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本気で「天皇」を考えてみないか?

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お題「#おうち時間

陛下。

令和の今より思い起こせば

陛下の御在位だった昭和が

遥か遠くなっております。

 

陛下。

世に天皇数多あれども

陛下が作られた「天皇」が

日本の「天皇」であることは明らかであります。

 

されども陛下。

それが何であったのかは、言及できる者おらず、

解明しようとする者もまたおりません。

 

陛下。

当ブログチャフは、社会派ブログでございます。

形而上としての概念は、野卑な者共に任せ

記憶の中から、陛下が望まれた「天皇」とは

一体何かを探求したく存じます。

 

 

日本国憲法第一条。

覚えておるザンスか?

第一条ザンスよ。

これ言えない人は、問題と考えてよいザンスな。

 

 

10歳から読める・わかる いちばんやさしい 日本国憲法
 

 

天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

 

第九条をめぐって、改憲論議が常にあるわけザンスが。。

護憲にしても改憲にしても、

この不思議な第一条に関し

なにも疑問を持たないのであるならば、

それはすでに論理的会話を放棄したとみなしてよろしい。

 

賛成とか反対とかではない。

意味わかるのか?という日本語的問いである。

これに対する、ある気軽な答えを先日見つけた。

 

片岡義男の文章の中にである。

kataokayoshio.com

 

残念ながらその番組を私は見ていない。

よって、片岡義男の伝聞が頼りになるのではあるが

非常に信ぴょう性があると思われるのだ。

 

英文の憲法草稿のコピーのようなものが、画面いっぱいにアップになった。天皇の位置や役割を規定した冒頭の部分だった。日本の天皇の位置は at the head of the state であると、草稿には書かれていた。この言いかただと、天皇国家元首ということになる。国の最高権力は天皇のものとなる。これでは明治憲法とおなじではないかと判断したひとりのアメリカ人が、 at the head の部分を一本の線で無造作に消し、その上に is the symbol と書きなおした。年配だが少なくともその頃はまだ健在だったそのアメリカ人は、日本で憲法の作成にたずさわったひとりだった。ケイディスという人だったと思うが、「そうです、これは私が書きなおしたものです。これは私の字ですよ」と、日本のTVのインタヴューアーに語っていた。

 

私が、初めて日本国憲法というモノを学んだとき

教師が強くアピールしたのは第九条だ。

彼女は胸を張っていたと言ってもよい。

しかし、私には理解できなかった。

なぜなら、その前の第一条で躓いていたのだ。

よって、私自身の意見として

第九条は第一条に付属するものだととらえている。

 

日本語の外へ (角川文庫)

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ちなみに、ここで「天皇制」という言葉に触れておく。

日本の歴史というのは、天皇が存在していない時が

無いことになっている。

どうでもよい存在でも、大事にされなくとも、

貧乏であろうとも、常に天皇は存在していた。

ゆえに、「制度」として理解はしていない。

それは日本社会のデフォルトであり、

いうなれば地鎮祭に何ら疑問を持たないようなものである。

 

よって「天皇制」という言葉を持ち込んだのは

それ以外の統治機能をよしとする

外国人のみた日本のシステム的なものであります。

 

もっと言えば、階級闘争を是とした

共産主義の見方でありますね。

 

歴史としての天皇制

歴史としての天皇制

 

 

もっと言うならば、こういう見方が流行った時期がある。

カッコよかったから、それに固った。

渦中にいた人は認めないと思うザンスけれど

ワタイが齢を重ねて俯瞰したとき、

そうとしか思えないザンスな。

もう、これは生で経験しておりますな。

思想なんというものは、命さえ捨てる流行りです。

 

 

思想は流行モノ!

ここ大事!

ゆえに普遍性はない!

 

 

まあ、これはこのくらいにしておくザンスね。

ややこしい話を、よりややこしくしてしまうザンスし。。

 

で、第一条ザンスけど。

戦前の大日本帝国憲法での、

天皇」は何かご存じザンスか?

 

第一條
大日本帝国万世一系天皇之ヲ統治ス

現代口語訳
大日本帝国は、万世一系天皇が、これを統治する。

 

 

つまり、天皇が日本を統治する、と書いておる。

この統治する者が「天皇」と言い換えてもよいのザンスね。

 

これはこれで分かりやすい。

ちなみに、天皇が日本を統治できたと言えるのは

正直奈良時代あたりの50年弱。

時々、馬力のある天皇が出てきますけど

あっという間に終わる。

 

じゃあ、ほとんどの時代は誰が統治してたの?

となると、貴族だったり武家だったり政治家だったり

が統治しており、実質いなくても、誰が天皇でも

あんまり問題ないわけです。

 

平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09)

平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09)

 

 まあ、平安時代からは、天皇も個人資産で

荘園経営で生きる自営業みたいになってますからなあ。

 

でね、「近代国家」における「君主」たる「天皇」。

じゃあ、日本という国が「天皇」より先にあるよね?

天皇より先に「国」という法人あるってことになるよね?

 

と言い出したのが天皇機関説

ja.wikipedia.org

 

この考えを嫌いとするか好きとするか。

そんなことはどうでもよくて、

論理上出てくる考えでありますね。

これ、論理的にでるわけです。

『国家』を近代的に考えると。

 

「天皇機関説」事件 (集英社新書)

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でもねえ、戦後の憲法は実に適当に作られた。

誰がどう言いつくろっても、あれはアメリカが作った。

当時、アメリカにあったスーパーリベラル派が

盛大な実験を日本で行ったといってよい。

その背景には、人間を普遍的なものとする西洋思想がある。

 

お分かりいただけるザンスか?

「人間」という理性と知性を兼ね備え

ある教育を与えれば、良い方に変化すると考える

ある種の超人的「人間」。

 

この思想は、実にピューリタン的であるのです。

よって、実は戦後の『天皇』のあり方は

日本史上ない形なのでありますね。

しかし今ほど、天皇への絶対的信仰を示すのも初めてなわけです。

今に比べたら、戦前の方がはるかにいろいろ思っております。

 

そもそも、先述しました通り

思想とは命がけの流行モノでありますからね。

これは、右から左まで、上から下まで常に流行り。

パワースポットも、龍の通り道も、しょせん流行り。

 

そこで考える価値があるのは

 

天皇は概念なのか?」

 

これに尽きるように思うザンスな。

概念というのは、ある思想の上に存在できる

非実在的なものでございますよ。

 

この場合、概念の対象概念は現象。

いかなる思想とも関係なく、必然として起きること。

つまり

 

天皇は現象なのか?」

 

ここを避けて、憲法を守るとかうんぬん。

実にちゃんちゃらオカシイわけですね。

 

法を考える際、法はロジックに従うべきなのですけど

思想に従ったのが現状でありまして、

それの是非を論じるのは、意味ないことでございますな。

 

考えたところで結論が出ないのは当然なのです。

しかし、考えたことがないのなら、不遜であります。

コロナが渦巻く中で、最後に日本人を守るであろう法、憲法

しかし、その第一条を考えてみたこともないなら

あなたの権利など、その辺に捨てて来いと言うことなのです。

 

基本的人権も、思想ですからね。

ここで気づいたんですけど、

知識がないと、考えることできないんすよね。

まあ、あっても考えられない人も多いんでしょうけどね。

 

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