つまり、紋次郎さんです。
人生の残り玉を数えるより、
明日死んでもいいように生き、
明日は明日で、 死なないように考える。
紋次郎さんは、そういう人です。
なにせ帰る家がないわけですからね。
孤独死だとか、老後だとか、そんなことを心配する発想がそもそもありません。
そりゃあ、強い。
私ね、紋次郎さんとカール・ラガーフェルドは同じ地平に居るんじゃないかと思うわけです。
ちょっと、知らなかったお父さん。
ダメです。カールじいさんは知っておくべきです。
どんなオッサンですかって?
ノンノン、とっくにおじいちゃんです。
じゃあ、どんなおじいちゃんですかって?
こちらです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/カール・ラガーフェルド
80歳超えて、第一線です。
口ぐせは
「半年先の約束なんかできない。第一、生きているかさえわからないしね」
まあ、そうでしょうねえ。。
沈みかけのシャネルを、よみがえらせた男ですよ。
いいですか、こういうことを知っていても、役には立たないです。
でもね、少しだけ、なんというか、気持ちいいんですよ。
なんでしょうねえ、この感じ。
人間の可能性を感じるというか。
一度、パリのリッツでお見かけしたことあります。
まるで、海が割れるようでしたね。
モーゼが海を割る、あのシーンです。
彼が歩くと、人波がきれいに割れてゆく。
カールは、美青年の付き人に守られながら、優雅に歩いていきます。
この強さ。
いいですよね。
きっと、個人的な人間性とか、ヒドイんだと思います。
でもね、いいんですよ。
その、いい感じが「強さ」なんでしょうね。
ここから、ぐっとまとめますよ。
ちょっと、お父さん。こういうのを知ってると、どっかできいたふうな口をきけますよ!
がんばって読み切ってくだいね!
(つづく)