても走れたんですね。
問題は車庫入れ。
ギヤをローに入れて、セルモーターを回して動かすんですね。
ある意味ではEVな車として。
あまりに怖い車庫入れなんで、二度とごめんです。
と思っていたら、また起きました。
クラッチが微妙に消えたんです。
この微妙に、というニュアンス。。。
ワタイのガレージは、俗にいううなぎの寝床なんですな。
普段は奥にオートバイ、手前にジュリア。
最近の夏は割り切って、もうジュリアに乗るのは諦めたんです。
なのでジュリアを奥に押し込め、手前にオートバイ。
だって、外気温より車内温度が高いのよ!
全方角鉄板焼きやからね。。。
扇風機とかの対策でどうにかなるのは40代まで!
調子こいてましたね。
やはり無理があります。
ちょっとは涼しくなったので、ジュリアを手前に移動。
ついでにジュリアでドライブ。
ねえ、良い風情でしょ?
風情はね。。。
このとき、なんかクラッチが浅くなってる気がしたのザンスな。
奥の方でつながるにはつながるけど、変な感じ。
で、ガレージに置いておくとオイル漏れ。
クンクン。。
あれ?
これエンジンオイルじゃない。
嫌な予感。
ボンネットを開けて、クラッチのオイルタンクを確認。
あら?半分くらいしかない。
えっ?
またクラッチかよ。。。
とりあえずいつものT師匠に電話すると
「今さ、工場いっぱいだから無理だよ!」
と明るく言われたザンスのね。。。
で、粘ると
「仕方ねえなあ、診るだけ診てやるから持っておいで」
ワタイとしては、もうハレルヤが流れておったのですね。
いつものように、師匠の腕を頼って全国から高級車が。。
もうね、パンパンに入ってましたわ。
ああ、これじゃ仕方ねえよなあ。。
「じゃあ、リフトで上げるからさ」
で、上げるとエンジン下部がオイルだらけ。
見ると、クラッチのレリーズがぶっ壊れておったわけです。
「一応、エア抜きだけしようか。今無理だしさ」
「ええ、もちろんです。順番を待ちます!」
でエア抜きして、一旦持って帰ろうと。
作業が終わり、師匠はおっしゃられたのです。
「じゃあ、8さん。バックで出てね」
「はーい」
クラッチを踏むと「スコッ」と音が聞こえるわけで。
瀕死のクラッチが、入滅されたわけです。
つまりギヤを入れられない。
つまり帰れない。
その直後のジュリア。
ピカピカだけど、動かないなら仕方ない。
その時のワタイの気持ちと、工場の雰囲気を写真で表してみました。
スタッフの方が
師匠答えて曰く
「あれさ、こっちが日時指定して、おまけに半年待ってもらったんだよな」
帰れるものなら、帰りたいんですよ!私もね!
いたたまれないんです。。
「でも仕方ないっすよね」
「動かせないからなあ」
針のむしろとはこのことよ!
「8さん。ジュリア外でもいい?」
「はい?」
「場所ないからさ」
フェラーリだのなんだのを前にして
外は嫌だと言える雰囲気でもないわけで。。。
数秒黙ったけれど
「やだなあ、俺のジュリアなんて夜露に濡らしてやってください!」
「いや、夜は中に入れるから」
ありがたいことです。。
で、とりあえずリフトを空けようってなって。
師匠が押してくれて、ワタイが運転して工場の隅に。
いや、ほんと申し訳ないです!
次回、なにかお持ちします!
押して帰れるものなら、ワタイ押しながら帰りたいんです!
嘘だけど!
そしてジュリアのスペースを作るために動いていただいたお車さんたち。
まずはベントレー。。
ドがつくスポーツカー。
イタリアの華、エルミーニ。。。
世界で40台とかの。。。
そしてテスタロッサ。。
いや、ホント、ごめんなさい!
実はワタイの家まで、わずか数百メートル。
曲がり角が3っつ。
信号が一つ。。。
でも坂道。。。
ワタイは心のなかでこう叫んだわけですな。
「ジュリア、お前ココで壊れてくれるとはサイコーだぜ!」
どこが壊れるかではない。
どこで壊れるかなのであるな。
家までもったら、次に出せたかも怪しい。
当然オートバイも出せない。
修理に出すのにレッカー必要だっただろうな。。
それ故、ジュリアはここで壊れてくれたのでしょ。
やっぱさ、ジュリアサイコーじゃない?
(いや、ホントごめんなさい。ご親切に甘えてクリック!)