焚き火の男はダグラスに戻ってきました。
旅情たっぷりの、スローな電車で一眠りしたあと、
驚きと失望のカクテルを味わいます。
では早速。
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駅を降りて最初に目にとまったのは
馬だ。
そしてこの馬、競走馬とかと比べるとひとまわりデカイ。
しかも
なんかカッコイイ。
ラオウの馬の「黒王」ぽい。。
馬の後ろには鉄道車両があり馬はそれに繋がれている。
いわゆる馬車鉄道というやつである。
レールは街のメインストリートの道路上に設置されている。
さすがにこれは街の交通手段というよりも観光用のアトラクションといった趣が強い。
それでも街の風景としては実に絵になっている。
このあたりはなんか妙にイギリスっぽい。
でもユニオンジャックは見当たらない。
駅から少し歩いた所にTTレースグッズの専門店を見つけた。
この手の店はメイン会場も含めてすでに何軒か入って買い物もしている。
それでもつい入ってしまう。
いや、この店に限って言えば店の佇まい、看板など
これまたカッコイイのですよ。
入ってみたくなるほどに。
店内は人がすれ違うのも難儀するほど賑わっていた。
店舗スペースが狭いわけではない。
客も多いが店内の品物の量がメチャメチャ多いのだ。
どうやらここはレース関連グッズの元締めのような店らしい。
他で置いていない品もかなりあって、
気が付けば一時間近くオレはあれこれと物色していた。
もちろんちょいちょいとお買い上げもいたしましたよ。
しかし、日本のこの手のショップと全く違う、
この雰囲気は何なのだろう。
店を出たオレはレース会場の方へ向けて歩いた。
何だかんだでもう夕方に近い時間だ。
レース会場へ行くのではなく、
そのまま夕食の買い出しでもして帰るつもりだった。
急勾配の坂をのぼり切り会場前の交差点のところまできた。
その交差点の角にある教会の入り口に目をやると、
看板が立っておりCAFEと書かれている。
ちょうどいい。
一休みしたいと思っていたところである。
建物は間違いなく教会なので、半信半疑ではあったが入ってみると、
中は確かに喫茶店のようになっている。
何組かの客がお茶を飲みながらくつろいでいた。
壁に貼られたメニューを見ていると、
オバちゃんの店員が愛想よく話しかけてきた。
メニューを指さしながら終始笑顔で色々と聞いてくる。
はっはぁ~~・・・・
全然、わかんねぇ。
でもすげぇフレンドリーだし。
食パンにトマトのスライスだけが、
挟まれたサンドイッチとコーヒーが出てきた。
やっちまったなぁ、オレ。
サンドイッチを一口食べてみたがやはりこれは、、
飲み物なしには完食は不可能。
コーヒー一杯で足りるだろうか。
できれば中のトマトだけ食べたいんだけど・・・
店員のオバちゃんがものすごく親切だったので、
残すのもすごく気が引ける。
オレは礼を重んじるサムライの国から来たのだ。
日本男児としては食べきるしかなかろう。
ええ、黙々と食べましたよ。
なんとかね。
そんなオレの苦労も知らず、オバちゃんは勘定をした後も笑顔で
Thank you!!
店を出ようと出口へ向かっていた時、
厨房から一人のオヤジが出てきてオレの前に立ちはだかった。
さっきのオバちゃんとは対照的で愛想はまったくない。
えっ、何?
味もそっけもないものを食った不満が顔に出てました?オレ。
もしかしてそれで怒ってる?
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アイリッシュに近いあのへんって、
ものすごく荒っぽい人もいますからね。
でも彼は、ブラックベルトの持ち主。
さあ、このオッサンとのバトル・オブ・ブリテンやいかに。
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