今回は、いわゆるオピニオン記事（）。
扱う題材は、「不幸」。
なんかね、最近はおちおち不幸になれない、
そんな気がするザンスよ。
でもさ、そもそも不幸ってなによ？
まあ、いろいろあるんだろうけどさ。
「不幸」というのは、もしかしたら
相対的な概念じゃないんだろうかね。
わかる？
相対的って、つまり絶対的に
そうとは言えないってことね。
2月と言う、自営業者にとって
まさに冬を乗り切るとささあ、
もう絶対的不幸感に襲われるわけよ。
たかだか数日しか変わんないのに、
なにこの早さ？
まあ、それでも支払いはきっちりしなきゃ
いかないわけでさ。
そこで、ああ俺は不幸かもしれんなあ、
と思っていたわけ。
でさ、銀行から歩いているとさ、
陽気じゃない？ここ最近。
人々の顔も柔和なわけよ。
なにこれ、俺だけ不幸なの？
とか考えちゃってさ。
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で考えてみたわけ。
昔はどうだったっけな、って。
景気がどうのとか、時代がどうのとかじゃなくてさ
俺が若いころは、吐いて捨てるように
不幸が、そこかしこに転がっていたなあと思うわけよ。
いいとか悪いとかじゃなくて、現実に。
だって、漫画の主人公は基本孤児院上がりでさ。
よく考えたら、これが基本ってすごくない？
それがウケたってことは、裕福な人が増えたから
なんだろうけど、それほど浮世離れでもなかったわけよ。
こう言うのがガチであった時代だからね。
まあ、意見はいろいろあるだろうけど
少なくとも最近はここまでいかないよね。
年末になると、年が越せないとか言ってさ
郵便局とかに強盗が頻繁にはいったりさ。
とてもじゃないけど、若い姉ちゃんが
三ノ宮とかでフラフラ遊べない時代だったわけ。
ッマジ危険でさ。
そんなときさ、不幸も価値が低いって言うか、
ああそうなの？ってくらいなわけよ。
で、不幸な当の本人も、
「まあ仕方ないよね」ってくらいでさ。
で今考えてみたらさ、
それもまた時代と言うか、そういう力で
まあ、そんなこともあるさって感じで
気にしなかったわけよ。
でもさ、今不幸になったら大変じゃない？
また、不幸の数もやたら多いわけ。
バストイレは別でないと不幸だし、
スマホの充電切れると不幸だし、
近所にコンビニ無いと不幸じゃない？
もう、不幸多すぎじゃない？
でさ、この不幸って不幸かっていうと
そうでもなく不便ってだけなんだけど
不幸な気がするじゃない？
ってことはさ、不幸を増産している時代だけど
不幸への耐性は下がってるってことだよね？
またさ、不幸な奴（またこれがけっこういるわけで）
の言い分が、まさに本当に不幸っぽいのよ。
悲しむってのもでもなくてさ、
打ちひしがれるって言うかさ。
そのむかし、ユーミンがさ
こう言うのだしてた頃
「私の歌は、商業高校の女の子には分からないと思うの」
なんて、尖がっていられたわけだけど、
今そんなこと言ったら大炎上じゃない？
ということはさ、むかしの商業高校の女の子は
そんなこと言われても、傷つかなかったのかな。
まあ、情報がそこまでいきわたらない
ってことだったかもしれないけれど。
まてよ、ってことはさ、
情報がいきわたってきたから
不幸を増産してるのかってならない？
この前さ、若い子が
「中島みゆきって、むかし流行ってたんですか？」
って言ってたのね。
訊けば、どうも辛気臭くて嫌だというのね。
なんで、不幸話を聞いて楽しいのかって。
おーなるほどなあ、時代は動いているってこったね。
今の時代は、あれを楽しめないわけだな。
ということは、むかしは数少ない不幸を
ヘビーに楽しんでいたのかなあ。
それはだいぶ余裕あるよね。
あれ？
じゃあ、おかしくなるよね。
余裕があったのに、あれほどハードな
不幸で満ちていたと思うのは
オジサンの勘違いってことなのかな。
まあいいや。
今日は暖かかったね。
（不幸自慢きくのも嫌じゃないけど、それ不幸なの？とか多くない？でクリック！）
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