さあ、ついに最終日です。
全てのレースが決勝です。
ところが、レースの前に、
またまたとんでもない人と出会ってしまいます。
いやあ、こりゃすごいわ。
ではさっそく。
============
カークマイケルの観戦ポイントは有料である。
だがそれだけの価値がある。
マン島TTを象徴するような風景をバックに、
縦にうねる緩い上りのストレート。
そこからハイスピードで切り返すS字コーナー。
実に見どころは多い。
トイレもあるし、飲食できる設備もある。
環境としては最高だ。
それがたった6ポンド、日本円で1000円で手に入るのだ。
観戦用の椅子を借りて好きな所を選ぶ。
早い時間に来てよかった。
次々と観客がやってきて、送迎の2便目が到着する頃は、
ほぼいっぱいの状態になってしまっていたからだ。
売店でコーヒーを買い、
カメラの準備をしながらレース開始の時を待つ。
と言っても、まだ一時間以上はある。
ホームステイメンバーのやつらと雑談していると、
そのうちの一人がこう言いだした。
「今、日本人がバイクで入ってきた。」
?
なんで日本人だとわかるんだ?
バイクのバッグに「挑戦」と書いてあったらしい。
気になったのでその人の所へ行ってみた。
Eさんと名乗ったその人は、やはり日本人だった。
60過ぎの愛想のいいオジサンで、奥さんとの二人旅らしい。
ヨーロッパ大陸横断の旅の途中なんだとか。
しかもタンデムではない。
奥さんも250ccのバイク
に乗って走ってきたのだ!
奥さんは、
ちょっと陽気な普通のオバちゃんである。
しかし、オレは知っているのだ。
日本の普通のオバちゃんの強さを。
何気にスゲェ事やってる人がいるもんだ。
事の経緯を聞くと
昨年、旅行会社のツーリングツアーで、
ウラジオストク(北海道の西側だ!)から
イスタンブル(トルコの端っこだ!)まで、
バイクで走るツアーに夫婦で参加したのだという。
なつかしの歌でも口ずさみながらだろう。
アジア全走破じゃねえか!
そしてイスタンブールに着いた時、
「もっと先まで行ってみたくなった」
らしい。。。。
そしてマン島にいるわけだ。
いいねえ!いいノリだ!
そこで現地にバイクを預けて一度帰国し、
準備し直して再スタート。
その途中でこのマン島に寄ったらしい。。。
それにしても・・・文化も言葉も違う。
治安も当然、日本に比べたらよくない。
そんな中、たった二人で、
よくここまで辿り着いたものである。
この夫婦、二人そろって、
日本語以外は全然ダメらしい。
それで大丈夫だったのか聞いてみると
「なんとかなるもんですよ」
うん、今のオレには分かる。
もちろん英語くらいは話せた方がいい。
だが何とかはなる。
ただそれには、本気さが必要だ。
ホームと言える環境では、
自分は本気だと思っていても、
実はちょっとしたレベルのやせ我慢にすぎない。
今回、初めて日本を出た事で、
オレはその事を思い知った。
本当の意味での本気さは、
大抵の事を可能にしてくれる。
そもそも大陸横断なんてスケールのデカイ旅、
本気じゃなきゃ無理でしょ。
Eさんとそんな話をしている中、
彼の奥さんはというと、
西洋人の強面系バイカーにむかって
「すいませぇ~ん!写真撮ってもらえます?」
と満面の笑顔を浮かべ頼んでいる。
もちろん日本語だ。。
度胸があるのか、単に無邪気なだけなのか、
どちらにしても、相当の怖いもの知らずである。
Eさんに聞くと、道中ずっとあんな調子だったらしい。
常々思っていた事だが、やはり
ニッポンのオバちゃんは最強だ。
このまま世界一周くらい行けちゃうんじゃねぇか!?
============
時々いますよね。
天が微笑んだとしか思えない「オバちゃん」。
私も出会ったことあります。
「オバちゃん」というのが、
世界的に存在するのかと言えば、
あれは日本独特じゃないかと思います。
タフな女性は世界中にたくさんいらっしゃいます。
日本女性じゃ、とてもたちうちできないような、
とんでもなくタフな女性。
でもねえ、日本のオバちゃんは、なんか違うんですよね。
オバちゃんになれるのは、
天というか、神に愛されないといけません。
ニコニコしたケンシロウなわけです!
もう、世界制覇しちゃえ!
(出会ったのは、アリゾナの砂漠でした!元気ですかあ?と、猪木のように声をかけられました。そこでクリック!)

北斗の拳 文庫版 コミック 全15巻完結セット (化粧ケース入り) (集英社文庫―コミック版)
- 作者: 原哲夫
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/11/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 55回
- この商品を含むブログ (23件) を見る

- 作者: マーク・ベイカーほか,ナショナルジオグラフィック,関利枝子,北村京子
- 出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社
- 発売日: 2014/09/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る