CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

大企業サラリーマンとの会話 退職と再雇用について

f:id:gemini-yahata:20180614153745j:plain

古い友人が会いに来てくれました。

胃薬を手土産に。


バカ話から、いつしか

深刻な会話になってゆきました。

現役、超有名大企業社員の語る、

現状と今後。怒涛の第6回。

退職と再雇用についてです。

 

ではさっそく。

 

 

前回のお話はこちら。


「なんか、暗い話になっちゃったね」

 

まあ、そうでもないよ。それを暗いとは言わないんだ。

 

「じゃあ、何が暗いのさ?」

 

そうだな、俺が見てる再雇用制度の現実かな。あれは暗い。

 

「まあ、具体的に聞こうか」

 

そろそろ見えてくるわけさ。具体的に定年が。俺らの世代は、まあ年金は逃げ切れるだろう。でも65歳までは、まあ自力で食わなきゃいけない。実際は食えない人間だらけだから、再雇用されるわけだ。

 

「ある種の福利厚生ってことか?」

 

それもある。でもさ、実際退職の日に、花束もらってさ、送迎会までやってもらってさ。その翌日から、同じ机に出社できる神経は、今の俺でも、実は理解できないんだ。

 

「何週間か、一旦休まないのか、あれは?」

 

いわゆる普通の感覚で言うと、そう思うよな。通常は有給も残ってる。しばらくほとぼり冷めた頃に、お恥ずかしながらっていう感じなら、俺もわかる。でも実際は違うんだ。

半分の給料で、同じ仕事を普通にやりに、ただ来ている人多いんだ。

俺もわかんないんだから、彼らの心情を聞かないでくれよ。あれは全くわかんないんだよ。多分、現役のときから、ずっとあまり仕事してなかったから、アレできるんじゃないかな。

それに、そうなると、さっき話した無関心さが、より激しくなってくるね。

 


「俺達は自営業者の子だから、今ひとつサラリーマンのこと分かってないよね」

 

ああ!お前もそう思う?

俺も思うんだけど、サラリーマンってのは月給制だろ。あの制度にある文化は、三代、最低でも二代続かないと、心底わかったことにはならないんじゃないかな。

文化というか、なにかしら不思議なものがある。

 

「かなり個体差があるのは事実だと思うよ」

 

専門家から見てもそうなら、やっぱりそうなんだろうな。

うちみたいな大企業は、ホント、何代もいいとこのサラリーマンの家系が多いんだよ。その中で育たないと分からないものがあって、その分俺たちは不利とも言えるぜ。

 

「まあ、そうだな。で、どうなのよ、そのサラリーマンの再雇用は?」

 

だから、さっき言ったみたいに、気持ち悪いんだよ。

全っく人のことを助けなくなるよね。

あれは気持ち悪いもんだ。でも、その違和感を感じている人は少ないな。それに、こっちも気を使うじゃないか。この前まで上司や先輩だったの人に、コピー頼めないんだよ。その気まずさを、経験しているはずなのに、あっという間に忘れて机の前でなにかやってるけど、何やってるかわかんないわけさ。

 

「で、お前もそうなりそうってことか?」

 

なかなかキツイの入れてくるな。

そうなるかどうかは分からないけど、いつも退職のことは考えるようにしている。

そのイメージは大事だし、実際チャンスは伺ってるな。

そうでないと、ああなっちまうんだな、って例は本当にたくさん観てるからね。

つまんねえ奴多いよ。

 

「で、そのつまんねえ奴にならないために、どうしてんのさ?」

 

中小企業診断士を取って、俺は中小とフリーで絡もうと思ってる。もっと言えば、中小から話がくれば乗るし、この国のためにも中小という鉱脈は、実はとんでもなく大事なんだ。

 

「おいおい、なんだその正義感は?」

 

まあ、それも正直半分。もう半分は、安い給料で働きたくないってのはあるよな。そこまでして残るべき場所じゃないと思う。定年まで居るかどうかは、状況次第だけどな。

そこで、俺自体がもってるコネクションが、実際にどこまで俺のものかを、今検証してるって段階だな。

 

「看板の信用か、お前の信用かか。そこ案外わかんないよね」

 

そうなんだよ。俺自身も検証しているところだよ。知らないうちに、俺が実力と思っているものが、ただの夢幻って可能性もあるからな。ここを勘違いすると、えらいことになる。

最終的には、日本型サラリーマンのスタイルは、いずれ死滅すると思う。無理があったんだよ、そもそも。

いわゆる、ゼロサムになるだろうね、間違いなく。

 

 

 

「あれもおかしいよな。理論上は勝者敗者は同数のはずなのに、現実では非常に偏ってる」

 

だよな。そのカラクリとか、いろいろ見えてくるじゃん。

頭で知ってるのとは違う、感覚で分かってくる。

それが俺の財産にできるかな、ってところに俺は居ると思うんだ。

ここで、ぼんやりしてると、ああなっちまうんだなあ、と思う。

 

「そのカラクリなあ。これは口で説明するのは難しいよな」

 

そうなんだよな。

第二の人生とか、寝言言ってるとああなる。

人間が成長できるのは、実際は50歳までもないと思う。残りは、それまでのレガシーしかないわけだ。第二の人生なんて、突然始まるもんじゃないよな。体は衰えるし、まわりの仲間も減るし。

だから、今の俺達の年代で、いろいろ整理しなきゃね。これまでの人生の延長線上にしか、これからの人生も又ないんだからね」

 

「確かに、それはそうだな。老いても学べる人は、若い頃から学ぶことを知っている人だもの」

 

だよなあ。突然何かをできるわけではないわけだ。

それは、専門家としてはどう思う?

 

 

「まさに、お前の言うとおりだ。雛形なき者は、無いことを前提に生きるしかないと思うよ」

 

 

 

いやあ、なんとものな

結論が出てしまった、

男二人の夜。

 

そろそろ、店を出て帰ろうかとなりました。

次の日、ブランチに水道筋商店街で、

ハンバーガーを食べることにしたのです。

 

(まだ続くみたいよ。まあ、オッサン二人だからくどいわけよ!まあ、そういうもんでクリック!)