長崎って、なんか異国情緒な
そんなイメージありません?
最近やってる、チャフの舞台裏話。
青さんの口から出る
異国長崎の話が実に面白いのです。
ですので、「書くべき!」と頼むと
各方面に気配りした、
回りくどい文章が。。。
まあ、その気持わからなくもない。
ではさっそく!
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ざっくりした話をしてみましょう。
長崎と佐賀は隣県ですが、
旧国で言えば両県で肥前一国となります。
薩摩隼人というのが、
住んでいるわけですから、
同じ肥前なら似たようなものだろう、
と考えるのが普通の発想です。
私も、住んでいなければ
そういう理解でしょう。
まず、長崎県について考察してみます。
ほぼ偏見なので、真面目に怒らないでくださいね。
北方四島を含めなければ、
北海道よりも長い海岸線と、
日本最大の島嶼数をほこる
我が郷土長崎です。
どうやってこの範囲が
「長崎県」になったのかを調べてみましょう。
廃藩置県に際して、
藩が県になりました。
藩は全国で大体260と
言われておりますから、
統合が行われます。
統合長崎県には、
大村藩、
島原藩が含まれました。
平戸藩は松浦氏、
大村藩は大村氏、
福江藩は五島氏、
島原藩は変遷がありますが、
最終的には譜代の松平氏です。
本家分家の関係ではなく、
それぞれが独立した藩なんですね。
これだけで、まとまりがない感じが
漂うことだと思います。
この時点では、
「伊万里県」に含まれています。
もし、このまま何もなければ
その後、江藤新平が率いた
佐賀の乱が発生。
罰として、佐賀県が消滅します。
半分が長崎県に、
もう半分が三潴県に編入されました。
三潴県というのは、いまの久留米周辺。
筑後国が県になったものです。
「肥」ですから、後に復活。
今に至るんですが、この佐賀も
唐津と佐賀では雰囲気が違うんですね。
ここもやはり、藩が違うのです。
話を長崎に戻します。
以上の話をまとめると、
長崎県というくくりには
核になる勢力が
ないことがわかると思います。
いま「長崎市」になっている範囲は、
人口密度でいえば天領エリアに
ほとんどの人が住んでいます。
江戸から旗本が赴任してくるわけですね。
格としては遠国奉行首座だそうなので、
京都町奉行よりも上位
ということになります。
九州の他の天領は、
西国筋郡代というお代官様が
赴任してくるんですが、
エリアが広いので仕事内容が
微妙に違ったのではないかと思います。
拠点が日田だったので、
あそこは「天領日田」で
観光案内をしておりますな。
そんな、経済特区長崎のですから、
領主を戴くという感覚は薄いのでしょう。
なので、経済規模、人口ともに
最大の長崎市が、微妙に求心力に欠けるんですね。
かと言って、代わりになれそうな街は
佐世保でしょうか。
しかし、あの土地は明治期に
佐世保鎮守府が置かれた後に発展した新参者。
三番手の諫早市は
旧佐賀藩のエリア。
藤原純友から続く大村氏の
平戸大村では規模が小さい。
つまり、規模が大きいので
あくまで都合上というか。
ゆえに、全体をまとめるほどの
力強さにかけるわけです。
「ご出身は?」と聞かれて、
「佐世保です」と答える人を
長崎県外で見たことがあります。
なんというか、不思議な感じでしたね。
これは珍しい例なのだろうとは思いますが、
長崎県という括りは
少し弱いのだろうと思いますな。
「行政区分としてはそうなんだろうけど」
という感覚が全県民のどこかにある。
島原半島の人にとっては
どこかよその出来事でしょう。
反対に私は、雲仙普賢岳の噴火災害のときは、
遠いところで起きた出来事のような感覚でした。
当時は小学生でしたから、
年齢も影響しているでしょうけどね。
県庁所在地である長崎市民が、
長崎県民としての意識を
持っているかというと、
それすら怪しいと思いますよ。
対馬の出来事を
長崎の出来事だと言われても、
一瞬戸惑うんです。
五島はまだ、長崎のような感じがしますが、
そもそも船便は対馬へは福岡から。
長崎からの航路はありません。
福岡のほうが親しみがあるのではないでしょうか。
福岡市には時々遊びに行くけど、
長崎市には行ったことがない
という住民は意外に多いかもしれません。
また、これは昔の話ですが、
よく言っていたのが
「こっちのほうが福岡に近い」
でした。
他の地域の事情はわかりませんが、
長崎と佐世保の、微妙な関係は、
福岡と北九州が
似たような関係ですね。
ですので、どこにでも
あることなのかもしれません。
ちなみに、福岡は福岡藩の黒田氏、
北九州は小倉藩の小笠原氏です。
藩時代の地図を見ながら
いろいろ考えてみると、
こじつけ半分ですが
事情が腑に落ちる事も多い。
もう少し調べると
もっと面白い話がでてきそうなので、
時間がある時に図書館で
郷土史でも漁ってみようかなと思うのですが。
まだまだ暑いので、
ぐっと秋めいてくるまでは
行動に移らない、
寒冷地仕様の私でありました。了
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かなり言葉選びましたな!
ありますよねえ、こういうの。
もう神戸なんか典型的です。
おっと、これくらいにしておきましょう!
きっと続編があると思いますよ!
(語られぬ部分にこそ真実は隠れているもの、でクリック!)