トキメキとドキドキが、
原子力の炎のそばで、燃えたぎった前回。
青さんは、あの話と向き合います。
並んでしまった四文字。
そう、フクシマ。
ではさっそく。
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その後、福島で起きたことの説明。
原子炉を止めることはできた。
しかし、その後冷やすことに失敗した。
なぜ冷やせなくなったのか。
そういうことを一つずつ。
そして、そういうことが
起きないために
どのように対策をしたのか。
絶対はないけれど、
反省と対策は順調に進んでいるようです。
少なくとも私はそう思いました。
最後は実際に、
対策した部分を
展望室から見ながらの説明。
エレベーターで上っていきます。
「今日はお勉強で来られたんですか?」
おっと。雑談の時間ですね。
苦手なやつです。
「いやいや、興味本位でして…ツーリングがてら来てみました」
何気ない会話が続きます。
バイクって興味あるんですけど
どうですか?
という質問には、
心から良いもんですよ、
と答えたんですけどね、
その後のセリフでぐっと来たわけです。
「友達がバイクの免許欲しいなって言ってるんですよ。彼氏のバイクの後ろには乗ってるらしいんですけど云々」
よろしいか、皆さん。
私の年令になるとね、
同級生の女性から
このセリフは出てこないんですよ。
「彼氏」
知り合いに若い女性はおりませんし、
殆ど行かない飲み屋の姉ちゃんは、
客との会話に使わない単語
じゃありませんか、
「彼氏」。
いやぁ。若い女性と
話をしているなぁ、と。
しみじみ噛み締めて、
胸に迫るものがありました。
私はたぶん、
ちょっと好きになっていたんだと思いますね、その職員のお嬢さんを。
意外に続く雑談。
この時間がずっと続けばいいのに…
と思っていたんですが、
ガラス越しに原子炉が見えると
目を奪われてしまいました。
そこで雑談は終わり。
実際に見ながら様々な説明を受け、
ついでに壱岐がかすかに見えますよ、
と言ったところで
夢のような時間が終わりました。
金が発生している店なら
延長を頼むんですが、
ここはそういう場所ではありません。
「これからどうされるんですか?」
「今日は天気がいいからバイクは気持ちいいでしょうね」
「かなり走っている人が多い日ですね。いい時期になりました」
下りのエレベーターで、
余韻のような雑談を交わしつつ、
建物の入り口に戻ってきました。
いろいろと勉強になったし、
原発は見れたし、
ちょっとしたデート感覚で、
気分も上々だし。
あのタイミングだったら、
私はシルクスクリーンのイルカの絵を
うっかり買ってしまったかもしれません。
当然そんなことはなく。
「本日はありがとうございました」
との声に送られながら
自動ドアから表に出ると、
ジリジリと炙るような日差しと暑さ。
駐輪場に戻ると、
正午を告げる鐘の音が響いてきました。
さて、、次はどこだっけか。
とりあえず、海を。
波戸岬に向かって走り出すことにしました。
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メキメキ。
トキメキ。
メラメラ。
ムラムラ。
ユラユラ。
炎の有り様。
実にさまざま。
でも、同じものかもしれませんねえ。
深く、深く、
我々の中に、突き刺さるあのこと。
何もね、神妙な顔つきだけが現実じゃないんですよ。
いろんなことが起きているわけです。
9・11のあとね、一年くらいしてから、
NYのスタンダップコメディアンが、
初めてジョークのネタにしたんです。
あのテロを。
静まり返る会場。
その次に割れんばかりの拍手と歓声。
誰もが待ってたんですね。
笑い飛ばせる日を。
笑い飛ばさせてくれる、誰かを。
アンソニー・ボーディンがそう言ってました。
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THE NASTY BITS―はみだしシェフの世界やけっぱち放浪記
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