この苦悩と興奮に満ちたギエムを
御覧ください。
ある種の狂気。
ある種の情熱。
それらが充満してはちきれそうです。
彼女に手加減はないのです。
すべて正面突破する人生です。
さあ、ついに「エオンナガタ」が開幕します。
バンクーバーで、本公演前に
ドンドン舞台が仕上がってゆきます。
各自がインスピレーションを絞り出し
舞台の上で融合してゆくのは
見ていて壮観です。
衣装も付きました。
照明も決まってきます。
ギエムはイライラし始めます。
何かが足りないのです。
いや、過剰にでているのでしょう。
もう、このときのギエムは
見てられないくらい苦しそうです。
しかし、これは芸術家の定めなのです。
ちょっと休みで気分転換します。
こんな帽子、他に似合う人います?
ガチャピンでっせ。。
でもカッコいい。。
雪面をチューブで滑って大はしゃぎ!
もう、どこまでカワイイのさ!
いい気分転換だったのでしょう。
練習場にもどると、
吹っ切れたような鬼の表情です。
たまんねえな、おい。
リハーサルは熱を帯びます。
方針が決まったようです。
合間合間に、監督のわかってるコラージュが
入ってくるんですね!
あんた、実にサイコーだ!
ギエムは自分でテーピングします。
もうね、女とか男とか小さい単位です。
そこには、確かに獣がいるのです。
この黄金のつま先。
一体、どれだけの重圧がかかっているのでしょう。
それがギエムの人生。
本番直前。
最終確認。
ピリピリした空気。
狂気をはらんでゆく
ギエムの目。
そして舞台監督から最終コールが。
緞帳の前に、一人立つギエム。
さあ、開演です。
でね、ここまでやっておいて
このDVDは、この公演を
この一行で終わらせるんです。
監督!
フランソワーズ・ア・ヴァン!
あんた、最高だぜ!
そしてギエム。
やっぱり、
あんたサイコーだぜ!
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