なんだか高僧の風情が出てきた「青さん」。
前回は「望み」とは何か、まできました。
過ぎれば、どんなことも、
つまらなくなるものです。
いかなる「美」にも旬があり、
刹那であるゆえに、最も美しいいのでございます。
サクラの花が、その典型でございましょう。
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では、「望む」ということは、
どういうことでありましょうか。
簡単に言えば、
足りないものを足りるようにしたい、
と思うことでありましょう。
そうでないことが、
そうであるようになれば良いなぁ、
が「希望」でありましょう。
つまり、何かを欲する、
ということではないでしょうか。
さて、欲する。
欲でありますな。
つまりですよ、
何らかの楽がある場所には、
当然「欲」が無ければならない、
ということになりますわな。
欲はすべての苦悩の根源であります。
苦悩の種がある極楽。
なんだか妙な事になってまいりました。
仏教的には、最終目標は
「我慢しなくても何も欲しいと思わない」
状況であります。
腹が満ちて嬉しい気持ちも、
好いた相手と睦む楽しさも、
眠りの心地よさも、
何もかもの快楽がなくなって
「ゴール」なのであります。
そんなものに、
いったい何の価値がありますかいな。
在るのでも無いのでもない存在に、
衆生済度をする気持ちが、
在るわけがないのであります。
そんな気持ちすら消えてしまうことが、
「解脱」でありましょうから。
となれば、仏にせよ神にせよ、
何かを救う存在は、
何故救うのかという疑問にぶち当たります。
救うという行為は、
どういう動機で行われることなのか。
救いたいと思う気持ちは「欲」ですからな。
考えてみたら、
禁じられた欲も
なかなか矛盾がある話であります。
例えば、子作りの交わりは善で、
避妊して快楽を得たら悪、
ということが馬鹿げた考え方であります。
子作りだろうが、そうでなかろうが、
気持ちいいものは気持ちいのであり、
快楽を得ることに違いはないのであります。
そもそも、この世に生まれたからこそ、
苦悩があり罪があるのなら、
子作りをこそ「悪」と規定すべきでありましょう。
そう考えると、存在しないものが聖となり、
物質はすべて悪となります。
なんだか、面倒なことになってまいりましたな。
また長文化の悪癖であります。
申し合わせで作られた、
仮の設定の中で生きるわれわれは、
いうなれば壮大な「ごっこ」をしている、
のではないかと思うときがあります。
死後、いったいそこに何があるのか。
興味はつきないところでありますが、
この件に関しては大陸のノッポが残した
「我未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らんや」
というのが、何とも言い訳がましい
感じがしつつも無難な線ではないか、
と思う次第であります。
神仏の存在、
無いと断言するほど材料は持ちませんが、
それほど隔絶した存在でもないような、
気がいたします。
我々凡夫より、
ちょいと小才の効いた存在、
なのは間違いないのでありまして、
やはり、困った時に頼るのが、
適当な付き合い方のではないかと思う、
実に罰当たりな私でありました。了
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いやあ、深いというと、
強いというか。。
こういう思索は、体力ないとできないです。
当時「青さん」は２０代の終わり頃、
いろいろバリバリです。
あっ、バリバリって今でも言うんですか？
こういうスラングは、なんとなく心配になります。
そう考えると、時代考証とか、
大変なお仕事ですなあ。
たとえば、昔「パンチラ」という言葉がありました。
あれがいつ発生したのかとか、大変難しいでしょうねえ。
古い言葉では「ボイン」とか。
難しそうです。
ちあきなおみ、のデビューの時（1969年）の、
キャッチコピーは「ハスキーボイン」だったそうですので、
なんだかすごい話です。
（意識の変化というものは、言葉の細部にまで出てくるんでしょうねえ。そこでクリック！）
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