CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

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ミスターボンドの初代から教えられたこと

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この方がミスターボンドの初代の岡保典さんです。

お写真は、ボンドさんのブログから拝借しました。

BOND BLOG

 

ホント、洒落た方でしたよ。

いろいろ教えていただきました。

当ブログでも、ボンドさんの記事は上位にいます。

 

何度も言いますが、私は関係者ではないのです。

一人の客として、長くお付き合いさせていただいているだけです。

この初代は、かなり過激なところもあり、

それはそれは面白い方でした。

今回、初代が私に教えてくれたことを、

ちょこっと書いていきたいと思います。

 

 

ジャケットやスーツを買うと、

ポケットのふたの部分が、軽く縫われていることあるのを、

ご存じの方も多いと思います。

あれは、ポケットの形を崩さないためと、

異物の混入を防ぐためだと聞いたことがあります。

 

もうずいぶん昔の話ですが、

初代がお元気だったころ、

新しいジャケットを着てお店に行ったんです。

胸のポケットのその糸を、取るの忘れてたんですね。

ホントたまたまだったんですけどね。

 

「あんちゃん、なかなか見どころあるな」

 

初代は気さくと言うか、こういう物言いされる方でした。

どうも、私のポケットに気付いたのです。

 

「あっ、忘れてました。すみません、不作法でした」

「何言うとんねん」

「は?」

「そんなもん取ったらあかんで」

「は?」

 

若い私は、軽くフリーズです。

 

「ええか、それはとれたら、もう一回縫い付けてもええ位や」

「縫うんですか?」

「そや、わしも半分くらいは縫ってしもてる」

「じゃあ、つかえやんやないですか?」

「使う気か?」

「ポケットですよ、使うでしょう」

「ああ、まだまだやな」

 

?????????????????????

 

「ええか、男の服はかっこよさが命やで」

「はい、そうでしょうね」

「形崩れてない方が、かっこええやろ」

「そりゃそうです」

「わしな、ポケットのフラップに変な型がついてしもとるのを見るたびに、殴りたくなるんやな。そいつを」

「ああ、コートとかでありますね」

「あれは雨蓋や。屋内では中に入れ、屋外では外に出すんや」

「なるほど」

「コートとかな、屋外のもんや、中に入ったら脱ぐんや」

「まあそうですね」

「でも、つい、ってこともあるやろ」

「ありますね」

「せやから、縫ってしもたらええんや」

「ほな、ポケットは、全くのカッコだけですやん?」

「せやで」

「せやでって・・・」

「それくらいの根性なくてどうすんねん」

「じゃあ、ジャケットはどうするんですか?」

「パッチポケットは、ワシはほぼ縫っとるな」

「ええ!?」

「スーツも胸ポケはほぼ縫っとる」

「ポケケットチーフは使わないんですね?」

「そんなもんはな、正式な場面でだけいれとくもんや」

「普段から入れるのも、カッコイイじゃないですか?」

「そういうのを、ワル目立ちいううんやな。スーツちゅうんわな、男のカジュアルウエアーやで。それくらいで着やな、カッコ悪いで」

「でも、縫うんでしょう?それは小細工じゃないんですか?」

 

「あのなあ、死ぬほど見えやんとこで苦労して、おくびにも出さんのが、男のカッコよさちゃうんか?少なくともワシはそう思とるで!」

 

ホント、いろいろ教えていただきました。

時々、そんなこと書いていきたいと思います。

 

(先代の頃、お店に行く前はアイロンかけてから行きました。懐かしくクリック!)