CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

「イージーライダー」を再考する

f:id:gemini-yahata:20171027151121j:plain

若い頃というか、まだ子どもだった頃に観たんだと思う。

その頃ハーレーはまだまだお金持ちの乗り物で、

チョッパーなんて夢のまた夢だった頃だったな。

 

んで、「名作」のような刷り込みがあったし、

DVD買ったときも、「おお懐かしいなあ」と観ていたんだな。

でも、なんだか違和感があったのも事実なんだよね。

 

よく観ていたら、この映画はかなりカッコ悪いんじゃねえ?

と思い始めてしまった。

 

 

今から見ても、この二台のチョッパーはカッコイイ。

個人的な好みでは、デニス・ホッパーの乗っている方がいいな。

じゃあ、一体何がかっこ悪いと思ったのか、

もう一度DVDを観直したんだよ。

 

まずね、音楽が合ってないよね。

次々と名曲が流れるんだけど、

シーンに合っていない。

これほど合っていない選曲も難しいんじゃないだろうか。

 

イージー・ライダー オリジナル・サウンドトラック

イージー・ライダー オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ,ロジャー・マッギン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/03/29
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

サントラで聴くと、聴き応えはあるから、

やはり何かがオカシイんだろう。

 

まあ、そもそもピーター・フォンダが、

あのヘンリー・フォンダの息子だからね。

お父ちゃんの代表作はこれだろうね。

もしくはこれ。

 やっぱり、こういう人の息子じゃ、

ちょっと無理あるんだと思うんだよね。

 

その感覚は、ある本を読んでいて、

ああそうか!と納得したんだけど。

それがこの本。 

ヘルズ・エンジェル―サニー・バージャーとヘルズ・エンジェルズ・モーターサイクル・クラブの時代

ヘルズ・エンジェル―サニー・バージャーとヘルズ・エンジェルズ・モーターサイクル・クラブの時代

  • 作者: ラルフ・"サニー"・バージャー,キース・ツィンママン,ケント・ツィンママン,小林宏
  • 出版社/メーカー: 無名舎
  • 発売日: 2001/03
  • メディア: 単行本
  • 購入: 1人 クリック: 6回
  • この商品を含むブログを見る
 

この本の中で、サニー・バージャーという人が、

「あいつらは甘ったれたガキだ。ピーピー泣きやがって」

「アメリカを走るなら、撃ち殺されることもあるだろう」

と言い切っている。

 

まあ、確かにそうだろうな。

このサニーと言う人、なんとも有名なバイカーギャングの、

ヘルスエンジェルスのリーダーをやってた人だ。

まあ、彼らは見事にアウトサイダーで、

ビジネスにも節操がない。

今回調べてたら、ちょっと驚いた。

最近は、彼らのマークはパテントとして、

意匠デザイングッズはかなり売りあげがあるようだ。

http://hells-angels.com

今時だから、なんと本部から通販でも買える。

Facebookツィッターもやってるようだ。。。

 

なんでも、日本支部もできたとか。

ほんまかいな。。

あいつら、基本アーリアだったはずだけどなあ。

f:id:gemini-yahata:20171027155141j:plain

こりゃ驚いた。

日本のサイトも有るし、商標登録が国際化されてるらしい。

hellsangels.jp

なんでもありなんだなあ。

ギャングってのは、色々言われているけど、

基本的には営利集団なので、シビアな条件をクリアすれば、

仲間にはなれるかもしれない。

その条件がシビアではあるんだろうけれども。

調べてみると、アウトローズも、日本支部あるとか。。

matome.naver.jp

年間フランチャイズ費はいくらなんだろう?

まさに、シノギだよね。

なんか、それ違う気がするけども。

あのパッチベストを着て、

コンビニとか行ってんだろうか。

 

話をもどす。

確かに、ドラッグでぶっ飛んで、

ピーピー泣いてりゃ、それだけでダメだよね。

60年代のアメリカ南部をバイクで旅して、

のんきに謝肉祭とかに行くってのも、

あまりに世間知らずでもあるわけだ。

 

そう考えると、あの映画は、

来るべき中流階級の下層への奇妙な憧れ、

を描いていたのかもしれない。

下層への憧れと言うと、不思議に思うかもしれないけれど、

今もあると思うわけさ。

お金持ちの白人が、ギャング崩れの、

ラッパーの言葉を使いたがったりさ。

日本でもそうだろうな。

ちょっと蓮っ葉な喋り方をしたがる人多いじゃない?

70年代に、ゴールデン街が馬鹿受けしたのも同じだろうし、

いまだに普通のサラリーマンが、

新宿で飲みたがるのも同じだろうな。

 

ハードコアから、レイヤーへの移行だったのかもしれないね。

そう思いながら映画を観ると、

アメリカのその時代も、

日本人がそれに憧れた時代も、

まあ、なんと余裕かましていたのかって話だよね。

 

悲劇に憧れる時代って、

結局金回りいいからだったんだろうな。

 

だとしたら、幸運に憧れる今の時代ってのは、

やっぱりなんとなく貧しいのかもしれないね。

日経が2万を越えたと言うのにさ。

 

(いろいろ分かってくると、ホント切ないね。でも、それでも明日へクリック!)

 

 

ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌 [DVD]

ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌 [DVD]

 
ORIGINAL ALBUM CLASSICS

ORIGINAL ALBUM CLASSICS

 
ワイルドで行こう~ベスト・オブ・ステッペンウルフ

ワイルドで行こう~ベスト・オブ・ステッペンウルフ