CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

グローバル平家物語モダン

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古い記憶はこびり付いたように正確。

枕草子奥の細道、始まりの一説くらいは覚えている。

梅の花が咲く頃には「春はあけぼの」、

バイクで遠出をする朝は、

「月日は百代の過客にして」、と口に出る。

てな感じ。

ところが、ところがである。

平家物語が口から出る時は、

大抵トラブルが絡んでいる。

それが私自身の慢心による後悔だったり、

他人の破綻を喜ぶ、ざまあみろだったり。

 

ところが、昨夜出会ったものは、そのどちらでもない。

 


話は変わるが、私は吉野家を大変好いておる。

理由の一つは、あそこの紅生姜が好きなのだ。

もちろん、すき屋松屋も利用する。

しかし、吉野家は好いておると断言できる。

あの毒々しい色、

きっと体に悪いものが沢山入っているだろう味、

次の日のウンコに影響あるほど、

私は吉野家の紅生姜を食らう。


何故?


だから、好いておるのだ!


そんな吉野家での出来事である。

 

 

私は牛丼を食していたのだな。

紅生姜をどっさりとご飯にのせて。

 

そうすると、鈍臭そうな山田さん(仮)が、

生姜の補填を始めた。

つまり一旦カウンターから引いた訳だ。

「おいおい、俺が追加で紅生姜を取る時には、どうすりゃいいんだ?」と、

心の声。

まあ、いいだろう。それはその時で。

と自分の寛容さに

 

「フッ、俺も大人になったぜ」

 

と再度心の声。


ところが陳さん(仮)がこれを許さなかった。

以下、陳さん(仮)は押し殺したような低い声で、

語り口はゼンジー北京

ちなみに名札の星は二つ。

 

山田さん(仮)は社会復帰したてか、

今春就職できなかったであろう感じ。

つぶやきシローをつぶらな瞳にして、

眼鏡をかけた感じ。ちなみに名札に星はなし。



陳 オキャクサマノイルセキノショウガ、トッテハダメナコトアルヨ(多少誇張あり)

山田 はい(ごにょごにょ、まま)

陳 アナタ、ジョウシキオボエテホシイアルヨ(意訳短縮)

山田 はぉ(ボソボソ、まま)

陳 ワタシ、カナシイアルネ。ヤマダサン(仮)YOSHINOYAのココロワカッテナイアルヨ

山田 あっ、はぃ。って、なにそれ?

陳 オモテナシノココロキマッテルアルヨ!オキャクサマショウガホシイ、ドウスルアルカ!?ナイ、カナシイコトネ!アル、ウレシイカ?(ちょっと熱くなってくる)

山田 嬉しいと思いますけどぉ(下を向く)

陳 チガウネ、ソレアタリマエノコトアルネ。ワタシタチノシゴト、アタリマエノコト、アタリマエニスルネ。ソシテ、モットウエノアタリマエメザスネ。コノココロ、オモテナシナコトアルヨ!(実際はもう少し長く、そして熱い)

山田 でもぉ(ごにょごにょ、まま)

ここまで来ると、俺もう完全に陳さん(仮)派。

山田さん(仮)にだんだん腹が立ってくる。

山田さん(仮)拳を握り、プルプルしている。

 

おお、やるか、やるのか、山田さん(仮)!


ちなみに陳さん(仮)は、カマキリみたいな感じでシャープ。

食うもの食ってんのか?だけど、

目つきが「かかってこいや!」。

一方、山田さん(仮)はポニョポニョ。

しかし、山田さん(仮)が眼鏡を外す。

おお、こりゃあやるぜ、山田さん(仮)!

俺、この場合どっちの味方すりゃあいいんだ?

取りあえず、お盆持って、みそ汁被らなくてもいい体制だぜ。

いつでもいいぜ、始めてくれ!


ここで陳さん(仮)が、ため息一つ。

続けて核弾頭投下

陳(仮) オモテナシハニホンノココロアル!



山田さん(仮)は聞こえないふうに、

普通に眼鏡を拭いていた。

 

ハーって息かけて。

 

って、あれっ、それで外したの?山田さん(仮)!?

数年後には日本はなくなって、日本省になるとか、

ジャパンステイトにしてもらうとか、

まあ色々あるかもしれないけど。

俺からすれば正直どっちでもいいわけよ。

俺個人がどうするかってのは、その時俺が決めるからさ。

上手く取り入るか、ゲリラになるか、

錦の御旗振っているか、紅衛兵になってるか、

グリーンカードをせしめるか、その時決めるわけよ。

 

でもまあ、考えてみたら、世界中のどの国にも、

どの民族にも滅亡する時はあるわけだし、

省になったところで、

それも未来永劫お隣の国が続くと、

思い込んでる奴らの戯言なわけだし。

でもな、これってさ、

どっちがどっちを飲み込んでんだろうな?

わけ分かんないな。

陳さん(仮)の言ってることは、

星を増やす研修で聞いたのかもしれない。

山田さん(仮)は、これから一人前になるのかもしれない。

勝者のいない、ドロドロした変な感じは、

滅亡という歴史の分岐点にある匂いなのかもしれんな。

源氏も結局勝ったのか負けたのか分からしなあ。


祗園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色
盛者必衰のことはりをあらはす
おごれる人も久しからず
唯春の夜の夢のごとし
たけき者も遂にはほろびぬ
ひとへに風の前の塵に同じ


おお、言えるじゃねえか、俺!

ねえねえ、陳さん(仮)、

言えるかい、これ?

言えたりしてな。。

 

山田さん(仮)だってきっと言えるはず・・・。

だろ、そうだろ、山田さん(仮)!ボソボソと、言えるよな?

 

無理か。。


ダメだ、目頭が熱くなってきやがった。

昨夜は冷えたね、鈴木さん(仮)。

 

(永劫など、存在しないのだ!生き抜くんだ!まずクリックでそれを示そう!)

 

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