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バックパッカーの旅はオススメできません

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ワタイは若い頃、

相当にバックパッカーだったわけです。

ですので、そういう旅に出たい人の

気持ちもよく分かるんですね。

 

今の年齢になって思うんですが

あれはいらない経験だったな、と思うんです。

まるで、みんな一度は海外に出てみよう!

なんて風潮は多少はまだあるでしょう?

悪いことだとは思わないんですけど

うかつに入り込んで良い世界ではない、

と思うんですね。

 

今の若い人を見ていて思うんですが、

あまりあのスタイルの旅は

どうかなあと思うんです。

 

 

 

バックパックとは何か?

すごく簡単に言うと、リュックを背負って

あちこち貧乏旅行することです。

これは既にご存知だと思います。

 

しかし、あれには大前提があるんですね。

それは何かと言うと、物価です。

 

物価の高い国から安い国へ

基本的に安く済ませようと思うと、

物価の高い国から安い国への旅となります。

ですから、今の日本にバックパッカー

増えている状況は、ちょっと前に日本人が

フィリピンやタイへ旅行する感覚で

外国人が来ているということです。

日本はちょっと特殊なので

気づきづらいのですが

物価の安い国というのは、

それ相応の理由があります。

ユーラシアを旅すると、トルコあたりから

西に向かうほど生活費が高くなるのを

経験された方も多いでしょう?

そして、パッカーの数は極端に減ってきます。

 

バックパッカーは意識しようとしまいと、

基本的にはその国を

見下していると言っていいでしょう。

見下せる地域に、出かけていると言ってもいい。

 

「そんなことない!」と言う人もいるでしょうね。

でも本当にそうですか?

本当にそうなら、あなたは幸せなので

そのままでよいんじゃないでしょうか。

 

 

その多くは白人であること

肌の色でどうこう言うつもりはないんです。

実際に行ってみると分かりますが、

実に白人が多い。

最近は中国人やシンガポール人も増えてますけど。

これはどういうことか、

考えてみたことありますか?

彼らがどうあれ、やはり有利なんですね。

中には相当荒っぽい奴らもいます。

経験的に、彼らの「旅の恥はかき捨て」は

とんでもないレベルだと思います。

 

基本的に助け合わない

自分の責任を自分で背負う旅のスタイルです。

基本的に、バックパッカー同士が助け合うのは

相互利益があるときだけです。

もちろん例外もありますし、

生涯の友を得ることもあります。

しかし、基本的には自力以外を思考から

排除する必要があります。

そもそも、おたがいお金をケチっての旅です。

支出を他人のためにするわけがないのです。

 

 

アテのない旅はありえない

これ、多くの人が勘違いされていると思うんです。

ブラっと知らない街で降りたところで

どうにもならんのですね。

 

多くのバックパッカーたちは、

実は行先を考えております。

事前情報もそうですし、親戚その他。

なんらかのアテがあるわけです。

多分、全くアテなくバックパックする人は

断トツに日本人が多いと思います。

 

アテのない旅をすると

その状態で旅を始めると、

眼の前に現実的な問題が出てきます。

その3大問題は

 

① トイレ

② 水と食料

③ その日の宿

 

これを自力で解決ることが

日常の中で最低限のルーティンとなります。

意外なことに、①は大問題です。

これは下手すると警察問題になります。

海外で、その国の警察のご厄介になるのは

その国の犯罪者と同房になることです。

これ、実にまずいことになるんです。

一刻も早く出るべきです。

たかが排泄でこれは問題になるわけですね。

 

②水と食料はその国のルールに従い、

安心できる形で買わないと

寝込むことになります。

ペットボトルも安心できません。

この映画でも出てくるように、

瞬間接着剤でくっつけた口の水道水とか

普通に売ってます。

 

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③の宿については、言わずもがなでしょうなあ。

何らかの都合で、その街に

日暮れから深夜に着いたとします。

決して駅前から離れないことです。

でも駅にいると、どの国でもそうですが

色んな人が寄ってきます。

通常、その国の警察は守ってくれません。

彼らのホームであり、こちらはアウェイです。

女性や、最低でも英語ができない人の

トラブルに巻き込まれる可能性は

飛躍的に高いものです。

 

その日の宿は、日のあるうちに決めて

多少高かろうと妥協すべきです。

 

歴史を知らないと意味がない

ガイドブックを読んでいて、

不思議に思ったことありませんか?

聞いたこともない遺跡とかが

とても有名なものとして紹介されていいたり。

大抵は行って見ると面白いのですが、

いわゆる物見遊山になります。

そりゃそうです。

知らない国へ行っているのです。

たまたま衝撃的なものなどありません。

インドの貧困だって、ピラミッドだって

行ってみると「ふーん」てなものです。

あれにも理由があります。

西洋人から見た「世界史」を

我々は学んでいるのですが、

それとて知識の世界。

つまりピンと来ないわけです。

これは仕方ありませんって。

 

例えば日本の「関ヶ原」。

あれがなにを意味するかわかってこそ

関ヶ原には特別な意味があるわけです。

行ってみると分かりますが、

なにもないところでしょう?

 

よって、その地に特別な知識や関係がない以上

我々にはピンとこないのも当然です。

中東を旅するとき、イスラム教やキリスト教

もしくは大きく地中海の歴史に関心がなければ

私たちが突然行って、なにか面白いかと言われたら

返答に困るはずです。

 

 

ネット環境の存在

今はこれなしでは難しいでしょうね。

海外のカフェで、バックパッカーらしき

日本人が一心不乱にスマホを触るのを

見たことがあります。

あれはいろいろ危ないですね。

 

① 置き引きの確率が飛躍的に高まる

② 現地の言葉を聞き取る能力が止まる

③ ネットの情報はいろいろ信用性がない

 

まあ、これらでしょうか。

長く旅をすると、

磨かれなければいけないのは

動物的な勘です。

 

この道に入ってはいけない。

このバスに乗るべきだ。

この人は信用できる。

この状況はまずい。

 

等々いろいろです。

スマホ持ってると、

これが止まるんですね。

ホント見事に止まります。

 

旅人に対して、優しい地域もあれば

カモだと思う地域もあります。

いずれにしろ、自己責任なのですが

ネットで調べられることには

見事に保証がないことを

もっと自覚するべきだと思いますよ。

 

イスラームから見た「世界史」

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感覚の鈍麻

村上春樹のこの本を

読まれた人はおられますか?

 

遠い太鼓 (講談社文庫)

遠い太鼓 (講談社文庫)

 

 

日本に疲れた著者夫婦が地中海地方に

長期滞在している日記というか、

そういう本です。

作中で日本の仕事をし、話し相手の妻もおり。

そして時々仕事で日本に帰る。

それでも、どうしようもない疲労感に襲われ

帰国するという話です。

 

まあ、実に情けない話です。

しかし、彼が現代日本人の

自我の一部であることは、

売上から推測できます。

 

ヨーロッパで、日本食を食べ、妻帯し

資金も仕事もあり、里帰りもできる。

そのうえでこれなわけです。

これはかなり昔の本ですが、

村上春樹を責めるのもおかしな話です。

彼の書いている「疲労感」とは

感覚の鈍麻を意味するのだともいます。

 

長く旅をすると、どこにいても

人間が最低限必要とするモノ以外には

感覚が低下してゆきます。

しかし、安心して良い状況ではないので

そのギャップが疲労感として蓄積してきます。

これを感じたら、一刻も早く帰るべきです。

それほど長く旅をするかどうかは別として

短期間の旅の高揚感の中でも、

感覚の鈍麻は確実に起きてきます。

こういうとき、事故もしくは悲劇が

起こりやすいわけです。

 

 

まとめ

旅をしながらも、SNSをチェックして

日本の日常から離れたくないのなら

このような旅はするべきではないと思います。

 

そういう人は、あるていどセキュリティの

保証された旅をするべきです。

 

私は今でも、東京の歌舞伎町で

お酒を飲もうと思いません。

お酒を飲んでいる状況で、

歌舞伎町にいたくないのです。

逆に言うと、なぜみな

歌舞伎町で飲みたがるのでしょう。

みんな、なんとなく危険に

寄って行きたがるのでしょうね。

 

友人の馴染みの店があるなら

歌舞伎町にも行くかもしれません。

でもね、キャッチに

ついていくわけないじゃないですか?

でもついていって、ボラれたと嘆く。

それを、何十倍かにした世界が

バックパックの旅です。

 

若い時間は短く、学べることは学ぶべきです。

しかし、ただブラブラとしているだけで

学ぶことなどできません。

パッカーの白人と話をしていて思うんですが、

彼らの中には二種類の人がいます。

 

①「いわゆる不良外人」

②「案外エリート」

 

①の白人の奇天烈さには

ちょっとついていけません。

もっというと、ヤヴァイ事態になる

可能性あるんですね。

それでも彼らは白人です。

優遇されるのは事実です。

 

②の白人は、明日なき旅を

しているのではありません。

天衣無縫に見えるリゾートなのです。

彼らが意識しているかどうかは別にして。

彼らについて行って、

実家に泊まらせてもらったら

とんでもない豪邸だったとか、普通です。

これがなにを意味するかと言うと

彼らは本当に社会見学しているということです。

露骨に、階級社会を上から

学んでいると言っていいでしょうね。 

 

まあ、それでも

行かれる方は行くんでしょうけど。

そこには、別になにも

惹かれるものはないと思いますよ。

 

深夜特急って、実はあれフルフィクションだと思うんだよね。でクリック!)

 

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