矢沢永吉の若き日。。
これは、キャロルのころですね。
きれいに腹筋割れてますね。
今で言うところの、細マッチョ的なスタイル。
彼らが表現していた「ツッパリ」
一体なんだったんでしょうねえ。
今回はそこを「考える」してみます。
ファンの方には申し訳ないんですけど、
私は好きでも嫌いでもないんです。
ですので、
「永ちゃん」
と呼んだことはありません。
なんだかね、あの人は、時代の憧れだったことは認めますよ。
でもね、ファンだった人たちは、おしなべて「ツッパリ」だったわけです。
ツッパリとはそもそもなんだったのでしょう。
此処から先は、私の個人的な推測です。
スラングなわけですから、特定することはそもそも無理だと思いますしね。
一般的に言えば、まあ不良行為をすること、だったわけです。
しかし、どうも、なんというか、奇妙な真っ当さもないと「ツッパリ」ではなかった気がします。
真っ当さといっても、そもそも不良なんですから、おかしな話なんです。
同時代の言葉に「ヤンキー」があります。
今も使うようですが、こっちのほうが、ちょっとクズっぽい。
すぎく単純化して言うと、
お金をちゃんと稼いでいたら、ツッパリ!
お金をたかっていたとしたら、ヤンキー!
うーん、どうでしょうねえ。。
なんか、ずれてますねえ。。
今から考えると、
そうでもない気がします。
まぁ、当時のイメージとしては、
当たらずとも遠からずでしょう。
甲斐性は社会性の現れ
お金を稼ぐってことはですよ、それなりに社会に適応してるわけです。
でなきゃ、お金は稼げません。
それが、反社会的集団であったとしても、適応しないと無理なわけです。
適応してんなら、それは「従順」な側面もあるわけで、
そうなると、もはや「ツッパリ」とは言えませんね。。
ここにも、矛盾が。。
歴史的ツッパリを振り返る
こういう時は、最大の教科書である、歴史に活路を求めてみます。
まあ、平将門とか、織田信長とか、松永久秀とか、本当にブチ切れてる人は、
案外出自もいいところのボンですね。
松永なんかは、東大寺燃やして平気!日本初の爆死!
ちょっと切れ方が、お金持ちでないとできないレベルです。
庶民では無理ですね、あれは。
ということは、やはりお金が必要なわけでしょうか?
そこで、江戸時代の旗本奴町奴はどうでしょう?
なかなかパンクですけど、まあこれもノリすぎたボンですしねえ。
ツッパリに出自がいるなら、それ自体が体制的ってことでしょう?
いないもんかなあ。。
なんか違う。。
もしかして、これか?
歌舞伎が出雲の阿国によって成立した頃は、
とにかくパンクだったようです。
踊りはストリップですし、色恋ものは本番をやっていたようです。
いやあ、キテますね、
あまりにパンクなので、幕府が女性の舞台を禁止にしたら
女形を作って、変態度合いアップで、
さらに大繁盛。
いろいろスキャンダルもあって、弾圧が激しくなります。
そこで、生まれた裏技による、抵抗の表明。
それが「見得」なんですね。
手足を反らせて、変な顔をするアレです。
それまでは、歌舞伎も日本舞踊のように、
手をまっすぐ出していたらしいんですね。
でも、従わねえぞと言ったら処罰されるんで、
体で表現した、と。
おお、クリエイティブ!
確かに、体中がツッパってるし!
その代表格が市川團十郎ってことでしょう。
最後は、舞台の上で共演者に刺殺されるってんですから、
こりゃツッパリかもしれませんね。
歌舞伎は江戸時代を通じて、いろいろお騒がせなことをやってます。
有名な話ではこれですかね。
これは、ちょっとトバッチリな気もしますが。。
いや、ちょっと待てよ。。
なんでこんなに勢いあったんだ?
それはですねえ。。
上方にしても、江戸にしても、やっぱりお金が余ってたんですよ。。
ツッパリって、やっぱりお金か!
まあ、そうなりますよね。
いいカッコするのに、資金は必要なんですね。
でも、ある一時期、そうでなくてもいけるんじゃないか?
という夢を抱いた時期があったんじゃないでしょうか。
端的にいうと、左翼思想がカッコよく見えた時代。
まあ、ベトナム戦争からバブル期前くらいまで。
プロレタリアが、いけているように思った時代。
でも、学もない労働者の、汗がキラキラ尊いとされた時代。
そんなものが、マスコミによってチヤホヤされていた時代。
あったんですねえ。
現実化できそうな雰囲気の、
ヒーローのイメージ。
誰でもヒーロー!
嘘でしたけどね。
まとめ
その幻想を支えていたのは。。
空前の好景気!だったわけですが!
やはり、何も考えてなかった時代ですねえ。。
やはり、ツッパリは、棒だけでいいんじゃないですかね。
不景気だと、不機嫌な人間が増えるし、
好景気だと、変なオラオラが増えるし、
こう、カッコよくいきたいもんですねえ。。
明るくね!
(全部個人的な思い込みですんで、裏付けないっすよ!そこでクリック!)
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