元町商店街をぐんぐん西に行きます。
西元町と呼ばれるエリアです。
商店街に面してあるので、
わかりやすいと思います。
ウエスタン・ファッションの名店
「ゴールドラッシュ」のあった辺りです。
あそこ、主が急逝されて、
閉店したんですよね。
店長だった松岡さんが、
ネット通販を続けているだけですね。
軽く応援しながら、はた珈琲店です。
元町の喫茶店、特に専門店には
「氷珈琲」というのがあります。
アイスオーレに、入れる氷が、
珈琲を凍らせたものです。
この時期、これが美味しいんですね。
こちらです。
独特のまろやかな味わい。
私、珈琲にはとにかくうるさいんですが、
アイスに関してはダメダメです。
ですので、お店で飲むこと多いんですね。
で、元町では「氷珈琲」をいただくわけです。
店内は、いわゆる専門店共通の雰囲気です。
常連さんは、この辺りの旦那衆でしょう。
なんてことはないオッサンが、
トルコリラの変動を語っていたりします。
カウンターでは、ノーパソで仕事してるふうな、
フリーランサーもいたりします。
こんな感じね。
使い込まれてはいますが、
いろいろ手入れがされています。
お水のコップも、美しく光っています。
いいですねえ、この感じ。
そしてカップがズラリ。
多分、ノリタケだと思います。
商店街を歩いていると、
観光客だろうオバサマ方が、
「向こうに行ってもなにもないから、大丸に戻りましょ」
って言ってるのが聞こえたんです。
でもねえ、この辺りはいいんですよ。
昔の元町の匂いが残っています。
名店もじつはたくさんあるんですよ。
未だに船員の衣装を売ってるお店とか、
セレクトされた高級野菜のお店だとか、
まあ、いろいろあります。
かつては三越があって、
元町商店街から大丸を経て、
三宮まで出て、そごうに寄って帰る。
それが神戸の楽しみ方だった時代が
あったんですねえ。
今は一見寂れていますけど、
ちょっといろいろご紹介していこうと思います。
とか言ってると、後ろの旦那衆が
「アカン!ロスカットや!」
と泣きが入りました。
スマホでトレーディングしていたようですねえ。
「おいおい、いくら損切りしたんや?」
「800ほど、飛んだわ!」
「欲をかくからじゃ、イッヒッヒ」
「しゃあーないなあ、しばらく遊べやんなあ」
他人の財布を心配しても仕方ないんですけど、
どんだけお金あるネン、オッサン!
と突っ込みたくなるような、かる~い会話。
いいんじゃないでしょうか。
聞こえてくる悲喜こもごもな、
日常のドラマ。
静かな雰囲気。
お子様には、ちょいと難しいかと思いますけれども。
(普段何やってんだろう、あの人達。まあ、それも人生ですよね。でクリック!)