「人生エロエロ」なる連載をしています。
人生の三分の二はいやらしいことを考えてきた。
の冒頭で毎回始まる、
回想と進行形のエロ話です。
確か、数年前に連載が
開始された記憶があります。
でもね、最近なんとなく失速している
ように感じるんですよ。
これは何を意味しているのでしょう。
みうらじゅん氏といえば、
「マイ・ブーム」の生みの親でもあり、
名付け親でもあります。
彼の収集癖と、着眼点は
現代の南方熊楠こ荒又宏氏に迫る
素晴らしき才能であります。
有名な「エロスクラップ」
現在500巻を超えたそうです。。
まだまだ若き日のみうらじゅん氏の
30巻を記念するタモリクラブの動画もありました。
みんな、お若い。
さて、そんなみうらじゅん氏。
氏をもってしても、
毎週エロを書き続けるのは
至難の業のようです。
市井の一読者の私が言うのもなんですが、
最近読んでも面白くない。
こういうネタをやっていたころは、
大変興味深かったのですが。。
氏も還暦を迎え、
エロを語ると、単なるいやらしい話になってしまうわけです。
となると、エロをエロとする力は何か？
これを問わずにはおられません。
暗いエロは、案外簡単です。
もともと、エロとは暗いのです。
屋外であろうと、プールサイドであろうと、
浜辺であろうと、正午であろうと、
そこは闇の世界です。
ならば、その闇の世界に対峙する
闘う姿勢がないと、
笑いにはならないでありますね。
考えて見てください。
エロ行為を骨格図で再現すると、
実に愚かでへんちくりん
なことやっているわけです。
もうね、正常位なんか
なにがどのように正常なのか不明でショ？
これを、淫靡にするのは簡単なんことです。
暴力と湿度と、汗と血を加えればいいんです。
でもね、そういうのって、
文明国らしからぬ気がしません？
淫靡を尊ぶのは、
それは光が増えたからです。
ＬＥＤが普及してからこっち、
白熱灯や、ろうそくの明かりの
影にあったものは消え去ったのです。
そんな中登場した「人生エロエロ」は
松明のごとき幽玄の世界へ、
クスッと笑いを伴いながら誘ってくれたのです。
しかし、やはりエロは体力なのかもしれません。
みうらじゅん氏をもってしても、
エロのテンションを上げ続けることは難しい。
この事実は、前立腺の弾力と、
エロへの洞察が反比例していることの
証左ではありませんか！
ならば、凡夫なる我々は、
一層精進が必要であります。
人生はエロエロであり、
人生はイロイロであります。
舵を風上に向け、
前立腺の帆をより一層あげねばならぬ！
などと、秋めいた空を見ながら
思う昼下がりでありました。
（難しいよね、エロ。下品になるなら簡単なんだろうけれど。沈思挙行のクリック！）
