CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

追悼 アンソニー・ボーディン

f:id:gemini-yahata:20180612133202j:plain

数日前、FBのタイムラインの、

Good Morning America の

速報で彼が亡くなったのを

知りました。

 

私ねえ、大好きだったんです。

続報によると、フランスのホテルで、

首をつったらしいらしいんです。

 

享年61歳。

人の死にたいして、

とやかくいうつもりはありません。

でもね、このオジサンは、

実にクールでカッコいい人だったんですよ。

 

 

奥さん(?恋人?)が、例の #Me too 運動の中核の一人の、

アーシア・アルジェント

f:id:gemini-yahata:20180612162728j:plain

まあ、いろいろあったようです。

 

そういうことは、ちょっとおいておいて、

私の中にあるアンソニーの思い出を、

お話しようと思います。

 

ディスカバリーで、

「アンソニー世界を喰らう」という番組が

流れていたので、ご存知の方も多いハズ。

日本にも、何度も来ていましたね。


「俺の墓標には『脂肪と炭水化物とニコチンを愛した男』と刻んでくれ」

とか言ってましたねえ。

数寄屋橋次郎にも行ってます。

めずらしくスーツですね。

 


元は料理人だったはずですが、

筋金入りのスモーカーです。

 

世界のあちこちに出かけては、

あらゆる食材を食べ、

あらゆるお酒を飲み、

勢いで、タトゥまで入れちゃって、

 

「人生に必要なものは、

無意味に思える

バカバカしさだ」

 

とか言って、決まるオジサン

だったわけです。

そうですねえ、

土井善晴中島らもをたして、 

吉行淳之介をふりかけた感じ、

でしょうか。

 

思い出に残るのは、

彼が9・11のことに言及していたことです。

 

誰もが、あの話を笑い飛ばせる日を待っていた。

しかし、辛辣なニューヨーカーでさえ、それをできずにいた。

ある夜、三年は経っていたと思う。

レストランで食事しながら、スタンダップコメディーを聴いていた。

その時、コメディアンが

「でっかい棒が2つ倒れただけだった。なにもビビることはない。今朝俺の棒が勃ったんだから、もう一回建てればいい」

と言ったんだ。

レストランの中は静まり返ってた。

しかし、次の瞬間に大きな拍手と熱狂が、その場に溢れた。

ニューヨーカーは、そうでなきゃいけない。

俺はあの時、アメリカを見た気がしたよ。

笑い飛ばすべきだ。そうあるべきだ

 

アンソニーが熱く語っていましたね。

そういうことを言って、

様になるオジサンでした。

同時に、とっても感動的でした。

私もそう思いますね。

悲劇を忘れないとか、

チンケな感覚ですよ。

 

しつこく繰り返すうちに、

陳腐なものに成り果てるくらいなら、

笑い飛ばすほうがいい。

 

その彼が、自殺したわけです。

アンソニーにとって、

世界はつまらない物に

なっていたのかもしれません。

でもね、もう少し、

彼の皮肉めいた物言いを、

聴いていたかったです。

 

知性をまとった、ふざけた男。

アンソニー・ボーディン。

愛称トニー・ボー。

惜しい男を亡くしました。。

 

(今年は、やけに訃報が続く気がするなあ。まあ、それも仕方ないので、クリック!)

 

THE NASTY BITS―はみだしシェフの世界やけっぱち放浪記

THE NASTY BITS―はみだしシェフの世界やけっぱち放浪記

  • 作者: アンソニーボーディン,Anthony Bourdain,AYAKO,近藤るみ子,スミス真理,ハクセヴェルひろ子,西宮久雄
  • 出版社/メーカー: バベルプレス
  • 発売日: 2011/09
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 
キッチン・コンフィデンシャル

キッチン・コンフィデンシャル

 
クックズ・ツアー

クックズ・ツアー