前回玉露を飲む準備まで書きました。
今回は、実際に淹れてみます。
何度も言いますが、これはちょっと変な人の世界なのです。
ここまで凝らなくてもいいとは思います。
ただねえ、ここまでやらないと、
見えない世界もあるということですね。
では、いってみます。
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使用するのは、放香堂さんの「鳳齢」。
問答無用の迫力ですね。
茶筒から、サクラの茶さじで適当な量を。
放香堂さんの指定は
「茶葉10g お湯180cc 温度55℃ 時間120秒」
ですが。。
あまりにももったいない。。
それに茶葉に力があるので、私はカップの小ささもあって、
だいたい半分でいきます。
5g 90ccですね。
ヤカンからユキワのM5に移したお湯を、湯さましへ。
触れたら「あたたかいなあ」くらいでいいのです。
ではいきます。
蓋をして待つ間に、
次のお湯「ニノ湯」を用意です。
一煎目のお茶は、香りと甘みが飛び跳ねてます。
ですので、これくらいでいいと思います。
さあ、一気に出し切りますよ!
最後の一滴まで、一気に出します。
一煎目は淡い黄色です。
茶葉が開ききる少し前までです。
飲んでいるうちに、どんどん開いていきます。
急ぎましょう。
飲みます。
背筋を正して、腰を入れて、カフェインの回路を開いておきます。
味の前に香りが鼻腔を抜けてゆきます。
カフェインが背骨を駆け上がり、軽い衝撃が小脳あたりに来ます。
その後で、味が口の中を走り去ってゆきます。
あっというまになくなります。
毎回、この衝撃に感動しますよ。
次に「二ノ湯」をさします。
一煎目よりは温度が高く、かといって熱いほどではありません。
だいたい70℃前後になっているはずです。
茶葉はもう開いているので、時間は短めでいいです。
色は少し濃くなるくらいで。
またこぼしてますね。。
普段はこぼしませんよ。。
集中していないと、失敗するもんですねえ。
さあ、飲んでみます。
二煎目は、全体に穏やかです。甘みが先に出てきます。
その後で、お茶の酸味や渋みが鼻を抜けてゆきます。
最初のがお転婆な少女だとすれば、
こちらは、娘さんになった色気と申しましょうか。
うーん。。
でもボヤボヤしてられません。
飲み干すと、三煎目の準備です。
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自分で書いてて思うんですが、これちょっと変ですよねえ。。
まるでダンスのように、次々とステップがあるような。
そう、ゆっくりするのはまだこの後なのです!
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