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哲学覚書 その3 悪法でも法って、イケてない?

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「俺さ、『無知の知』知ってるから、えらいんだよねー」

ソクラテスが言い切った前回。

DQNバリバリです。

chuff.hatenablog.com

 

ソクラテスがなぜDQNなのか、

当時のギリシャの世界を、

知っておく必要があります。

 

この世界で、

「死ぬのもイケてんじゃん、上等!」

と、ソクラテスは言ったのです。

ここ大事ですよ。

 

 

 

民主国家とはなにか

何かというと、民主制発祥の土地として、

いろいろ理想化される古代ギリシャ

まあ、なかなかイケてる都市国家だったのは、

事実でしょうね。

 

ざっと仕組みを言ってしまうと、

 

「市民」

土地を持ってる貴族と、売買されない平民のこと。

参政権と参戦権があります。

参戦権があると、海外で土地を分捕れます。

捕虜を奴隷として連れ帰ることもできます。

ですので、それは「義務」ではなく、「権利」だったんです。

貴族が上級市民で、平民は下級市民と考えていいでしょう。

ソクラテスは、ここの「平民」。プラトンは「貴族」となります。

ソクラテスが、貴族じゃなかったとこが、ポイントです。

 

「外人」

アテネなんかのように、栄えている場所にやってきた人。

いろいろいたようですよ。

踊り子、学生、学者、技術者。

このあたりは、「市民」にパトロンとなってもらって、養ってもらいます。

多くのソフィストは、実はここなんです。これ、ポイントですよ!

都会にでてきた、地方人って感じですね。

プラトンの弟子アリストテレスはここになります。

 

「奴隷」

そんなひどい扱いじゃないんです。

参政権のない労働者、一般人と考えてください。

売買もされますけど、それは強制的な転勤と同じで、

別にひどくなるってわけでもなさそうです。

「市民」は奴隷から搾取するより、

彼らを利用して経済活動を活発にして、

稼ぐ方が賢明だと思ったわけですね。

このあたり、ギリシャの狡猾さがでていますね。

頭いいです。

 

んで、ギリシャの民主政治ってのは、

「市民」が行うわけです。

このエリート感はすごかったようです。

 

興味のある方は、こちらでどうぞ。

http://park.saitama-u.ac.jp/~yanagisawa/het04/greek.html

ホント、よくまとめられています。

素晴らしいです。

 

つまり、民主国家というのは、

通常は身分制度と、不可分と言えるのですね。

 

平等なのは、

その「階級内」での話

 

ここ、勘違いすると、こじらせるところです。

一神教の、「同じ神を拝むものだけ救うのよ」

ってのも、こういう文化から発生しています。

邪教や異端は、そもそも平等なんて思ってません。

 

ちなみに、プラトンは、民主制そのもを否定しています。

ラディカルに進歩的ですけど、

衆愚をもっと嫌ってるんですね。

このあたり、実はニーチェなんかとも関係あります。

まあ、王家の出なので、腹立ったんでしょうね。

庶民が対等な口きくのが。

この複雑な感覚は、今も残っていますよね。

有福な街に、革新系が多いとか、

まあ、そんな感じです。

でも、街にホームレスがうろうろされるのは、

すっごい嫌、な人たちの感じですね。

炊き出しや、救世軍、バザーとか大好きだけどもね。

 

身分?かんけーねーし!

んでですね、まあソクラテスは、

「市民」とはいえ、ブルーカラー出身ですので、

資産がないんですね。

だから、よくて「食客」わるけりゃ「ニート

なわけですね。けっこう貧乏しています。

パトロンからのお恵み頼りですから、

お金貰うためには、

とにかく目立たなきゃいけない。

 

このあたり、自爆ネタをやり続ける、

ある種のブロガーと似ている気がしますね。

 

やっぱり、彼らは「法」という

「民主的な」ものに従う「市民」

になりたいわけですね。

あわよくば、「貴族」に入りたい複雑な感じなわけです。

もっと言えば、資産を持つ「貴族」になりたい。

これは当時の「外人」や「平民」は皆思っているわけです。

 

ここまでが、当時の前提です。

ちなみに、プラトンは王家の出。

ですので、ソクラテスの弟子でもあり、

同時にパトロンだったんでしょうねえ。

身分なんて、かんけーねー、と言っている本人が

通常、最も気にしているってことですね。

 

じゃあ、立派な市民(貴族)になってやんよ!

この振り切れ方が、

ソクラテスをして、

ソクラテス足らしめてるところなんです。

 

階級社会であることは述べました。

なので、労働する階級と、

しない階級とは、接触しない方が、

お互いスムーズだったわけです。

このあたりも、現代と似ていますね。

情報のグローバル化は、

ボーダーレスをもたらしました。

庶民にも、高級店の情報が入り、

上流にも、下々のネタが入るわけです。

そこで何が起こったかと言いますと、

 

まあ、正直混乱ですよね。

 

ソクラテスは、そこに目を付けたわけです。

つまり、グレーな世界で、活躍して、

上が怒りそうなことばっか、やるわけです。

そして、捕まってからが、

彼の真骨頂になるわけです。

 

ここでイエス・キリストの、

最後の日を連想されたあなた!

素晴らしい知性です!

エスの行動は、実はこれが下地になっていると、

言われているんですよ。

(もっと言えば、後々の創作とも)

今も、結局同じですけどね。

 

今の人は、最終的にそれはアドセンス収益、

なんでしょうけれどね。

当時は違います。

情報網は極度にナローなわけです。

そこで、最大の広告は。。

 

歴史に名を残す。

 

これですね。

歴史に名が残るということは、

つまり、そこが起源の、

新しい「貴族」の誕生なわけです。

なんか、スケールのでかい話です。

そうすると、ソクラテスの場合、

「貴族」の初代、仲間入りです。

 

どうです、見えてきましたか?

今でも永遠に語られている、あのブ男。

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文句なしに、崇められてるでしょう!

すごい再生数でしょう。

それが歴史に名を残し、

「あの人の血筋って、ソクラテス直系なんだって!」

と言われるのが、貴族と言うことです。

 

悪法でも従うオレって、バリ市民だよねー!

(バリって、今でも言います?)

扇動の罪で、屁理屈こねられ、

屁理屈こね返せるのに、

途中で

「分かった、オレ死ねばいいんだよね?」

「丸く収まるなら、それ市民の義務やし!」

「逃げて!言うても、オレ死ぬんで、ビビんなや!」

 

とか言い出してですね、

結局のところ、

「いやー、ソクラテスはん、マジ男!」

「漢と書いてオトコと読む、ってのはこのことやね!」

「先生の代わりに、俺死にますんで!」

とか、熱烈なファンが、ドッと来るんですね。

 

ソクラテスの牢屋は、

押すな押すなの、連日パーティー。

牢屋番まで、

「いやあ、ソクラテス先生の牢屋番になれるとは、名誉なことで感激っす」

とか言ってるわけです。

 

そんな中でソクラテス

 

「まあ、俺も「市民」やしね。みんなの気持ちも嬉しいけどさ、逃げるちゅうわけにもいかんわな。だって、俺って賢者らしいし!ワッハッハ!

 

なかなかのぶちぎれ方です。

毎日、ウェーイな日々です。

 

そんな中で

「先生、マジで毒ニンジン食べるんすか?」

プラトンも聞くんですね。

 

「ハハ、オレ別にビビってねーし!」

 

会場(牢屋)は、さぞ盛り上がったことでしょうねえ。

ここで有名な「悪法も法なり」が出てくるんですね。

 

「俺、基本的に野蛮じゃねーし、法律まもるっつーか、そこまでできるの、マジ俺くらいっつーか、悪法でも法だしねー!」

 

っぱねえっすよ。

 

最後の問答

諸説あるんですが、

妻のクサンティッペだとも、プラトンだとも、

牢屋番だとも。。

でもまあ、大体共通してるのはこのくだり。

 

「結局何がええことなんか、わからんもんやで!ワイは、自分のダイオニモン(幻聴)にしたがうしねー!天上天下唯我独尊やしー!ほなさいならー!」

 

毒ニンジンパクー。。

 

 

哲学とは、再考

ここから、「哲学」は始まったのです。

とすればですよ、

人生の真理とか、かんけーねーじゃん!

となってしまうわけです。

とても人間臭い、なんというか、

無限の欲望を、

突っ込まれないように加工して、

成就する姿勢とでも言いましょうか。。

 

時に命を賭して、それに挑む。

まあ、そういう屁理屈を、「科学」といい、

その大本が「哲学」ですという話。

 

実も蓋もないはなしやないか・・。

 

そうですよ、

当たり前じゃないですか!

 

私の大好きな、イケダハヤトさんのツィートを引用し、

この回を終わろうと思います。

彼のあり方は、誰かに似ているなあ、

と、ずっと思っていたんです。

ソクラテスですね。

 

こういう姿勢が、

「哲学」ってことなんでしょうねえ。

向かない人には、向かないジャンルだと思います。

 

(あー、長くなってしまいましたねー。ここらで一息、そっとクリック!)

 

無敵のソクラテス

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ソクラテスの弁明 ─まんがで読破─

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