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「国」はいつからあるの? その2

 

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中国の詩人史上もっとも陰鬱な「詩聖」杜甫のヒット作です。

トップ画の訳は前回に書いてあります。

よろしければ。

chuff.hatenablog.com

 

杜甫の対極と呼んでいい人は、李白です。

杜甫の「詩聖」に対し、李白は「詩仙」。

本来なら東西の横綱なんですが、

方やメランコリア、方やアル中。

 

歴史がどうそれぞれを評価しているかは、興味のある方は調べてみてください。

二人とも、天才なのは間違いないでしょうけど。

 

李白のヒット作は数多くあるので、

日本で有名なのを一ついっときましょう。

題名を「静夜思」といい、

まんま日本語の意味と同じです。

旅の宿でのことです。

 

牀前看月光

疑是地上霜

挙頭望山月

低頭思故郷

 

寝床に月光がさしている

まるで霜が光っているみたいだ

頭を上げると、山の月が見えた

頭を下げると、故郷のことが浮かんできた。

 

李白は歴史に燦然と名を残すアル中ですから、

酔から覚めてしまって、凹んでいるようです。

李白の胸中を察するに、その凹んだ状態から、

 

ああ、これはいいネタだ!

 

と思ったに違いありません。

こういうところ、並ではないですね。

この美しい詩は、「五言絶句」と呼ばれる形では、

ぶっちぎりの1位じゃないでしょうか。

 

でも、二人とも、どうやって作品を発表していたんでしょう。

 

こういうのは、日本でもそうなんですけど、

当時(唐の時代)もあるんですよ、それなりにメディアが。

李白にしても杜甫にしても、役人の職にあるときは、

その現場で書けば残ります。

名文は、それを誰かがまねるので有名になるわけです。

しかし、この手の人はずっと役人をできるタイプではありません。

たいていは嫌になって旅に出ます。

 

ここ大事です。

お約束です。

 

その途中、その地の金持ちとか実力者の家へ行って、

詩を書いたり、即興で作るわけです。

そうすると、パーッと有名になってゆくので、次の町でもタダ飯食えると。

売れ始めると、毎年発行される人気ランキングに載るわけです。

そのランキングを「榜(ぼう)」と言います。

お相撲の番付にちかいものですね。

これには、「詩」「武」「美」「才」いろいろあるわけです。

その発行元は、一種のシンクタンクですね。

そういうのを見て、帝や役人がスカウトに来たりするんです。

有名なのでは、三国志諸葛亮なんかがそうですね。

そこに載ると、まあ引っ張りだこですから、気楽にやれるわけです。

 

最近話題になった中国ドラマ「琅琊榜」なんかは、

まさにこのランキングのお話。「麒麟の才子風雲起こす」これ面白いですよ。

壮大な復讐劇です。

今で言うと、はてなブログのブクマランキング、とか。

まあ、そういうものですね。

 

ちなみに、杜甫李白は一緒に二年ほど旅してるんです。

同時代人ですし、気もあったんでしょうねえ。

その時に二人に出会った人は、そりゃ凄いもの見られたでしょうね。

今の日本で考えるとですよ。。

 

井上陽水玉置浩二が、カラオケでデュエットしてる場面で、

一緒に盛り上がるようなもんでしょうか。

www.youtube.com

いや、甘いですね。このレベルじゃない。

 

パバロティとジェームス・ブラウンのコラボが近いかも。

www.youtube.com

どっちが格上なんでしょう。

 

ここまでくると、もうわかんないですよね。

 

李白杜甫ですけどね、これもわかんない。

でも杜甫李白を思う詩を残してます。

kanshi.roudokus.com

李白も十歳ほど若い杜甫をかわいがっていたようですね。

杜甫の才能を評価する詩があります。

kanshi.roudokus.com

 

でも、最後は、李白が「お前暗すぎやねん!」と杜甫に言ったとか。。

杜甫李白のこと好きで好きで、いっぱい詩を書いていますが、

李白はあっさりしたもんです。

まあ、李白は「酒仙」でもありますからね。

ついでにいうと、当時の日本の天才たちの中でも遣唐使になれるのは、

桁外れ系天才だったわけです。今で言うと宇宙飛行士とかでしょうか。

その中でも、ぶっちぎりの天才が阿倍仲麻呂です。

彼と李白はかなり親しかったようですね。

ノリの波長があったようです。

仲麻呂も、結構キテる人ですからねえ。

 

阿倍仲麻呂の天才っぷりは、こちらに

bushoojapan.com

どんだけ世界は狭いんだよ!

ベトナムの王様になってたんか!

 

ところで、なんの話でしたっけ?

 

ああ、そうそう「国」の話でしたよね。

 

次回はついに、その話題に入りますよ。。

多分。

 

(いや、これ自体が「国」理解に大事なのかも?疑いつつ、そこでクリック!)

 

 

李白―巨大なる野放図

李白―巨大なる野放図