葬儀屋に学ぶ接客のテクニック

それは松の内も明けた北野でのこと。

美味しくもない珈琲を飲んでおったのです。

今時喫煙席が牢屋みたいになってない店は貴重。

その一つが、にしむら珈琲。

www.kobe-nishimura.jp

そこで、タバコをプカプカ吸いながら

珈琲を飲んでいたのです。

その時、隣の席に来た男女。

男性はワタイと同じくらい。

女性はもう少し若い。

とはいっても40は超えておるような、元美人系。

で、このオジサンが葬儀屋らしいのザンスね。

女性相手に語るトークに聞きほれたので

ここに公開するザンスな！

ワタイの見立てで言うと、昔なじみだけども

そんなに親しくはしてなかった二人。

男性の語気から、

なにやら不純な熱を感じるだけで。

なので、ついつい聞き耳を立ててしまったのザンス。

いいじゃないっすか。

オジサンが熱くなっても！

生きる

最初はそのトークが

うっせーなあ、と思っておったのザンス。

ところが、葬儀屋という生業での日々のコツのお話は

実に面白く、ワタイはついついメモってしまったザンス！

それをダイジェストでいくつか。

オ　「葬儀屋ってのはミスできないわけよ」

まあ、そうザンスよねえ。

最後の儀式ザンスし、やり直しは難しいザンスしね。

オ　「人間死に際は、思ってるより、もっと大事よね」

あー、深いザンスね。

確かにそうザンスよね。

オ　「でもたいていはもめるわけよー」

そうでしょうなあ。

オ　「いくつかコツあるよー」

そこ、聞きたいザンスよね。

でもワタイに向かって話しておるのではないのザンス。

オジサンは、向かいに座っている

ちょっと昔はけっこう美人だった女性に

邪な情熱で話しておるのザンスな。

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では、そのコツを。

①　謝ってはいけない。

コレは意外だったザンスよ。

しかし、オジサンは流石にプロ。

解説はこうです。

謝ると余計に怒る。だから、まずは相手の怒ってることにノルこと。「そら私でも同じように思いますなあ」と、まず同意。ここは度胸が問われるところやね。一緒に怒る。まずこれやな。俺に怒ってる相手とな（笑）。

いやー、修羅場くぐってますな。

とぼけるでもなく、謝るでもなく。

相手の怒りの波に乗る。。

深い！ 

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②　名刺を斬ってくる相手に注意

葬儀屋が名刺を出しますわね。

普通は、「よろしくおねがいします」で済むところ。

そこで、もらった方も名刺を出すのは

なんだか確かにおかしいザンスね。

飲み屋のオネエチャンに名刺斬らないザンスものね。

大体たちが悪い。息子や娘が弁護士の親とか最悪。教師、医者、有名所の重役。そういう奴らは、名刺を出したがるのよ。要注意やね。

いやあ、確かにｗ！

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③　葬式で悦に入る人を見抜かねばならない。

悦に入る人？

おるのザンス？

なんかねえ、仕切りまくって人生の晴れ舞台になるオバサンとかいるのよ。故人の思い出の有る事無い事喋って、マイク離さない人。こういうのを放っておくと、葬儀屋の不手際って言われんだよね。

あー、おるわ！

確かにおるわ！

泣き女みたいなオバサンとかもそうよね。

現場のリアルな意見！

さすが！

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④　互助会の営業は、大体ホラ吹き。

まあ、彼らの多くは、食い詰めた人ザンスからね。

それに成績は歩合でしょうから、嘘も言うでしょうねえ。

食い放題飲み放題なわけがない。しかし、営業がそう言うたってゆずらんわけや。でも、追加で寿司取れば、お金要るわな。営業さんが言ったってのは、ほんまに言うとると思うのね。言うてなかったとしても、確認は取れんしね。そういう人は、そう信じ込んでるんやからね。修正はできんわね。かと言ってただってわけにはいかんのやね。

言った言わないってのは

ホント真実の儚さを具現化しておるザンスよね。

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⑤　何かを思い込んだオバちゃんに説明しても無駄。話の通じそうな男性を探せ。

なるほど、そこで①〜④のつながりからこうなるんですな。

女性差別ちゃうで。俺の方から見た現実ってことやな。男でも話しのできんアホは多い。でもまあ、落とし所はあるもんやねんな。名刺出す以外の奴はな。

経験から言うても、それはたしかにそう！

納得！

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⑥　酒を飲んでるやつを相手にするな。

葬式で酒飲んでるやつおるのザンス？

コレが意外とおるんや。ショックやからかもしれんし、酒飲みなんかもしれん。でもよう考えてみ。最後の大事な場面やろ？そこで酒飲んでる奴は論外やで。あれは、客に飲ませるもんで、身内が飲んでええわけないわな。

ああ、それはそうザンスね。

もう、そいつはクズってことザンスものね。

弔問客にすすめることがあっても、

葬式上げてる身内が酒臭いってのは論外ザンスね！

お見事！

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正月早々、こりゃいい話を聞いたと

一人喜んでしまったザンスのよ。

女性もたいそう笑い、なかなかいい感じ。

もうコレで正月料金のルネッサか本陣かに

いきそうな感じ。

ピロピロピロ。

オジサンのスマホが鳴ったザンスな。

「はい。ご連絡恐れ入ります。妙法寺ですね。いま北野ですからこれからすぐに伺います。この度はご愁傷様でございます。詳しくは後ほど」

オジサンは軽く舌打ちして、女性に

「仕事や。正月から景気のええことやで」

（人生の終わりは、時と場所を選ばない。特殊部隊のようなオジサンにクリック！）

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