女子高生とは出会えず、
ただの渋滞にドハマリしている青さん。
まあ、ゴールデン・ウィークですからねえ。
九州の都市ってのは、
周囲３６０度の郡部から、
人が押し寄せて、道路が
パンクしている印象があります。
さあ、ではさっそく。
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よくあることなんですが、
バイクは差別的取扱いを受けやすい。
車と同じ金を払いますよ、
と言っても駐車を
断ってくる駐車場もあるんです。
でもね、
特別扱いされることもあるんです。
うっかり渋滞に捕まっていると、
駐車場をさばいている警備員さんが、
こっちに来なさい、
バイクなら駐められるから、
と誘導してくれるんです。
ありがたい。
私が菊池渓谷を
目指していたのなら、
大感謝です。
でも、私は通過したいだけなんです。
水音は意外に騒々しく、
おじさんに
「通過したいだけですよ」
と言っても聞こえません。
おいで、おいでと
赤色灯を振っているおじさんに、
なぜか少し申し訳ない気分になりながら、
タイミングをはかって
車列から離脱。
再び大観峰を目指して
走り出しました。
気持ちの良い道路ですねぇ、
日田街道。
真夏に良さそう。
でも、真夏に水辺…
混むんでしょうねぇ…
鬱蒼とした、
薄暗い菊池渓谷から、
空が見える道路へ。
左右の森は相変わらずで。
程よくくたびれた
アスファルトの山道は、
なんとなく楽しい気分になりますね。
早く走ってもいいし、
風景と風の匂いを味わってもいいし。
ただ、寒い。
標高が上がっているのも
一因でしょうが、
さっきまでちょっとマシだった
日なたでも、
キュッとなるような寒さです。
なだらかな上りと
緩やかなカーブとが続く道は、
風になれますねぇ。
この日は、本当に多くのライダーと
すれ違ったり追いかけたりしました。
私はどうやら、
遅い部類なのだ、
という確認はできました。
しかし、それでも風にはなれるものです。
タイヤが2本ならね。
いい気持ちだなぁ。。。
と、木々に挟まれた道路を
走っていくと、
急に風景が一変します。
草原。
起伏のある草原が、
見渡す限り。
ついに、
左側は放牧地。
風景に刺激を受けて、
頭の芯から
じわっとなにかが出てきました。
脳内が、初めての浮遊に
酔いしれます。
これはすごいぞ。
なんだこれ。
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来ましたね、キましたね！
こういうのを体験してしまうと、
もう、戻れないんですね。
アレなんなんでしょうね。
脳内麻薬というものが、
本当にあるなら、
これが間違いなくアレです！
これはねえ、さすがに分かる人にしか、
分からないものだと思いますねえ。
意識が鮮明で、
まったく濁らない状態で、
自他の境界が緩み始め、
目の前の空気と、混ざりあうような
あのアレ！
（まるで、これを木陰で飲んでるみたいな感じ？ソーダでクリックしてみない？）
