遠方よりマニア来る。
40年前のバイクを速く走らせるために。
なーんてお馬鹿さん!
しかし、今更賢い大人になっても
ただただ老け込むだけじゃね?
ならば、豪快に軽快に走るべきでございましょう?
スピードの神へのミサが始まりました。
今回はノーマルキャブの世界でございます。
今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」
今回時間も限られておるのです。
時間の猶予2日。
日頃の行いのせいか、天候にも恵まれておるのです。
で、メニューはこちら。
① まずはノーマルキャブでセッティングを出し試走。
② ついで、フロントアライメントを取り直し試走。
③ リアサスを調整し試走。
④ FCRを装着して試走。
所有者のSいわく
「明らかに左コーナーでシャフト駆動のくせ強いのよ。右は軽く寝てゆくけれど、左は起きてくるからねじ込むように曲がるのがコツね」
へえ、そんなものかあ。
さてご覧いただけるであろうか。
明らかにフロントタイヤの左側が偏摩耗しておるのです。
拡大してみよう。
なるほど、ドイツ工業品はタイヤに負担をかけるのだな。
「まあ、水平対向エンジンだからね」
今回お世話になるジャーニーの吉川さんも
このボクサーエンジンを触るのは初めてのことらしい。
で、あちこちバラしちゃえ!
ってことで、まずはキャブを外すことに。
ありゃ、エアクリーナーボックスからオイルたれてんじゃん?
これどうなってるの?
ブリーザーだとしても、豪快にたれておるじゃん?
ということで、エアクリーナーボックスをばらしてみる。
乾式のフィルターを取っ払う。
するとこうなっておる。
ブローガスはキャブレターに
直接放り込まれるようになっておるのだ!
なんだこれ?
マニアの世界では、R100RSは
1000kmごとに1リットルのオイル減るとか。
なにそれ、もうそれ2ストじゃない?
わざとオイル燃やして、水平対向エンジン独特の
ピストンの首振りを抑制してるわけ?
まさか!
じゃあ、キャブも取っ払って
インポートの奥の方を見てみましょう。
すんごいきれい。。
そして謎は深まる。。
オッサン3人が考え込む。
ここで、ふとフレーム下の電装関係に目がゆく。
なんか、すごくドイツらしい気がするの私だけ?
日本の、どうやって入れたか匠にしかわからない電装でもなく。
ジュリアのように「ホンマこれでええんかな?」と思う電装でもなく。
なんというか、実にドイツらしい。。。
コンロッドの厚さだけ、左右が前後にずれているエンジン。
そして、きっちりと並ぶ電装。
真っ直ぐなフレーム。。
まるで、ニュルンベルグのあの党大会ではないか!
たまたまヒットラーではないな。
やはり、ドイツ人の中になにかあるのだろうな。
よければこちらも参照されたし。
きっと、ノリノリだったんだろうなあ。
あいつら、生真面目におかしいことするからなあ。
このバイクもそんな気がする。
クランクケース真上。
つまりタンクの下に点火系がしれっと鎮座。
なんか、見たことない風景。
無駄が多いのか、効率化で隙間が多いのか
普段知っているオートバイのエンジンとは
全く違う風景。。
なるほど。。。
いや、全然わかんない!
これ、飛行機のエンジンみたいやねえ。。
まあ、もともとは飛行機作ってたんやし。
ちなみに、フォッケウルフFw190はBMWエンジン!
などと、妄想は膨らんでくる。
なるほど、バイエルンの青い空とプロペラが
エンブレムなっておるだけのことはありよるのう。。
などと思っているうちに一旦試走となったわけです。
続きます。
(これまだ前菜なんで、そこんとこよろしくです。バイエルンの青い空にクリック!)