CHUFF!! チャフで行こうよ。

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本日8月15日 青さんの読んどけこれ!

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私の母や祖母から聞いた戦争の話は

実に「映像の世紀」とは異なる

別の凄惨さに満ちておるのですな。

 

 

 

あれは、「都会の人が考えたイメージだわ」

とよく言ってましたね。

確かに、東京で編集されたであろう映像。

編集人は一種のエリートであろうこと。

ゆえに、嘘ではないだろうけれど

生々しいかというとそうでもなく

かなり意図的に編集されておるわけです。

 

さて、社会派の当ブログ。

青さんが戦争モノではこれを読んでおけ!

と推薦する本の紹介です。

 

なるほどなるほど。

ではさっそく!

 

 

 

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読んでおいたほうがいい本を

8マンさんが紹介するようなので、

私も便乗しましょう。 

 

 

本日は8月15日。

丁度いい本を

ご紹介いたします。 

 

それがこちら。

「情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記」(堀栄三著) 

 

情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記 (文春文庫)

情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記 (文春文庫)

 

 

前提条件として、対米戦よりも日露戦争のほうが条件はきつかった、ということを念頭においてください。そして、日露戦争当時、指導層は遥かに真面目に戦争を戦ったのだ、ということがよく分かる本です。 

 

日露戦争は、元勲伊藤博文が、ギリギリまで回避しようと頑張りました。やれば負けるとわかっていたからですね。始まった以上、最後の最後は自分も銃をとって戦場に散るのだ、という決意ですが、なんとか回避しようと努力したのであります。 

 

ニコポンというあだ名で知られる桂太郎が率いた内閣は、二流内閣と言われました。その「二流」が日露戦争を勝利に導いたのは歴史の面白さでありますな。 

 

日露戦争の場合、ロシアは本土で戦っておりません。戦場は満州です。 

 

このパターンでいくと、我が国がもし、対米戦を少なくともぐちゃぐちゃな状態に引きずり込み講話できる可能性があったのは、フィリピンとその近海のみを戦場に設定した場合だけでありましょう。植民地の争奪で流れる血と、領土のそれとでは意味が違うのであります。 

そりゃね、ハワイを叩いちゃえば連中も引けなくなります。 

 

人道的にひどかろうと、事実はそういうものです。本土とどこかの国では意味が全く違うものです。こういうのは冷静に行きましょうね。

 

日露戦争でも、シベリアまで進んだなら潮目が変わって、一気に押し切られたことは想像に難くありません。朝鮮を保持するのも難しかったのではないでしょうか。勝っているときに止めるってのは難しいのであります。 

冬戦争でも、完全に赤軍を圧倒している状態だったからこそ、講和に条件をつけられたのであって、絶対国防圏を引き裂かれた後では、何を言おうと米国は聞く相手ではないのであります。 

 

著者の堀栄三という人物は、情報を分析して米軍の侵攻パターンをほぼ正確に予測し、マッカーサー参謀とあだ名された方であります。 

 

それまで、上陸を許さず敵を叩くという、弘安の役以来の「水際撃滅」をとっていたため、艦砲射撃と空爆でまともな戦闘にならない状態だったのですが、米軍が苦手なのは「陸と陸のガチンコ」だと気づいて「敵軍戦法早わかり」という冊子を制作、配布して戦闘方法を変えた結果、米軍の被害が一気に膨れがることになったそうです。 

 

日露戦争当時なら、こういう人が抜擢されてそれなりの場所で働くんですね。ところが昭和の大本営は陸海の内輪もめのついでに、支那事変をやり、対米戦をやったわけです。 

勝てるわけがありません。 

 

この本を読んでいくと、阿川弘之がばらまいた「海軍善玉論」が胡散臭く感じられて大変味わい深いです。 

 

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阿川弘之の娘のさわこちゃん

批判的に名前が出ている人で、陸海統合の空軍構想を潰した「山本五十六」と、せっかく情報を上げても握りつぶした「瀬島龍三」というのがツートップでしょうか。 

 

瀬島氏はねぇ。社会小説界のファンタジークイーン、山崎豊子不毛地帯で主題にした人です。

 

不毛地帯(一) (新潮文庫)

不毛地帯(一) (新潮文庫)

 

 

日本が負けた作戦を片っ端から立案した凄腕参謀なので、どうして伊藤忠が成長したのか不思議でなりません。 いろんな情報を握りつぶした人として、有名な方でもあります。

 

さて著者の堀栄三氏。

彼の凄いところは、その分析力と直感的な洞察力です。

 

「恩賜組(エリート)が作戦課だけではなく、情報課にも配属されていたら事情は違ったかもね」 

 

作戦課が情報分析を受け入れないことへの苛立ちもあったのだろうと推測される記述も見られます。 

堀氏が規格外なのは、戦後自衛隊に入り、武官としてドイツに赴任していた時、国産戦車を作りたい技術者から 

 

「新型戦車視察の時、〇〇の部品のサイズを正確に測ってきていただけませんか。そこの数値がわかれば後は推測で大丈夫なんです」 

 

という依頼を受け、手や指サイズや、ペン・鉛筆の長さや幅を正確に測り、それを基準としてその部品の寸法を正確に測ったという逸話があります。 

 

「ここの部分は…」

という質問をしながら鉛筆で指しながら、瞬間的に測定という。。

それを技術者に伝えたら感謝された、そうです。 

 

「一部分のサイズが分かれば後は計算でわかるというのは、技術者というのは大したものだ」 

 

という述懐がありますが、瞬間で計測しちゃう貴方のほうが大したものだと思いましたな。 

 

適材適所、人材があるべき場所にある組織というのは強い。そうじゃない組織は見た目ほどの強さがない場合もある。 

 

平和は大事です。だからこそ、絶対にケンカを売られない備えが必要です。 

 

先の大戦を、情報を扱っていた人の視点から見ると、違ったものが見えてくるのではないでしょうか。 

 

機会があればぜひ、一度お読みください。なお、一人称が「堀」となっていますが、堀氏の考えあってのことですから、慣れて読み進めていだければ幸いです。了

 

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なるほど、堀栄三ですか。

渋い線をついてきますなあ。

 

ワタイが日本の戦争を勉強して知ったのは、いかに日本人が「合理的」や「分析的」という意味を間違って理解してしまうのか?ということだったザンスな。

 

そして一旦「理解した」となると、変更が不可能になることの不思議さ。それは日本人という集団の不思議さでもあります。

では普段から頑なかというと、それがそうでもない。

この矛盾が成立するものの、矛盾ということを忘れて問題ないこと。それが見えてくるのが太平洋戦争という、明治以降の最大の「イベント」で見えてくることなのですね。

 

ここで私は言っておきますが、

 

終戦したんじゃないですよ。

敗戦したのでありますよ!

 

のうのうと、『終戦記念日』とか言ってはダメです。

負けたのです。明らかに。

 

(こういう言葉にコロッとイメージを転がされてません?でクリック!)

 

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