あるM嬢の啖呵!
クリスマスも終わりました。
いろんな喜びや悦びが交差し、
悲哀や挫折もあったのではないかと思います。
まあ、大晦日までもあと少し。
清々しい気持ちで
新年を迎えるためにも、
少し過激に疾走してみます。
私の友人に夜遊びが好きな男がおります。
私は、そっち系はかなり若いころに飽きてしまい、
あまり好みません。
ですので、私は最近のその手に疎いのです。
彼が時々行っている、SMバーでのこと。
とあるMの女性が彼に語った内容が、
なるほど!と思わせるものだったのです。
それが今回のお話です。
まあ、大人の部屋ではないですので、
ご安心ください。
そっちというより、私が続けているレイプを考える記事
これと関係あるような気もします。
その彼は、まあそういう性癖があるというのでもないのですが、まあ好きなんですよ。いろんなお店が。
偶然入ったSMバーで(偶然入るんですよ、彼は)、
横についた女の子が、M嬢だったらしいのですね。
ショーはその時やっていなかったらしいので、普通のホステスさんとして横についたわけです。彼女はMらしいのですが、性癖なんだそうです。
それを聞いた彼は、
「私も一杯いただいていいかしら?」の問いに
「お前がMなら、意地悪してやらなきゃね。だからダメ!」
と、言ったそうなんですね。
分かるようなわからなような。。
「何か勘違いされてます?」とM嬢。
「なにがやねん?」
「私のそういう性癖は、誰からされても嬉しいモノじゃありません。私がそうして欲しいと思った男性からだけです。性癖ってそういうものでしょ?」
確かに!
彼もそう思ったようで、
「それもそうやね。そりゃすまないことをした。好きなだけ飲んでくれ」
と言ったそうなんです。
さらにM嬢は続けます。
「お客さん、変わってますね。うれしいです。この話分からない人多くてお困るんです。Mならいじめてほしいんだろう、Sならいじめたいんだろう、って思い込んでます。仕事でショーはするけれど、性癖って、この人ととなら、と思うもんじゃないですか?」
全くもってごもっとも!
その晩は、楽しく普通に会話して、
大いに盛り上がり、いい気分で店を出たようです。
さて、その後、彼はいろんな知り合いにこのことを話します。
私も聞いて、噴き出して笑いながら、
「そりゃそうだねえ」
と言っていたわけです。
彼が言うにはこうでした。
「8マンさんで二人目ですよ、納得してくれたの。もう一人は、8マンさんも知ってるYさん」
「ああ、Yさんね。あの人面白い人だよね」
「他は全然わかってくれなかったんです」
「分からないって、どこが?」
「だってMなんだろう?ってみんな言うんです」
「つまり、Mなんだから、ひどく扱ってほしいはずだって思うってことか?」
「そうそう。その日はM嬢の機嫌が悪かっただけだろう、とかね」
「そういうやつは、女の子がスカートはいてたら、ヤレルと思う男と同じかもね」
「そうですよね。それがこんなに多いとは、自分もびっくりしました」
なんなんでしょうねえ。
私、切なくなりました。
まあ、場所がSMバーですから、客がある程度期待しても仕方ないかもしれません。
でも、本気でそう思う男性が多いということなのでしょう。
つまり、どこであろうと、そう思いこんでるんでしょう。
誰にされても気持ちいい、なんてことはないでしょうねえ。
先日こんなニュースを読みました。
このこと自体、悲しい法律のような気もします。
しかし、よく考えれば、「合意」があると思い込んでる問題のほうが、
深刻な問題ではないでしょうか。
当たり前ですけど、無理にやって楽しいことなんかないですよ。
なんでもね。
そのM嬢の、客に対する啖呵ともいえる発言に、
私は大いに賛同し、もっと言えば感動したわけです。
ということは、そう言われるまで、
私も変な思い込みがあったのかもしれません。
そう考えると、少し自分にゾッとしました。
楽しいことは、この人とならと思う相手でなきゃいかんのですよ。
名も知らぬM嬢が、素敵なお相手と楽しんでおられるよう、
ひそかにクリスマスに祈っておきました。
(考えれば当たり前なんだけどね。怖いよね、思い込みって。だからこそ理性でクリック!)