チカチカと点灯するウィンカー。
もうね、それが点かないだけで、
えらい目にあいましたよ。。
街中とはいえ、
車のある生活になれていると、
それがないだけで、
いろいろ不都合が大発生してきます。
それが発覚したのは、暮れの28日。
灯油を買いに行った時でした。
ええ、ジュリアで灯油買いに行ってんです。
なんとも歪な光景ですよ。
いつも変な目で見られてますよ。
ガソリンスタンド出るときに、異変に気づきまして、
どうやったら、ウィンカーを使わず帰れるか考えて、
頭のなかでシミュレーションしたら、
実はルートが一本あることに気づくという。。
なんとか帰れましたが、
灯油がなくなるまでに、ジュリアを直さねばなりません。
しかし、時は年末。。
結局、年末年始と体調を崩してしまって、
車を直すとか、できるわけなかったんですね。
それに、古いイタリヤの車の電気関係って、
そもそも鬼門ですよ。
それにねえ、この時期の車のハンドル周りって、
変なことになってんですよ。
簡単に言うと、
ギヤでちゃんと固定してなくて、
テーパーの密着度合いと、
小さなピンで止まってる、
おっかない構造なんです。
これは、ディーノなんかもそうらしいです。
ということで、もちろんT師匠頼み。
年が明けてから、拝み倒して。。
それで、こうなっております。
「ここさわるの、いやなんだよね〜」
「まま、そう仰らずに。いやあ、ホレボレする腕ですなあ」
「まあ、俺にできねえことはないんだけどね〜」
「そりゃそうですとも！T師匠ができないってことは、世界で誰もできないってことですからね！」
「いやあ、それは言い過ぎだよ〜」
「いえ、事実です（きっぱり！）」
「まあ、そうかもしれねえーな〜」
「で、ちゃちゃっと」
「しかたねーな〜」
などとやっていただいて、
その間私は、工場内での撮影です。
美しいでしょう、これ。
良いシルエットですねえ。。
もちろんこちらですね。
このジャガー、ずっとおりますねえ。。
どうなってんでしょう。
ミッションに問題あって、再度組み直された
馬鹿でかいエンジンは、直ったようですね。
これフルでOHされてます。
でもこんな感じで、道半ばのようです。
うーむ、最終的にいつ完成されるんでしょうねえ。
さて、今回の目玉はこれですね。
「小さな赤い宝石」と呼ばれた、
ジュリエッタ SZ。
いくらするんでしょう。。
多分、お家一軒くらいはいくでしょうねえ。。
こんな簡素な車ですが。。
それがこちら！
可愛いおしりがこちら。
ジュリエッタSZをくわしく知りたい方は、
こちらの方のサイトがよろしいかと。
なるほどねえ。
美しいですねえ。。
おや、奥の方に控えめな青い車が。
アルピーヌのA１１０を、
控えめと思うあたり、
もうだいぶ、
私の感覚も壊れてきています。
きっとま、だ熱があったんですよ、私。
今年の風邪はひどかった。。
「８マンさ〜ん、多分これでいけるとおもうよ〜」
我に返ります。
どれどれ。
ああ！ウィンカーがちゃんと点いてる！
「T師匠、私泣きそうです！」
「あっ、そう？」
「そんな、当たり前みたいな言い方・・・」
「ただのウィンカーだよ。。」
「まっ、そうなんですが。。」
「まあ、面倒なことになってたちゃあ、なってたけどね」
「なるほど、さすがはT師匠ですねえ」
「しんどそうだね、早く帰っておやすみよ」
「ああ、なんというありがたいお言葉・・」
「いいってことよ」
「うう・・」
「ちゃんと、請求書は送っとくから！心配しないで！」
「チッ！」（心の中で）
いやいや、当たり前です。
弱ってたんです。
そういうことです。
安心して、灯油を買いに行きましたよ。
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