三日で十玉のラーメンを、
食事ではなく
娯楽として楽しんだ青さん。
つまり、副菜。。
大丈夫なんすか。。
しかし、ドラマと言うのは
現実に起こるもんですなあ。
悪魔はどこから来るのか?
急展開、ではさっそく!
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この電話が、真の意味での
三日目の始まりでありました。
時間は午後1時ごろでしょうか。
「事故した。鼻血が止まんないんだけど」
んー・・・ん?事故?鼻血?
オウオウ、馬鹿かよ。
電話で会話できているので、
とりあえず命は助かったくさい。
鼻血が出ているとかもう、
冷静沈着が売りの私が
もう動転であります。
聞けば、三瀬へ抜ける田舎道で
衝突事故のようです。
妹は救急車で運ばれるとか言っています。
手短に、必要な情報を妹に伝え、
ケイ氏に、妹が事故を
起こしたことを伝達。
友人は、
「ひょっとすると三瀬なら
福大病院に来るかもしれないよ、
一応バスセンターに移動しておこう」
と、頼れる男です。
そこで天神バスセンターへ
移動いたしました。
追加情報が来るまでの時間が
実にもどかしく、
そわそわと落ち着かない私に
「あそこへ座ろう」
「大丈夫だって」
と声をかけてくれるケイ氏。
さすがは十年来の友人であります。
彼と一緒にいたことは、
その後に、大いに寄与してくれたこと
間違いありません。
情報を待つ時間で
一応冷静になれた事は、
今思えば彼のおかげに
違いないわけであります。
バスセンターのベンチで待つことしばし。
やがて救急隊から電話がありまして、
神埼市内の病院へ搬送されたとのこと。
速やかに高速バスに飛び乗り、
ケイ氏に別れを告げて
車中の人になったのであります。
初めての佐賀行きの高速バス。
初めての高速道路駅での下車。
目的ではない神埼行きは、
恐らくこれが最初で
最後でありましょう。
高速神埼というバス停で下車すると、
高速道路わきに
下りるための階段があります。
そこを降りて
一発愕然であります。
私は急いでいるんですよ。
妹が搬送された病院まで
すっ飛んでいかなければならないのですから。
階段を下りた私の目の前には、
青々とした緑の絨毯が広がっています。
佐賀県名物水田。
其れが私の目の前に広がった
絨毯の正体であります。
タクシーどころか
車が走るような道路に、
どうやったら出るのかが
わからないような場所なんですよ。
しかし、私は既に冷静です。
タクシー会社を調べて連絡し、
数分歩いて細いながらも
車道へ出てタクシーを待ちます。
腹立たしいことに、
霧雨が降っています。
濡れるというより、
湿っていく体が鬱陶しいこと
この上ない。
ちょうどいい塩梅に
高速道路が高架になっている場所で
待っておりますと
タクシーがやってまいりました。
すぐに乗って、
病院の名を告げたのでありますが、
いまいちピンときていない様子。
オーイエス!
はずれタクシーですよ。
この野郎、本部に連絡して
場所を確認していたのでありますが、
やがてあきらめて携帯を
いじりだしました。
後ろから力いっぱい
引っ叩いてやろうかとも思いました。
少し様子を見ていると
携帯ナビを使用するらしい様子。
なるほど、便利な時代でありますな。
(注:これは十年前のお話です)
その後、病院に到着まで
延々と携帯をいじり続けた
タクシー運転手でありますが、
とりあえず目的地に着いたので
あえて会社は
公表しないで置こうと思います。
病院についてみると、
レッカー車と
看護婦から
薬を受け取っている妹を発見。
話を聞くと、鼻血以外は
目立った外傷はなかったとのこと。
体が無事だということで一安心。
これから現場検証らしいので、
同行します。
レッカー車の乗車スペースに、
運転手と妹と私。
つまり肉饅頭が
乗っているわけでありますね。
その時知ったのですが、
レッカー車は
実に乗り心地の悪い車種。
しかも、センター座席は
最悪であります。
しばらく揺られていますと、
遠くのほうに妹の車が
不思議な場所におります。
恐らく事故した場所に
そのままあるのでしょう。
妹が警察から話を聞かれている間、
レッカー車のおじさんと
話をしながら
個人的に実況見分であります。
つづきます
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実はねえ、ここまででも
普通はドラマじゃないっすか。
妹さんはご無事で何よりでした。
でもね、ドラマはブラウン運動。
まさかこの事故が
ある真実を暴き出すとは。。。
そして、ご先祖様から頂いた
一万円はどうやって消えてゆくのか。
いやあ、ホント現実ってのは
みんなギリギリのところ歩いてる
と知るわけです。
(えっ、なにがあったの?そりゃあ、いろいろさ。期待をもって、さあクリック!)