CHUFF!! チャフで行こうよ。

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マン島での道 その47 祭りの余韻

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マウンテンコースで想いにふけった焚き火の男。

 

chuff.hatenablog.com

 

 

あっという間のマン島滞在を振り返ってゆきます。

読んでいただいている方は、あまりの長編に、

感覚がおかしくなっているやもしれませんが、

 

実際は、日本を出てから10日経っていません!


連載開始がこれですから。

chuff.hatenablog.com

4ヶ月経ってますからねえ。。

 

ではさっそく。

 

 =============

 

霧のため、かなり視界は悪い。 

霧というよりも、雲が移動してきて、

山頂をすっぽり覆ってしまった感じだ。

 

さっきまで飛ばしていたライダー達も、

スローペースになっている。

あまりにも視界が悪すぎるのだ。

 

道は下りになった。

この坂を下りきると、マウンテンコースは終了である。

この日、オレはマウンテンコースを走ったので、

ほぼコースの全容を見たことになる。

それを、オレがこれまでマン島で見たものに、

照らし合わせてみると・・・

 

やっぱりおかしい。

 

心のどこかで、実はほんの少しだけ疑っていた。

実際は、大したことないんじゃないかって。

今まで、ナマで見た多くのものは、

実際はがっかりしたことの方が多かった。

このマン島もそうじゃないか、と疑っていた。

実は、道は完全に整備され、万全のサポートで、

あぁ、これだったらあんなタイムが出るのも分かるわ!

って事になるんじゃないかと。

 

映像では、絵になるアングルだけを切り取って、

カッコよく繋げただけなんじゃないかと。

なんだかんだ言って、結構安全なとこじゃないかって。

 

 

それ、間違いでした!

 

 

正真正銘、気の狂った世界でしたよ。ここは。 

安全のことなんか、これっぽっちも考えてないし、

道に関しては、オレが普段走っている峠の方がいいくらい。

ライダーにしても、安全マージンを取ると、

それは誰かに負けるってことだ。

それがヒシヒシと伝わってくる。

 

以前8マンが、マン島TTについてオレにこう言った。

 

「死ぬまでに一度は生で見ておきたいよね」

 

 

まさにそうだ。

生で見ないと、あの空気は分からない。

映像で見るだけでも、

このレースの極めて異常な特殊性はわかる。

だが生で見るという事は、

その狂気の片鱗に、

直接触れるという事だ。

モニター越しに見るのとは、

ケタ違いのインパクトがある。

感動的ですらある。

 

この島にきて約一週間。 

時間というものが、

あまりにも早く過ぎていった。 

退屈とは無縁の日々。 

睡眠時間は、普段の生活の半分以下だ。 

とてつもなく刺激的で、

何をするにもとにかく必死。

 

そんなマン島生活も、

いよいよ終わりを告げる。 

やるべき事はあと一つだけ。

オレが成し遂げなければならない、

オレがどうしても譲れない、

オレだけの孤独なレース。

 

 

そう、晩飯だ!

 

 

オレ達を乗せた車はダグラス市内へ入った。

 

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まだ諦めてなかったようですね。

うまい飯を、まだ食う気ですね。

 

まあ、あのニシン以外は、

chuff.hatenablog.com

完全にやられっぱなしですからねえ。。 

 

どうしても、最後に美味しいものを食べたいんでしょう。

奴に言っておいたんですけどね。

 

「イギリスの美味しい郷土料理を食べたければ、イタリヤ料理か中華料理だぜ!」

 

と。

私にこれを教えたのは、なにせイギリス人なのですからね。

 

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