CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

Can't buy me love ?

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私はカメラ好きなのです。

大した機材は持ってないのですが、

フィルムカメラで、ときどき撮影に行くのです。

 

その日も、カメラマンの西山君推薦のイルフォードで、

夕暮れの元町を、なんちゃってライカで

撮影していました。

そしてふと、

大学時代の知り合いのK君を思い出しました。 

それは、目の前を

赤いフェラーリが走り抜けたからです。 

 

 
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K君は、友人と呼ぶ程には

親しくなかったのですが、

なかなかに興味深い人間でした。 

なんでも、先祖は源氏直系。

家系図は永平寺に永久保存。

素封家の嫡男とのことでした。

おまけに関西では屈指の、

名門の私立中高一貫教育校出身。

その学校は、平均点クラスで大阪大学確実。

旧帝大でなきゃあ、恥ずかしいという場所。 

 

まあ、そんな彼が、

私の母校に進学してきたとは、

落ちこぼれだったのでしょう。

「最終学歴が、8マンちゃんと同じじゃあ、俺の十代は無意味だよねえ」

とよく言っておりました。 

 

あまり大学には来ていませんでしたが、

後にその理由が判明しました。 

彼は、生前贈与でえた不動産を担保に、

銀行から借り入れして

株の相場を張っていたらしいのです。

 

時はバブルの真っ最中。

資金があれば、

金になる話しはゴロゴロしておりました。 


ある日の事、彼は真っ赤なフェラーリで登校し、

退学届を提出したのであります。

 

なじみの喫茶店に顔を出し、こう言いました。 


「俺、もう、人生から隠居するから、学歴いらない」 

確かに、フェラーリの前で言うと、

信憑性が高まります。 


「株で一山当てたんだ。これ(フェラーリ)も現金で買った。もう、いいんじゃないかな」

 

さすがに、これには、私も唸りましたね。

説得力ありすぎる。 

特に、イタリヤの跳ね馬の前でなら。 

 

その後の消息はしらないけれど、

どうしてんだろうなあ。 

そして、ここからが今回の山場。 

彼の実家のお金持ちレベルは、

相当なものらしく、

昭和も終わろうかというご時世に、

父親のお妾さんが、家に同居してたらしいのです。

 
これは凄いですよ。

日々、すげくお金のかかる修羅場ですからね。 

 

ある日、我々も学生時代らしく、

「お金で愛は買えるか?」などという、

コッパズカシイ会話を、数人でしていたときのこと。 


「俺の知っている限りじゃあ、かなりの確率で買えるんだよね。でもね、買えないのもあるとは思うんだよね。でも、それって、お互いにかなり強くないとね」

と、あっさりK君が言います。 

 

「お前の立場からなら、かなり説得力あるよね。それでさあ、どれくらいの割合で買えないのかなあ?」と私。 

「よくわかんないけど、1%くらいはかえないんじゃないかな」 

「ということは99%は買えるか?」 

「お金だけって言う意味じゃなくて、それに付随する諸々や、ある種の技術を使えば、それくらいじゃないかな。それよりも、それでも買えないのが、1%もあることに感動しねえ?」 

 

「ああ、するする!なるほど!」 

 

「俺思うんだけどさあ、恋愛とかって、今じゃあ当たり前だけどさあ、すげえ贅沢な話しだと思うんだよねえ。だから誰でもできるわけじゃないよ」 

「うう!重いなあ、お前が言うと」 

「多分、外れてないよ」 


Can't buy me love ? 
Yes, you can , but not always. 
Sometimes no. Very few sometimes.

 

(感動の仕方が、これまたさすがでございましたねえ。。納得でクリック!)

 

Let It Be

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The Beatles 1962 - 1966 (The Red Album)

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The Beatles 1967 - 1970 (The Blue Album)

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