帰国便の上で、長い眠りについた焚き火の男。
なんでしょうねえ。
急に寒くなったからでしょうか。
このアホな話も、そう遠からず終わるというのが、
妙に切ない。
でもまだまだ続くのですが。
ではさっそく。
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首の痛みで目が覚めた。
椅子に座った姿勢で寝るのは、
やはり無理がある。
目の前のモニターで、現在地を見てみる。
あと少しで日本の上空だ。
やっと戻ってきた。
行きの道中で感じていた、
ドキドキ、ワクワクはまったくない。
何もかも勝手知った自国への帰還なのだ。
それも当たり前でだろう。
しばらくして昼食の時間となった。
これが最後の機内食である。
メニューはピラフとフィッシュorチキン。
そしてハーフサイズの焼きそばがついている。
オレはチキンを選んだ。味はテリヤキだ。
時間をかけてゆっくりと味わう。
焼きそばがウメェ~!
やはり日本のB級グルメは最高だ。
目新しいものにトライするのは、
もちろんいい経験にはなる。
だがやはり、
食事は慣れ親しんだものが一番である。
食事ごとに戦わなくてもいい。
これは、なんと素晴らしいことだろう。
過去の闘いが頭をよぎる。
これとか、
これとか。。
機はすでに日本の領空内を飛んでいる。
成田は近い。
シートベルト着用のサインが出た。
いよいよ着陸である。
高度はどんどん下がっていき、
窓の外には日本の景色が見え始めた。
季節は梅雨真っ只中のはずだが、
この日は晴れている。
成田空港が見えてきた。
機体は着陸の体制に入った。
さらに高度は下がり、
滑走路が目の前に迫る。
そして着陸。
オレ達を乗せたジャンボ機は何事もなく、
日本の地に降り立った。
時刻は17時半。
10日ぶりの日本だ。
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そうかあ、10日ぶりの日本かあ。
さぞかし感慨深いものだったろうなあ。。
10日間でしかないんですけれども。
こういう、『心の旅』はですね、
量で計ってはいけないのです。
質で図るべきものなのです。
そうか、焼きそば美味えか!
そりゃそうだよな!
日本という国では、そうそう不味いものに出会いません。
好き嫌いを言わなければ、
常にある水準はクリアーできています。
それは、なんと素晴らしいことでしょうか。
これは世界に誇れる文化でしょうね。
(焼きそばとお好み焼きってのは、外国人は見事にハマります。再認識でクリック!)