CHUFF!! チャフで行こうよ。

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「大人の部屋」緊縛について その2

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さあさあ、子供はブラウザ閉じな。

そろそろ、ネンネの時間だぜ。

 

ここは、情け容赦ない、

 

大人の部屋!

 

あえて見る必要なんざ、ねえんだぜ。

歪んだ大人の、

どうしようもない、そう言う部屋だ。

 

引き返すなら、今だぜ、坊や。

 

本気モードの大人が入る、

大人の部屋。緊迫の緊縛。

 

大人の方だけ、どうぞ。

 

 

ただの、SMぽいものではない、

「恥」概念の成立から語った前回。

 

chuff.hatenablog.com

 

さて、その「恥」は、

実のところどう変化していったのでしょう?

 

 

「恥」が消え「辱める」に変化

ここ大事です。

伊藤晴雨を語る時に、

彼の特徴を

理解しなければなりません。

伊藤はね、

元はいいとこのボンボンです。

親が落ちぶれ侍ですが、

両親ともに、なかなかの出です。

なので、プライドは相当高いんですが、

貧乏だったわけです。

それにね、真性包茎だったようで、

当時珍しい、包茎手術をして、

念願の結婚とセックスをします。

これが28歳の時。

 

でね、実際の女性に、

がっかりするんですね。

どうもファンタジーの

塊みたいな状態だったようです。

 

その彼が、緊縛を好んで

描くようになるんですね。

 

そして、嫁とは後に離婚。

2人目の嫁は、若いのをもらいます。

そして緊縛をつくし、逃げられます。

3人目の嫁は、緊縛の結果、

精神を病みます。

 

 

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今で言うなら、ネット用語の

「妖精になった人」の、

二次元への思い入れ、

と言いましょうか。

 

なんともな話なわけです。

そして、彼は「お葉」という、

ミューズを手に入れます。

この時、「お葉」12歳。

 

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この写真を見たことある人多いかもしれません。

実は、伊藤と別れたのが14歳。

翌年竹久夢二とくっつきます。

つまり15歳。

 

これね、たかだか100年前の日本の現実ですよ。

 

夢二がたくさん描いている、女性の姿は、

お葉さんがモデルのも多いんです。

まるで、夢二の絵みたいでしょ?

 

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これで、15歳かそこらです。

二十歳にはなってないはずです。

 

話を伊藤晴雨に戻します。

伊藤はね、12歳の娘相手に、

緊縛の限りをつくすんですね。

 

こうなってくると、

彼女がどう思っているかは、

実は関係ないわけですね。

ですので、「恥」も、

あるわけないんですね。

 

ちなみに、この「お葉」さん。

まあ、今で言うところの芸能事務所に

スカウトされて、東京芸大で、

裸体モデルをやってたわけです。

早い話が身売りと同じですね。

 

ここで、不自然なことに気づきません?

「恥」がないのに、「緊縛」?

それ、前回の定義と矛盾しない?

 

「緊縛とは相手が恥を感じる縛る行為」

 

 

そうですね、いいところに気が付きましたね!

 

 

責め絵の女―伊藤晴雨写真帖 (フォト・ミュゼ)

責め絵の女―伊藤晴雨写真帖 (フォト・ミュゼ)

 

 

弱き者、に手を出した時点で、

相手のことなんか関係ないのだと思いますね。

「辱めている」と、伊藤が思えば成立した、

ってことなんです。

ここが転換期ですね。

 

では、なんの転換期だったのでしょう?

 

 

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やがて誤解が広がる

当時伊藤は30代なかば。

そして世に売れてゆきます。

 

現実の伊藤は、歪んだ性癖のためか、

「お葉」さんにも捨てられます。

最初の嫁とは離婚しますが、

またずっと年下の、

若い嫁をむかえますが、

これまた逃げられます。

そしてその嫁は妊娠中に、

緊縛されていたという。。

ド畜生ぶり。

 

なんかね、これ思い出しません?

ご参考までに。

chuff.hatenablog.com

でも、伊藤は売れていくわけです。

そうしたら、どうなると思います?

 

世の男性もそうしたいと思い始め、

世の女性も、

そういうことしたがるのっているよねー。

 

と、あっという間に

「想定内」変態になるわけです。

 

 

大正時代の少女雑誌とかにも、

緊縛から逃れる令嬢とかって、

小説たくさん出てきます。

 

つまり、かなり歪んだ行為に、

なんとなく「既知感」

が生まれたわけですね。

これが、今では、かる~く、

 

「私、Mっけあるんですよー」

「俺ドSだから、気が合うかもねー」

 

的な会話が、

一般語になる布石と言えるでしょう。

認識とは、怖いものです。

 

これが、転換期と申し上げたことですね。

 

 

「恥」を再考する

これは、私が直接聞いた話なので、

リアルな話です。

 

話し手は、時々当ブログに

登場するデコポンさん。

この方ですね。

cultgate.hatenablog.com

 

とある、オートバイミーティングに、

プロの緊縛師が来ていたわけです。

そこに、デコポンさんもいたわけです。

 

彼の主義心情からして、

もちろん「緊縛」を、

されてみたかったわけです。

で、実際河原の木に、

吊るされたらしいんですね。

 

普通に書いてますけど、

かなり変な光景です。

しかも、彼は望んでいるわけですから、

「恥」とは遠いわけです。

 

この話を聞いた時、

ひっくり返って笑いました。

それで感想をたずねたんですね。

 

8「で、どう感じたの?」

デ「それが、意外なことに」

8「意外?」

デ「熱くなったとです」

8「? 熱く?」

デ「意味不明やったとです、自分でも」

8「それは感じたってこと?」

デ「そいうもんでもなかとです」

8「深い」

デ「ただ、熱く熱く、なったとです」

 

8 ワハハハハ

 

なわけですが、

これも考えてゆきます。

デコポンさんは、

起きた事態を意識化できていません。

身体感覚として

「熱くなった」

と言うのみです。

 

ここから考えるに、

感情表現としての言語化は、

難しい境地に

あったのではないかと。

 

つまり、彼に起きたことは、

彼の「恥」を内包する

世界だったのではないかと。

 

だから、物は試しでやった蛮勇でさえ、

言語化できない世界に

入ってしまったのではないでしょうか。

 

これが「恥」です。

 

かなり、作為的なものですし、

特殊な状況でもありますので、

一般化はできませんが。

 

しかし、デコポンさんは、

チャレンジャーだったわけです。

しかも、全く恥ずかしくないわけです。

純度の高い「恥」感覚かもしれません。

 

「熱かったとです」

 

これは、手練の彼だからできたことで、

いきなりそんなことやっても、

 

ただ怖いだけです!

 

当たり前ですね。

ただ怖いだけに「恥」はありません。

ただ怖いはずです。

 

これを勘違いすると、

「怖がらせること」が「恥」の生成、

と思ってしまうわけです。

そこで、怖がらせることが、

目的となってしまう

ケースが起きるのでしょう。

それを「辱めている」と

勝手に思う世界です。

 

あのね、それ犯罪ですからね!

 

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デコポンさんの場合、

相手は知っている人であり、

周囲では友人が

見物しているわけです。

 

これを少し大きく考えると、

「場」に許容された「遊び」なわけです。

「場」というのは、多数の人の集合体です。

ですので、「恥」は、

多数の承認が必要となります。

それに対する、逸脱なわけです。

 

つまり、「遊び」を越えた場合、

その集団によって排斥されるのが、

「恥」となります。

 

デコポンさんは、

その狭間にいたんじゃないかと、

私は考えたわけです。

 

個人の意志とは関係なく、

文化として否応なしに、

そうなってしまうこと、

とも言えるでしょう。

つまり、個人ではなし得ないのだと。

 

まとめ

長々と緊縛について語ってきましたが、

結論としては、思い込みはよくないってことです。

「遊び」というのは、

相互に共通認識があってこそです。

一方的な「〜のはず」というのは、

啓蒙された思いであり、

自分の欲求とは違うようです。

 

そこんとこ、しっかり意識しておかないと、

ただのヤバイ人にしかなりませんよ。

 

 

 

結局、なんなのよ?

と思ったあなた!

 

ハハハ、お子様でございますねえ。

 

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