越すに越されぬ田原坂。
しかし、看板はあっているのか？
疑問の青さん。
いやあ、これはちょっと怖いですよ。
薩摩示現流の使い手を、
直接知っていると、
ゾッとします。
ではさっそく。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
どうやらここが
右折の場所らしいんですが、
えーっと。
バイクだったから行きましたが、
車なら諦めていた
であろう幅と雰囲気。
路肩の落ち葉と
くたびれたアスファルト、
例のアレであります。
すぐに、間違ったところを
曲がってしまったと思いました。
こんなところに誘う
観光看板があるはずがない。
広域ではない、
本当に畑に用事がある、
そんな人だけが使う
農道のような道路を、
恐る恐る上っていきます。
怖い気配の
細い道路を進むと、
民家がポツポツと。
やがて丁字路にぶつかります。
←田原坂公園
着いてしまいました。
あの看板はね、
ちょっと考えたほうが
良いと思うんですよ、私は。
着きはしたけど
車なら泣いちゃう人も
多いんじゃないですかね。
よくある畑の中の道を
走っていくと、
うっかり見落としそうになる
地味な駐車場入口が。
田原坂公園であります。
おそらく年末以降
ものすごい人出になる場所なんだから、
もう少し看板の工夫をしたほうが
良いと思いますよ。
見落とすんだよ、
はっきりした看板がないから。
さほど速度が出てなかったので、
強めの制動でなんとか左折。
駐車場に入りました。
田原坂。
西南戦争屈指の激戦地で、
「越すに越されぬ」という歌の
主人公は官軍側です。
薩軍は熊本城を
攻めているんですが、
そこに増援を送りたい官軍。
大砲を運ぶには道がない。
なんとか引っ張って
行けそうな切り通しは
わずか数メートルの幅の坂。
つまり、これです。
アスファルト舗装はされましたが、
幅と形は当時と
殆ど変わらないそうです。
古戦場というのは
全国津々浦々にありますが、
だいたい「面」でしょう。
この一帯が、というものだと思います。
川中島も関が原も。
でもね、田原坂は
この細い切り通しを
奪い合って
戦いが行われたわけです。
まさにここ。
この場所が、
誰かが戦って死んだ場所。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
これは怖い。
歴史を知っていると、
旅は何倍も楽しめます。
まあ、更に怖くなるんですが。。
知ってます？
薩摩示現流。
こちらです。
「一の太刀を疑わず」
「二の太刀要らず」
もうね、おっかないというのが正しい。
自顕流でも示現流でも、
まあどっちでもいいんですが、
やってた人と組手をすると、
もうね、怖いんですよ。
古武術って、刀がない場合は、
手が刀として機能するという
発想があります。
刃渡り0センチの刀。
その無い刀が、見えるようです。
そしてね、あの声。
なんというか。。。
それがこの小さな坂に、
木霊していたかと思うと、
ゾッとします。
しかも、きっと単位は数百でしょう？
ああ、これはガクブル。
青さんは剣道やってたから、
それも知っているはずです。。
こりゃ怖い。。
次回、青さんの怖い解説つきです。
（ふう、こりゃ怖い、落ち着かなきゃ。まあ、これでも飲んで、でクリック！）
