男、昼寝から覚めたら、
突然オートバイに乗りたくなった。
彼の名は「青陽舎」さん。
略して青さん。
さあ、最後の見極め。
これが済めば、ついに卒検です!
いってみましょう!
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何とかなりそうな気がしてきました。
練習したこと以外の課題は絶対に出てこないわけで、
練習がそれなりにできているのならうまくいくはずです。
思わず緩む膝に、
改めて力を込めてニーグリップ。
左手はクラッチの固定に全神経を注ぐ。
次の教習が最後の一時間。
すんなりいけば、ですが。
卒業検定の日取りも決まりました。
因みに、卒検の予定日の天気は80%の確率で雨。
流石、引きの強い私です。
これは別に強がりではなく、幸運だと思います。
しょせん出ても40キロの教習コース。
雨の影響は気にするほどではないでしょう。
雨で採点が甘くなるってことはないと思いますが、
急制動の停止距離の基準が、雨だと伸びるんですね。
路面が濡れるから。
ブレーキが少し遅れても大丈夫になるってことです。
これこそまさに天佑神助。風が吹いているようです。
こう言う場合に使うんですよ
「ウシッシ!」
日は変わって、卒検前日の最後の教習。
卒業検定合格のために苦手な技術を集中的に練習しながら、
検定前の見極めが行われました。
今回見極められるポイントは、
卒検に受かる程度の技術があるかどうか、です。
可能性が低いと追加教習ということになるのだと思います。
明日が卒検だと気合は十分のはずですが、
なんだかとっても不安定。
クランクで足をつくわ、
信号でエンストするわ、
急制動で速度不足だわ。
前回修正できた今までの問題点が、一気に吹き出してきました。
試験前になるとあらわれる、
妖怪「ナーバス」の襲来です。
心を攻める孔明のような妖怪なのですが、
対処法は簡単です。「大丈夫だ問題ない」と口に出すだけです。
ああ、むしろ不安が増してくる!
かくなる上は一心不乱。
必死でCBを御して一時間。
「指示と確認、走行位置などの細かな減点項目に気をつけてください。見極め良好です」
少し不安は残りましたが何とかなりました。
次の太陽が昇ったら、いよいよ集大成ですが…
最後はやはり精神論!
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いまどき流行んないでしょ、精神論。
でもね、あなどれないものなんですよ。
アポロ計画のときに、
あのNASAが精神論の用い方を、
真面目に研究してたのですから。
ここはひとつ、
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