ライダーというものは、
なぜかしら港でカッコつけたがるという、
不思議な習性がありあます。
もちろん、青さんもさっそくライダーなのです。
そうそう、そういう耽美的な空気。
そのために危険も顧みずなのです。
ではさっそく!
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色んな場所で、色んなふうに
「おれって、ライダーなんだなぁ」
とウットリしておりますが、
乗船を待つ私
というのは
ちょっと格別な
うっとりがあります。
長い旅になった。
どうやら12時間には
収まりそうもない。
はたして、
日のあるうちに帰りつけるだろうか。
これだけの走行を、
どうやって文章に
まとめたら良いんだろう…
考えにふけっておりますと、
船が着きました。
しばらく係船作業を
しておりましたが、
乗船口が開くと、
次々に飛び出てくるバイク。
そして、自動車。
さぁ。
ちょっと
緊張してきました。
とりあえず、
前に並んでいるバイクと
同じように動けば大丈夫だろう…
先に、バイクが乗船をはじめます。
指示に従い、
きれいに並んで停車していきます。
それなりにうまく駐められたので、
内心ガッツポーズでしたが、
周囲の人を観察していると、
さっさと客室に上がっていきます。
私も同じように階段を登っていき、
屋上デッキへ。
数分後、乗船が済んだようで、
煙突から煙が上がりました。
ゆっくりと離岸。
長洲港はそこがよほど浅いのか、
船が動き出すと辺りの海水が、
巻き上げられた砂で
茶色く濁ります。
有明海を吹き渡る強い風は、
今日はじめての磯の匂い。
少し懐かしい感じがします。
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心配いりませんよ、青さん。
あれね、みんな慣れたふりしてるだけです。
「そんなこと、オレにはあたり前のことだし」
そういう風情を醸し出しながら、
ここでコケたら、最高にカッコ悪いよなあ、
などと、すごく心配しているものです。
青さんが感じている
「うっとり」は、
みな感じているわけです。
絶対認めないと思いますけど!
でもね、それは間違いないと思いますよ。
基本例外は、存在しないと思います。
でないと、これだけ「港」を歌う曲が、
多いわけ無いですもんね!
さあ、霧笛に呼ばれてみましょう!
(貴方との思い出はカスバの夜に!思い出はこのソーダ割り。哀愁でクリック!)