人生初オーダースーツに挑んだ友人X。
実にしょっぱなから躓いたようで。。
その夜、食事しながら
いろいろ聞かされたわけです。
ほほう。。
なかなか大変な世界ですなあ。。
勉強になりますわ。。
もう何年前になるでしょうか。
まあ、くわしくは上のリンクで。
Xが選んだのは、まあ創作系のお店。
落ち着いたお店の中で、彼の愚痴が始まります。
【2015年】マルゴー シャトー デュ テルトル [ 2015 赤ワイン ミディアムボディ フランス 750ml ]
- 出版社/メーカー: ラック・コーポレーション
- 発売日: 2019/08/01
- メディア: 食品&飲料
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X 「8マンちゃんも詳しいよね、スーツとか」
8 「まあ、そこそこザンスけどね」
X 「まだゴルチエとか買うの?」
8 「いや、ワタイの中ではゴルチエは去ったザンスなあ」
X 「で、今は?」
8 「基本に戻ったザンスなあ、トラッドザンスな」
X 「クラシック生地って知ってる?」
8 「元町にあったハマダで、昔堪能したザンス」
X 「えっ、ハマダしまったの?」
8 「時代ザンスよ」
X 「買ったの?」
8 「ワタイはオーダーへの誘惑を無視して、君はのったんザンスよ」
X 「そう、それで聞いてくれる?」
8 「聞くザンスよ!」
概略をば。。
Xは意気揚々と、オーダースーツの老舗に向かった。
紹介されていたので、知人のお気に入りの職人指名で。
まずは生地選び。採寸はその後でとなったようで。
最近の男性用スーツって、薄くなっておるでしょう?
あれは生地の番手が高くなって
一応保温力あるってことで、どんどん薄くなっておるザンス。
しかし、それはもちろん、
メーカーのコスト削減でしかないわけザンスな。
ブリティッシュスタイルで決めようと思っていたX。
イメージはチャーリ・ワッツ。
ローリング・ストーンズのドラムですな。
ロンドンにあるサヴィルロウ。
オーダーメイド通りですな。
イギリス人は、けっこうそこでスーツ作るんですな。
政治家からミュージシャンまで。
昔から、ブラックスーツでジャズやってたのが
こいつ、クラシック生地好きなんですわ。
Xはぜひ、そのクラッシクを選びたかったようで。
でね、このクラシック生地ってのは
持った途端にげんなりする重さザンスよ。
ダンベルか!って重さザンス。
大体、一着分の生地で3キロくらい
あるんじゃないザンスか。
イギリス貴族の長身の人なら
多分5キロはあるザンスな。
しかも、お値段もお高い。
その上、その重さに合う縫製は
おのずと限られてくるわけザンスな。
これがブリティッシュスタイルの
カッチリしたラインの理由でもあるわけで。
X 「しかし、その職人さんは『お好きな型をおっしゃってください』当方で合わせてみせます、言うわけよ」
8 「ええことですやん。さすが職人」
X 「それは俺も思ったわけね。これでこそオーダーメイド!って」
8 「うんうん」
X 「で、そこ間違いやった」
8 「なんで?」
X 「無限の組み合わせでさ、好きなものって言えないもんだよ」
8 「????」
X 「何かを見て、あれが好きとかさ。これはだめだ、とかさ。それは言いやすい」
8 「ふむ、確かに」
X 「好みのタイプは言えても、理想ってぼんやりしているもんだな」
8 「うーん、そしたらテーラーに相談したらいいんじゃないザンスの?」
X 「そう思うよな?」
8 「普通、そう思うザンスよね」
X 「彼らは、完璧な職人なんだけど、ファッショニスタではないわけ」
8 「ああ!なんでもこなせるけれど、こなせてしまうってことか!本人が着道楽なわけでもない」
X 「そう、そこなんだよ。不格好なものでも、何でも作ってくれる」
8 「つまり、生地選びの段階から、君が全責任を負うってことか!」
X 「そう、高い金払ってねwwww」
8 「あー、そりゃくじけるwwww」
X 「でさ、もう決めてくださいって言ってのね。白旗降参」
8 「素直で好感もてますなあ」
X 「そのテーラー『せっかくですので、そうおっしゃらず』ってw」
8 「すでにイヤミwww???」
X 「8マンちゃん、ここでまだ生地選びなのよwww」
8 「あーだめwww!ワタイ吐きそうwww」
で、このあと
「えっ、そんなこと聞かれるザンス?」
っていう、異次元ワールドへと進むわけです。
やっぱ、ブランドとか云々言うのは
子供の遊びだわ。。。
(まさかそう来る?なるほど、職人問題はここにも!でクリック!)