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ジョン・ナッシュから「天才」を勝手に考えてみる

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まあ、見事に天才ですね。

ジョン・ナッシュは。

彼が若き日に取り組んだゲーム理論

その概略をこちらで。

chuff.hatenablog.com

 

その彼は、統合失調症なわけです。

その世界を映画にしたのが

ラッセル・クロウ出世作

これなわけです。

 

 でね、ここから「天才」について

考えていきましょう。

 

 

みなさん「天才」を好きですよね。

 

うちの子は〜の才がある、とか

よく考えていません?

 

まあ、他の子に比べたら

多少の出来不出来はあるでしょうけれど

「天才」ってのは、脳の構造というか

情報の処理が異なってるわけです。

 

ですので、凡才たる我々からすると

基本的に意味が不明なんですね。

例えば、「天才」には旬があります。

あるときに、「天才」から「破綻者」に

変わってしまうんですね。

 

この辺に興味のある方は

宮城音弥の名著をお読みください。

 

天才 (岩波新書 青版 621)

天才 (岩波新書 青版 621)

 

 

古今東西の「天才」を網羅した

実に残酷な書物です。

 

 

さて、数学の世界ですけれど

エルデシュあたりが、微妙な感じ。

 

放浪の天才数学者エルデシュ

放浪の天才数学者エルデシュ

 

 

まあ、面白い人々ではあります。

彼の障害は、今でならアスペルガー症候群でしょう。

彼は数学の世界でも「異端者」なわけです。

 

このような才が出てくる確率は

実は健常者の中から出てくるそれと

同じレベルなんですね。

 

しかし、私が知る限りでは

みなさん混同されること多いようです。

悲観されることもないわけですが

楽観する理由が

 

エジソンもそうだったから」

 

とか言うのであれば

悲しいかな、愚鈍の極みですねえ。

そもそも、エジソンがどんな人か知らないでしょ?

もちろん、私も知りません。

彼が、一種の障害であったなら

それでああなれたのではなく、

 

ああなれる人だから

ああなれた。

 

それ以上でもそれ以下でもありません。

 

最近のはやりなのか

Gifted という言葉もよく聞きます。

その意味は、「神様がもたらした」

ものであります。

 

絶対返却できないモノ、

それがギフトです。

 

「選ばれし者」といえば

聞こえもよいのですが、

邪魔なものでも断れない。

その定めに翻弄されるしかないのが

Gifted なわけですね。

 

同じようなことをチャールズ・ブコウスキー

言っておるんですね。 

 

「詩人になるとかじゃない。詩が君を選ぶかどうかで、君が詩を選べるわけじゃない」

 

ありきたりの狂気の物語 (ちくま文庫)

ありきたりの狂気の物語 (ちくま文庫)

 

 

この辺の感覚がわからないと

努力でどうこうなるとか

つい思っちゃうでしょ?

 

ブロードウェイで、努力や技術など無意味だ。

全ては前提なので価値はない。

君の今日の糞と同じくらいのもので

出ないほうが問題なのだ。

しかし価値はない。

運だとも言い切れない。

それも前提だ。

そんなものを超えたものを、才能と呼ぶんだ。

 

これは、ボブ・フォッシーのセリフで

このセリフのため彼は批判されるんですけどね。

 

 

時々、数奇な運命を辿らない

「天才」もたしかにいるわけです。

 

例えば「ガウス

ja.wikipedia.org

 

彼の場合は「一生モノ」だった「天才」です。

しかし、やはり私生活は円満とは行かない。

どっちかというと地獄。

 

でもこれでもマシな方なんですね。

ですので「うちの子は天才かも」

とか考えてしまったことのある親御さんは

苦笑いしながら、

 

「ああ、天才じゃなくてよかった」

 

と思うことにしましょうね。。

 

ジョン・ナッシュのことを

考えていたはずなのに、

なんか流れが変わっちゃったですねえ。。

まあ、これも確率論かもしれませんしねえ。

 

(まあ、私の知る天才も、みんな見事に辛い人生ですからねえ。でクリック!)