CHUFF!! チャフで行こうよ。

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マン島での道 その26 Q / Why? A / Why not ?

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前回、ビクトリーシートをゲットした焚火の男

chuff.hatenablog.com

その特等席の、キムさんのお庭から、レース観戦です。

 

お読みの方には、いまいちわからない単語もあるかと思いますので、

少し説明しておきます。

 

マーシャル 

広義ではスタッフのことです。レース全般のスタッフを指します。

しかし、レース中にこの言葉を使うときは、

通常スタッフの運転するバイクや車を指します。

コースの安全を確保したり、レースを止めたりするために、出てきます。

 

プレス 

登録をして正式に撮影を許可されている報道系の人たちです。

彼らは招待されているか、もしくは登録料を払ってプレスのマークをもらいます。

腕章であることも多いですが、ベストに「PRESS」とはいっていることも多いです。

 

では、いってみましょう!

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いよいよレースが始まる。

コースは完全に封鎖された。

 

柵の中にいるのは、

マーシャルとプレスのカメラマンだけだ。

オレ達がいる反対側で写真を撮っていたカメラマンが、

マーシャルに怒鳴りつけられている。

 

よく見ると、カメラマンは日本人のように見える。

プレスとしての公認のカメラマンと言えども、

撮影が許される場所は限られているようだ。

 

そこへ排気音が聞こえてきた。

マン島では、騒音規制などという無粋なものはない。

よって、かなり遠くからでも爆音を聞くことができる。

レーサーであれば、テレビのヘリが上空を飛んでくる。

その音が聞こえないところをみると、

コース確認のマーシャルのマシンだろう。

 

マシンの姿が見えた。 

そして。。。

 

いきなり飛んだ。

しかも、思いっきり。。

 

さすがに、まったく準備できなかったので、参考写真をひろいもので。。

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感じでいうと、

 

(迫ってくる)ゴーーーーー、フォン(飛行中)・・・・・・・

(着地)ギュワワ(タイヤがグリップ)

ワーーー(走り去る)コーーーーーーーーーンン

 

観衆から、一気にどよめきと、感嘆と、恐怖と、賛美が入り混じったような、

地響きのような声が上がる。

 

いくら有名なジャンプスポットだからと言って 

コースの確認で、ここまで派手に飛ぶ必要はないだろうに。。。

もう、これモトクロスじゃねえか!

 

あとで知った事だが、この確認走行を担当しているのは、

過去にこのレースを走った経験のあるレーサーらしい。

つまり、客の心理をよく知っているのだ。

しかも、マーシャルゆえ、タイムを競っているわけではない。

 

これはいわゆる

 

お約束ってやつか!?

 

おいおい、そこまでハートを鷲掴みにしてくれるのか?

なんという、イカシタイカレタ世界なんだ!

マーシャルが走っているという事は、

あと20分もしないうちにレースが始まる。

 

周囲は異様な熱気に包まれてきていた。

キム邸のバルコニーは相変わらず、

和気あいあいとパーティームードである。

 

当然英語だろ?

会話出来るのかって?

 

不思議なもので、

楽しい時のコミュニケーションって、なんとかなるものだ。

 細かい部分はツーさんが持っていた、翻訳機の力を借りた。

 

そんな中、流れているラジオから、

メイン会場の大歓声が聞こえてきた。

 

一台目がスタートしたのだ。

緩みまくっていた場の空気が一気に引き締まる。

 

その数分後・・・

 

レーサーの接近を知らせるヘリの爆音とともに、

最初のマシンが近づいて来た。

そして。。。

 

やっぱり飛んだw。

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そのあとも、矢継ぎ早に次から次へとマシンがやって来る。

そして。。

 

ポンポン、飛んでいく。。。

 

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ジャンプの写真は、すべてイメージです。ひろいものです。

 

その都度、歓声が沸き上がり、地響きがなる。 

実際に走ってるライダーたちは、

ここでの飛距離を競っているわけではない。

タイムを考えれば、飛ぶよりも低く速く走ったほうがいいはずだ。

 

でも、レーサーは競うように飛ぶ。

しかも、高く、遠くへ。

だがその距離が、そして滞空時間が長いほど、

より大きな歓声を浴びる事になる。

 

さすがはマン島

栄光のためにだけにあるレース!

そうでなきゃいけない!

 

 しかし、その代償は大きい。

それは、次のコーナーで事故る可能性と直結しているのだ。。

 

ここはコースで1、2を争う減速ポイント。

ギアは一速まで落とされている。

それでも、100km/h近くは出ているだろう。

 

そんな状況の中、飛んですぐに右コーナーに突っ込むのである。

ということは、つまり。。。

 

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つまり?

 

えっーっと、彼らがいる場所って、

前に全く遮るものがない、完璧な観戦スポットですから、

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キムさん宅から見た、ジャンプスポット

逆に言うと。。。

 

うわーーっ!

なるほど!

 

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