今だからアラン・ドロンを語ろうよ!
もうすっかり過去の人ですよね。
それは重々分かっています。
私もね、若いころは
「ただの男前なだけだろ?」
とか。
「フランスならイブ・モンタンだろ」
とか。
ほざいておりましたよ。
分かってなかったんですねえ。
男前、二枚目、ってのは、
理解するのに実は時間がかかるのでしょう。
なんとなく男性に嫌われていた理由
まあ、その第一の理由は、
「妬み」でしょうねえ。
認めたくないわけです。
その、あまりの男前さを。
でもね、アラン・ドロンの男前さは、
もう、宿業レベルです。
アランドロンの全盛期の後半は、
私は劇場で観ております。
女性客はあまりおらず、男性が多かったですね。
でも、ファンを名乗るのは、
ちょっと恥ずかしい感じもありました。
悔しいんですね、なんだか。
でも観ずにはいられないというか。
確か、「ル・ジタン」だったと思います。
このころ、彼も既に中年になってましたね。
でもテレビではよくやってたんです。
若いころのを。
食い入るように観ましたよ。
今回は、彼の生まれつきの宿業からご紹介し、
そのゲスっぷりから、美しさを論じます。
生い立ち
お約束通りの、かなり不幸な幼少期の後、
施設入所になりますが、女生徒や女教師と、
次々関係を結び、その度に施設を転々と。。
最終的には檻の中に入ります。
この十代にして女教師をこますあたり、
天性のモテ男の匂いがします。
そこから出て入ったのが、「外人部隊」。
wikiでは「海軍」となってますが、
これ間違いだと思います。
フランスの外人部隊って、当時は誰でもはいれたんです。
今でもそうでしょうけど、昔はいろいろチャラにできたんですね。
人生のロンダリング組織でもあったわけですね。
ですので、まさにならず者の集団です。
それをわかっているフランス政府は、
見事なほどに、彼らを使い捨てます。
そのダークさは、こちらで。
1950年代前半のベトナム紛争は、そりゃひどかったようです。
その時の彼が受けた訓練は、機関銃の撃ち方だけと言う、
フランスの、なんともダークな側面満載です。
半分くらいはナチスSSの残党だったというので、
滅茶苦茶さは、想像以上です。
そりゃ、「さらば友よ」での冒頭で、軍服が似合うはずです。
そこから復員したわけですが、
まあ、手を血で汚してきたことは、間違いないわけです。
なんか、太平洋戦争の
ガダルカナルみたいな状況だったようです。
そこから戻ってきたアラン・ドロンは、
またヒモ生活に入り、カンヌ映画祭で
ぶらぶらしていたところ、スカウトされ映画界へ。
どうです?
女と暴力と放蕩と。
完璧じゃないですか?
それリアルにさせた原動力が、この美貌。
かの、美青年好きの、ビスコンティーも放っておきません。
で、できたのが、これ。
このあたりから、彼の快進撃が始まったといえるでしょう。
ガチで闇を背負う
そんな修羅場をくぐってきた、美青年が
富と名声を手に入れると、どうなると思います?
もともとダークな世界の住人ですから、
そりゃ破天荒に、そして黒社会ともがっちり繋がってゆきます。
そんな中で、あの名作が生まれるんですね。
もう、紹介不要でしょう。
知らない人は、観たほうがいいですよ。
これで、確実にスターダムに上った彼は、
見事なまでに、公私ともども真っ黒になってゆきます。
そこから、数々の「フィルム・ノワール」
と呼ばれるジャンルの名作が生まれます。
これとか、
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これとかですね。
このころから、いよいよヤバい商売にも、
手を出し始めたようです。
もちろん、女性関係はとんでもないことになってます。
もう立派とさえいえるレベルで、
滅茶苦茶を通り越して、称賛したくなるモテ方です。
一旦は私もまとめてみたのですが、
もう分け合からなくなって、消しちゃいました。
いくらでもネットに転がってるので、
お好きに検索してみてください。
有名なのは、彼は来日したとき、
ソープランドに感激したことでしょうか。
吉原で一件まるまる借り上げて、
一日中遊んでいたとか。。
いいですねえ、そうでなきゃいけません。
それを可能にしたのは、くどいですがこの美貌。
そしてサムライ
映画「サムライ」は、私の好きなアラン・ドロン映画の筆頭でありません。
しかし、彼を「鑑賞」するには、まさにうってつけですね。
もう、徹頭徹尾完璧に美しい!
隅から隅までアラン・ドロン!
ストーリーがどうのとかね、もうどうでもいいんです。
このカッコよさの前には、粗筋なんてちんけなもんです。
だってね、何もない部屋で、
一羽のカナリアとだけ暮らす殺し屋ですよ!
他の誰が、そんな設定に耐えられます?
いませんねえ。
極私的最高傑作
もうこれは、私個人のジャッジなので、
異論もおありかと思うのですが、それはこちら
これは、アラン・ドロン作品と言うより、
私個人の映画ランキングでは、
間違いなくトップです!
そして、私が知る限りでは、
女の取り合いで、アラン・ドロンが負ける、
唯一の映画だと思います。
まとめ
イケメンとかね、なに軽い言葉使ってんですか?
性格とか、人格とか、そんなチンケなものを、
問われているようじゃダメですね。
しかも、鑑賞する側が邪心を抱くようでもダメです。
もう、ひれ伏すしかないほどのカッコよさ。
ただのハンサムとか、もう見飽きましたよ。
ダメですねえ、そういうの。
へえ、そうなんだ。くらいで終わりです。
この美しい男が、映画では動くんですよ!
最後に、タモリクラブでおなじみの、
安斎肇の言葉で締めようと思います。
美しいものは正しいという既成概念を壊してくれる
2017年53週連続放送記念 私の愛したアラン・ドロン|スターチャンネル
このvol.2ですね。
素晴らし表現ですね。さすがです。
絶賛するしかない男。
アラン・ドロンも2017年に
引退を宣言しました。
惜しまれますが、いい歳ですからねえ。
80歳超えていますしね。。
でも最近も女がらみで、またトラブル起こしているようです。。
さすがです。
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