現実というのは厄介です。
イメージとあまりに違うのです。
ワタイ、青さんと知り合ってから
かなり長崎へのイメージが変わりました。
時々、イロイロ怒る人いるでしょう？
あれって多くは、自分のイメージと違うと
怒ってるだけですよね？
どうやって生きてきたら、
そんなに物知らずで年取れるんでしょうなあ。
それは恥ずかしいことなので、
青さんの長崎実況を読んでみましょう。
ではさっそく！
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怒りの広島、祈りの長崎
と対比されて、観光イメージが
誤解は仕方ない。
いや、誤解されるように
仕向けたイメージ戦略なので、
図に当たっているのですが。
溢れかえっている、
と思われているのではないでしょうか。
確かに、教会の数は
おそらく他の地域より遥かに多いとは思います。
ご説明します。
縄張り「シマ」があるんです。
親分が司教なのが「司教区」
もしくは教区と言いまして、
日本には16あります。
その司教区の中で、親分が大司教の場合は
「大司教区」となります。
これが、3つです。
これらは他の教区の統括も兼ねているので、
広域本部と考えても良さそうです。
一つは首都東京と千葉県を管轄する
「東京大司教区」。
北日本と東日本が東京教会管区となります。
「大阪大司教区」で、
西日本と四国が大阪教会管区となります。
そして最後に、長崎県を管轄する
「長崎大司教区」であります。
九州沖縄が長崎教会管区となります。
これがどれだけ異常なことかわかりますか？
東京大司教区が管轄するエリアの人口は約2000万人。
大阪大司教区が管轄するエリアの人口は約1500万人。
長崎県の人口は1,337,662人です。
（平成三十一年一月一日推計Wikipedia）
人口130万のエリアが大司教区。
ね？異常でしょう？
ところが、これが別に異常ではないのは、
信者の数が多いからなんです。
大阪大司教区の信徒数が5万人弱。
東京大司教区でも9万人ほど。
わずか130万の長崎大司教区の信徒数は6万人。
都道府県別ではなく、
エリアである教区で信徒数が第二位。
実際数字を見ていると、
たしかにコレは祈りの長崎！
なんじゃないかと思えてきますが、
それでも長崎県民に占める
カソリック信徒の割合は約4％です。
そもそも我が国では、
キリスト教が流行っていない。
なので、メリー・クリスマス！と
お祝いしていても気にならないんです。
脅威になるほどいないから。
いくら比率はぶっちぎりで高い長崎市でも
事情はさほど変わらず、ミサをやってますよ！
とローカルニュースでは取り上げられますが、
レベルは「竹ン芸」が開催されましたよ、と同じです。
竹ン芸に関しては今
年の秋改めて書きますが、
簡単に言えば若宮稲荷神社の秋祭りです。
つまり、そのぐらい
あっさりしたものだということであります。
私はカソリック系の高校に通っておりましたが、
50人いた同級生のなかで、
クリスチャンはたしか3人ぐらいでしたよ。
そんなもんです。
比率をもとに考えると、
全校生徒が1500人ぐらいでしたから、
毎月やっていた体育館でのミサは
信者が約100人、それ以外が1400人という中で
執り行われていたんですね。
なんだかものすごい話であります。
私の場合は時間割表の中に
「宗教」というのがありましたから、
聖書に触れる機会を得ました。
しかし、ほとんどの長崎市民にとって
カソリックも教会も
「観光資源」以上の
意味は無いと思います。
信徒はまとまって住んでいる場合が多いので、
地域が違うと本当に出会わないものです。
無論、異国情緒を楽しみたいという
観光客の旅情に水を指すつもりはないのです。
観光地の近くには必ず教会がありますから、
ぜひ堪能されるとよろしい。
「国宝」大浦天主堂なんか、
拝観料をとりますからね。
写真撮影に規制があるのに。
それに比べたら、寺社仏閣はものすごい。
写真撮り放題ですからねぇ。
長崎を堪能していただくのはいいのですが、
実は長崎の歴史と伝統は
「寺町通り」という、
延々と寺が並んでいる
石畳の道のほうが濃いんですよ。
竜馬が歩いていたであろう道はここです。
亀山社中記念館に登っていく階段は
ここにありますからね。
本殿が重文になっている興福寺なんか、
雰囲気良くていいですよ。
ここもお金がかかりますが…
いいえ、篠山のは日蓮正宗です。
おうばく。
禅宗で、お経が聞いてもわからない
唐音の般若心経でお馴染みの。
…どう考えても知らない人が多いでしょうね。
私も以前調べたことがあったので
知っているだけですから。
黄檗宗はやはり珍しいと思います。
来日のきっかけが、
興福寺の住持の空席ができたから、
という理由だったわけで。。
それゆえ、ここと国宝のある崇福寺、
国宝だった福済寺、
重文のある聖福寺など、
黄檗の寺が多いんですが…
きっとご存じないでしょうねぇ、
長崎の寺は。
地味だもの。
そもそも、寺や神社見たけりゃ
長崎にはこないですわな。
霧島神宮…九州の中でさえ
ライバルひしめく神社仏閣より、
やはり圧倒的な教会で押して行くしか無いか…
長崎はこれからも祈りの町のふりして、
たくましく生きていくべきだな！
という結論に至りましたが、
基幹産業の造船がほぼ沈没している現状。
先行きの暗さは否めないことが
なんとも口惜しい私でありました。
イージス艦を、
一心不乱のイージス艦発注を！了
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どうです？
意外です？
いろいろイメージってのは
勘違いを始め厄介ですなあ。
青さんに言わせると、夏の長崎の観光資源は
原爆を落とされた事実だということですからねえ。。
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