先日、河井寛治郎展に行ったときの事。
帰ろうとすると、
エンジンをかけた瞬間に
不気味なガタゴト音。
あれえ、エキパイでも外れたかな。
などとのんびり構えておったのです。
でもアイドル付近以外では問題なく
回転上がると音も消えろ。
なんだろ、これ？
まあ、あとでみればいいや！
と思っているうちに
音はどんどん大きくなり
私の不安マックスは、
マッドマックスは最初のしか認めない！
その気持ちより
大きくなったわけです。
自分であちこち点検しても
今一つ分からない。
ネジもちゃんとしまってる。
割れもない。。
もうこれは師匠に頼み込むしかねーなあ。
最近、ジュリアが壊れなかったので
ちょいとご無沙汰してんだよなあ。
うーん、どうしようかなあ。
「師匠、ご無沙汰しております」
「ああ、８マンさん、おひさしぶりです」
「工場はこんでます？」
「すごく混んでる」
「ちょっと異音が」
「診るだけなら診るよ」
「おおさすが、師匠！」
で、とんで行ったわけです。
どれどれ、とエンジンルームを
のぞき込む師匠。
エンジンをかけて、
ネジ回しを聴診器にして
あちこち確認しておられます。
「あれえ、どこも悪くねえなあ」
「はい、一応わたしもそれくらいはやりました」
「ってことは」
「あー、見えねえなあ。いろいろ外しちゃえ」
「すみませんねえ、師匠！」
「あーめんどくせーなー」
とか言いながら、師匠はなにやら
底の方から取り出したわけです。
なにこれ？
「これイグナイターだよ」
「ええ？なんでそんなものがそこに」
「ステーが折れたみたいだね」
「ええええええ！！！！！」
「笑っちゃうよね」
「いえ、笑えないです」
「ふーむ」
イグナイターとは、エンジンの電気関係の
とてもとても重要なパーツとご理解ください。
それを、こともあろうに
アルミの細ーいステーで着けておったようです。
「これが底に引っかかって、ガタガタいってたんだね」
「なんでこんなことが。。」
「レーサーならよくあるけど、公道車だしねえ」
「ああ、このジュリア、もとはレーサーらしいです」
「ああ、そうなの？ほんと、レース関係者っていい加減なことするのよ！」
「・・・」
「さて、原因も分かったし、２０００GT 見ていく？」
「はい！はい！」
現実逃避は常に甘美である。
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今や、二憶三億当たり前になった
トヨタ２０００GT。
お金のこと考えると
気持ち悪くなるので、
そこは無視して鑑賞します。
イエローかあ。。
で、その隣にも。。
トランクに、なぜか8ミリのカメラ。
一種のコスプレであろうか。
鉛バリバリの時代の車である。
多分、バルブシートは換えたであろうが
これを残したくなる気持ちは分かる。
さて、室内。
この日は秋晴れで、反射がきつくて
見づらい写真で申し訳ないっす。
もう少し寄ってみよう。
この２０００GT、実はAT車なのであるｗ
意味わかんねーｗ！
師匠によると、これは後期型で
前期型には二台しかないらしい。
その一台は、当時のトヨタ社長の
ためにつくられたスペシャルで、
エンジンも全く違う
エグイ車だったらしい。
もう一台は所在不明と。
「あのう、仮に、それがあったらおいくら億円？」
「さあねえ、10億ついても驚かないねえ」
「師匠、なんかいつもと違いますね」
「ん？」
「いつもは『どんな車だってタイヤ四つでエンジン一つ』って言うじゃないですか？」
「いやあ、２０００GT だけは別格だよね。特に初期型」
「そんな違います？」
「後期型でも美しいけど、初期型に並ぶと見劣りするねえ」
「確かに」
「ほら、曲線しかない車体だよ。これに比べたらEタイプなんて、オモチャだよ」
「なるほどねえ・・」
「ホント美しいと思うんだよね」
つづきます。
（日本中から信頼を集める師匠の崇めるヨタ２。なんか感覚狂うけどクリック！）
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