神戸元町物語 「冬が来たな」と独り言 兵庫県公館

元町駅から山のほうに上がります。

西口からのほうがよいでしょう。

現在の兵庫県庁の南側にあり、

お隣は兵庫県警本部ですね。

ここ、正面玄関の車寄せあたりに立ち、

「冬が来たな」

などと、いかにも感慨にふけるセリフを吐いて、

一人悦に浸る。

いいもんですよ、実際。

今回は兵庫県公館のお話し。

ここは、もともとの県庁だったんですが、

今は公館として、展示やイベント、迎賓の場所になっているそうです。

ここが裏口というか、北側入り口。

普段の一般客はここから入ります。

無料ですよ。

いろいろ展示してますわ。

ただ、外見のクールさと、

中の野暮ったさのミックスは、

ザ・役所の限界ですね。

そんなことより、私のオススメ。

玄関ホール上にあるテラスというか、

この場所。

この日は、下で、勤続何年系のイベントしてました。

ここを上がると、この椅子の空間。

普段は照明もついていなく、

日当たりがいいので、秋とか冬の午後のまどろみに、

うってつけの場所です。

所蔵品がけっこう頻繁に掛け変わっています。

繰り返しますが、タダです！

さあ、正面側に回ってみましょう。

いったん外に出て、南側に回ります。

たしか、この外壁は戦争でも残ったらしいので、

明治期のもののはずです。

いいですねえ。

バターたっぷりの、

クラシカルなケーキのような重苦しさ。

重厚感とも言えますね。

この二階部分が、先ほどの椅子のある空間です。

車寄せのファサードの下から神戸を見下ろせば、

昔は海が見えていたかもしれませんね。

ここでつぶやくわけです。

「冬が来たな」とか。

ウヒヒな感覚。

いいんじゃないでしょうか。

お散歩感覚でどうぞ。

神戸に勢いある時代もあった、

というお話です。

（すべては泡沫の夢幻。いいじゃないかそれで。そう思ってついクリック！） 

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